大正の一高寮歌
紀念祭 | 大正 年 | 寮歌名 | 寮 | 備考 |
第23回 | 2年 | さゝら流れの | 東寮 | 諒闇の歌 |
あゝ炳日の | 西寮 | 諒闇の歌 久米正雄作詞寮歌 | ||
春の思ひの | 南寮 | 諒闇の歌 | ||
ありとも分かぬ | 北寮 | 諒闇の歌 | ||
夢ゆたかなる | 中寮 | 諒闇の歌 | ||
春、瞭亂の | 朶寮 | 諒闇の歌 | ||
暮靄罩れる | 寄贈歌 | 東京帝國大學 諒闇の歌 時の政治・政党批判寮歌 | ||
天日はるかに | 寄贈歌 | 在京都帝國大學一高出身者 諒闇の歌 八・七調 | ||
御代諒闇の | 寄贈歌 | 九州帝國大學 諒闇の歌 | ||
かほりのみたま | 樂友會 | 諒闇の歌 | ||
第24回 | 3年 | 彌生が岡の夕まぐれ | 東寮 | 野球部早慶に連敗 |
黎明の靄 | 西寮 | |||
春の光の | 南寮 | |||
柏の濃綠 | 北寮 | 八・七調 | ||
ゆれて漂ふ | 中寮 | |||
大空舞ひて | 朶寮 | |||
あゝ香蘭の | 寄贈歌 | 東京帝國大學 | ||
彌生が岡にまかれにし | 寄贈歌 | 京都帝國大學 | ||
まだうらわかき | 寄贈歌 | 九州帝國大學 | ||
第25回 | 4年 | 廣野をわたる | 東寮 | |
愁雲稠き | 西寮 | 「一高魂物語」藻岩豊平の作詞。 | ||
見よ鞦韆に | 南寮 | |||
無言に憩ふ | 北寮 | 大正3年7月第1次世界大戦勃発。同8月日本参戦。 | ||
紫の暁 | 中寮 | |||
橄欖の森 | 朶寮 | |||
晴るゝおもひに | 寄贈歌 | 東京帝國大學 | ||
散りし櫻を | 寄贈歌 | 京都帝國大學 | ||
野路の小百合の | 寄贈歌 | 九州帝國大學 | ||
廿五年祭之歌 | 祭之歌 | 大正7・10年寮歌集に不記載、譜は同14年寮歌集に拠る。 | ||
第26回 | 5年 | あゝ朝潮の | 東寮 | |
朧に霞む月の宴 | 西寮 | |||
闇に陰れる | 南寮 | 対華21ヶ条要求 | ||
實る橄欖 | 北寮 | |||
朧月夜の花の蔭 | 中寮 | |||
黄昏時の夢の國 | 朶寮 | |||
橄欖のかげ | 寄贈歌 | 東京帝國大學 | ||
わがたましひの | 寄贈歌 | 京都大學 | ||
われらの命の | 寄贈歌 | 九州帝国大學 | ||
雲ふみ分けて | 寄贈歌 | 東北帝國大學からの初めての寄贈寮歌 |
紀念祭 | 大正 年 | 寮歌名 | 寮 | 備考 |
第27回 | 6年 | 圖南の翼 | 東寮 | 第一次大戦、青島・南洋諸島占領 |
眞闇の影は | 西寮 | 裕仁親王立太子礼 | ||
若紫に | 南寮 | |||
あゝ青春の驕樂は | 北寮 | |||
日は眠る | 中寮 | |||
櫻眞白く | 朶寮 | |||
とこよのさかえに | 寄贈歌 | 東京帝國大學 ベートヴェン「第九」の譜 | ||
比叡の山に | 寄贈歌 | 京都帝國大學 社会主義思想の寮歌 | ||
つめたき冬の | 寄贈歌 | 九州帝國大學 | ||
青葉山 | 寄贈歌 | 東北帝国大學 | ||
第28回 | 7年 | 悲風惨悴 | 東寮 | |
うららにもゆる | 西寮 | |||
朧月夜に仄白く | 南寮 | |||
紫霧ふ暁の | 北寮 | 矢野一郎作曲第1作 | ||
霞一夜の | 中寮 | |||
眠れる獅子の | 朶寮 | |||
蘇る春の | 寄贈歌 | 東京帝國大學 | ||
いま京近き | 寄贈歌 | 京都帝國大學 | ||
暗雲西に | 寄贈歌 | 福岡大學(九州帝國大學の間違い) | ||
淡青春に | 寄贈歌 | 東北帝国大學 | ||
東寮告別歌 | 7年5月 | 月は老ゆるを | 告別歌 | 大正7年5月27日東寮告別式於嚶鳴堂、野球部覇権奪還 |
紀念祭 | 大正 年 | 寮歌名 | 備考 | |
第29回 | 8年 | まどろみ深き | この年から各寮々歌から紀念祭寮歌となる。 | |
一搏翺翔三萬里 | ||||
時の流れも | 東京帝國大學寄贈歌 | |||
坤うらゝかに | 東北帝國大學寄贈歌 | |||
東皇囘る | 東和寮落成紀念歌 | |||
第30回 | 9年 | 春甦へる | ||
一夜の雨を | 五・四運動 | |||
のどかに春の | 30年祭紀念祭 | |||
嗚呼東海の | 西明寮落成紀念歌 | |||
あかつきつくる鷄の | 東京帝國大學寄贈歌、東大新人会、大正8年11月一高社会思想研究会発足 | |||
漁火消えゆき | 九州帝國大學寄贈歌 | |||
第31回 | 10年 | 彌生ヶ丘に洩れ出づる | ||
東海染むる | ||||
あゝ紫の朝霧に | ||||
春未だ若き | 東京帝國大學寄贈歌 森戸事件、尼港事件 | |||
御空に映ゆる | 東北帝國大學寄贈歌 | |||
偸安の春も | 東京帝國大學寄贈歌 昭和50年寮歌集で初出 | |||
第32回 | 11年 | 自治の流れは | 悪化する日中・日米関係 反日・排日運動 | |
紫烟る丘の上 | 本来は二重唱の曲であった。 | |||
第33回 | 12年 | 流れ行く | ||
榮華は古りし | シュペングラー「西洋の没落」 ワシントン会議 | |||
夕月丘に | ||||
第34回 | 13年 | 曉星の光 | 深田久弥の作詞 関東大震災 時計台爆破 | |
白陽に映ゆる | 1923年震災の煉獄苦の記念に | |||
草より明けて | ||||
宴して今日 | 東大寄贈歌 極めて珍しい独唱寮歌 | |||
今日回り來る | 東大寄贈歌 | |||
春や加茂の | 京大寄贈歌 | |||
第35回 | 14年 | 杳かなる日の | 大正13年12月一高社会思想研究会活動自粛 | |
橄欖の梢の尖に | 一高社会思想研究会の取締り? | |||
しろがね遠く | ||||
第36回 | 15年 | さ綠庭に | ||
あしたの星の | ||||
烟り争ふ | 一高社会思想研究会の解散と社会科学研究会の結成示唆。 | |||
生命の泉 | 東大寄贈歌 東大新人会? | |||
人の世のここまで改訂 | 東大寄贈歌 |
一高寮歌や向陵誌等の一高同窓会の資料は、一高同窓会の許可を得て、掲載しております。また、寮歌の歌詞の解釈、語句の説明は一高の諸先輩、特に井下登喜男一高先輩、森下達朗東大先輩の優れた寮歌研究を参考にさせていただいた。衷心より厚くお礼を申し上げたい。 |