明治の一高寮歌
紀念祭 | 明治 年 | 寮歌名 | 寮 | 備考 |
別格 | 34年 | 闇の中なる | 全寮 | 全寮寮歌 一高の集会・式典で歌う寮歌 |
第 8回紀念祭 | 31年 | 我等は如何なる | 南寮 | ますらたけをの譜 |
第 9回紀念祭 | 32年 | 武成の昔 | 東寮 | 「黄海の役」譜 |
32年 | 一度搏てば | 西寮 | 大捷軍「水雷艇」譜 | |
32年 | 思へば遠し | 南寮 | 大捷軍「海城逆撃」譜 | |
第10回紀念祭 | 33年 | 千代よぶ聲に | 東寮 | 楠公の譜 |
33年 | あを大空を | 西寮 | 大捷軍歌[澎湖島]譜 | |
33年 | くすみたる | 南寮 | 借譜でない最初の寮歌 | |
33年 | 見よ甘泉の | 北寮 | 大捷軍歌[雪夜の斥候}譜 | |
第11回紀念祭 | 34年 | アムール川の | 東寮 | 「小楠公」の譜の借用か? |
34年 | 春爛漫の | 西寮 | 一高生の作詞作曲による最初の寮歌 | |
34年 | 輝き渡る | 中寮 | 中寮が完成、一高自治寮は五寮となる。 | |
34年 | 世紀の流れ | 南寮 | ||
34年 | 姑蘇の臺は | 北寮 | 譜不明で記載無 大正10年寮歌集の譜 | |
第12回紀念祭 | 35年 | 嗚呼玉杯に | 東寮 | ニ長調 |
35年 | 混濁の浪 | 西寮 | ||
35年 | 木芽も春の | 中寮 | ||
35年 | 大空ひたす | 南寮 | ||
35年 | 暴風驀然 | 北寮 | ||
35年 | 我一高は | 寄贈歌 | 箱根八里の譜 初めての帝國大學生からの寄贈歌 | |
第13回紀念祭 | 36年 | 高烽シ濃き | 東寮 | 嗚呼玉杯と同じ作曲者 |
36年 | 暁寄する | 西寮 | ||
36年 | かつら花咲く | 中寮 | ||
36年 | 彌生が岡に | 南寮 | 鈴木充形作曲寮歌第1作 | |
36年 | 春まだあさき | 北寮 | ||
36年 | 筑波根あたり | 寄贈歌 | 東京帝國大學生 | |
36年 | 比叡の山に | 寄贈歌 | 京都帝國大學生からの初めての寄贈歌 | |
36年 | 春の日背を | 音楽隊 | 紀念祭歌 | |
第14回紀念祭 | 37年 | 向が陵の | 東寮 | |
37年 | 明けぬと告ぐる | 西寮 | ||
37年 | 亞細亞の東 | 南寮 | 青木得三作詞寮歌第1作 | |
37年 | 都の空に | 北寮 | 日露戦争 | |
37年 | 春三月の | 中寮 | ||
37年 | 思ひ出づれば | 寄贈歌 | 東京帝國大學生 | |
37年 | 時は流れて | 寄贈歌 | 京都帝國大學生 | |
37年 | 暁がたの | 寄贈歌 | 九州(福岡)帝國大學生からの初めての寄贈歌 |
紀念祭 | 明治 年 | 寮歌名 | 寮 | 備考 |
第15回紀念祭 | 38年 | 王師の金鼓 | 東寮 | 日露戦争 |
38年 | 春爛漫の花霞 | 西寮 | 37年9月新寮落成(翌年3月朶寮と命名)し六寮に | |
38年 | 平沙の北に | 南寮 | ||
38年 | 香雲深く | 北寮 | ||
38年 | 春長江の | 中寮 | 矢野勘治実弟の作詞 | |
38年 | 向ヶ岡に冬籠る | 朶寮 | 新寮・朶寮からの最初の寮歌 | |
38年 | 比叡の山の | 寄贈歌 | 在京都大學一高出身者 二つの譜があります。 | |
38年 | 紫淡き春霞 | 寄贈歌 | 福岡大学(九州大学) | |
38年 | 武香が岡に | 音楽隊 | 昭和10年寮歌集で著作者を音楽隊から個人名に改訂 初めての三拍子の寮歌 | |
第16回紀念祭 | 39年 | 群り猛る | 東寮 | |
39年 | 太平洋の | 西寮 | 明治38年9月5日、日露戦争ポーツマス講和条約調印。 | |
39年 | 霞かぎれる | 南寮 | ||
39年 | 波は逆巻き | 北寮 | ||
39年 | あゝ渾沌の | 中寮 | ||
39年 | 都は春の | 朶寮 | ||
39年 | 春は櫻花咲く | 寄贈歌 | 東京帝國大學一高出身者 短調寮歌の出現 また、向ヶ丘を「わが故郷」と呼んだ最初の寮歌。 | |
39年 | 花の香むせぶ | 寄贈歌 | 京都大學 | |
39年 | 柏の下葉 | 寄贈歌 | 福岡醫科大學 | |
39年 | みよしのの | 音楽隊 | 初めての2部合唱曲 初めての8分の6拍子 | |
第17回紀念祭 | 40年 | 仇浪騒ぐ | 東寮 | 明治39年9月 新渡戸稲造校長就任 |
40年 | 紫金の彩羽 | 西寮 | 明治39年6月 狩野校長転任 | |
40年 | 春蟾かすむ | 南寮 | 蹴球部の部歌的存在 | |
40年 | 劔の前に | 北寮 | ||
40年 | 朝金鷄たかなきて | 中寮 | ||
40年 | 嵐を孕み | 朶寮 | ||
40年 | あゝ大空に | 寄贈歌 | 東京帝國大學一高出身者 | |
40年 | 思ふ昔の | 寄贈歌 | 京都帝國大學一高出身者 | |
40年 | 袖が濱邊の | 寄贈歌 | 福岡醫科大學一高出身者 栗野転校事件 | |
第18回紀念祭 | 41年 | 譬へば海の | 東寮 | |
41年 | 蒼茫遠く | 西寮 | ||
41年 | 彌生ヶ岡の | 南寮 | ||
41年 | そよぐ橄欖 | 北寮 | ||
41年 | 巨大の天靈 | 中寮 | ||
41年 | 霞薫んずる | 朶寮 | ||
41年 | としはや已に | 寄贈歌 | 東京大學 | |
41年 | いざ行かむ | 寄贈歌 | 京都大學 | |
41年 | 紫淡くたそがるゝ | 寄贈歌 | 福岡醫科大學 三高「月見草」の元歌 |
紀念祭 | 明治 年 | 寮歌名 | 寮 | 備考 |
第19回紀念祭 | 42年 | わが行く方は | 東寮 | |
42年 | 闇の醜雲 | 西寮 | ||
42年 | 潮高鳴り | 南寮 | ||
42年 | 玉の臺の | 北寮 | 明治41年4月 清国留学生のために特設予科を置く。 | |
42年 | 紅雲映ゆる | 中寮 | ||
42年 | 緋縅着けし | 朶寮 | ||
42年 | 若草もえて | 寄贈歌 | 東京帝國大學 | |
42年 | 天路のかぎり | 寄贈歌 | 京都帝國大學 | |
42年 | おぐろき雲は | 寄贈歌 | 福岡醫科大學 | |
第20回紀念祭 | 43年 | 笛の音迷ふ | 東寮 | 不平等条約の改定 |
43年 | 青鸞精を | 西寮 | 明治42年10月 伊藤博文ハルピンで暗殺 | |
43年 | 新草萠ゆる | 南寮 | ||
43年 | 煙に似たる | 北寮 | ||
43年 | 颶風を孕み | 中寮 | 明治42年10月 伊藤博文ハルピンで暗殺 | |
43年 | 春の臺の | 朶寮 | ||
43年 | 藝文の花 | 寄贈歌 | 東京帝國大學 | |
43年 | 武藏野分きて | 寄贈歌 | 京都帝國大學 | |
43年 | 春の朧の | 寄贈歌 | 福岡醫科大學 | |
第21回紀念祭 | 44年 | 華陽の夢の | 東寮 | 明治43年8月22日 韓国併合に関する日韓条約調印 |
44年 | 月は朧に | 西寮 | ||
44年 | オリンパスなる | 南寮 | ||
44年 | 妖雲瘴霧 | 北寮 | 明治44年1月 幸徳秋水死刑 | |
44年 | 八島洗ふ | 中寮 | 明治44年2月徳富蘆花「謀反論」講演事件、新渡戸校長ら譴責処分。 | |
44年 | 光まばゆき | 朶寮 | ||
44年 | 雲巻き雲舒ぶ | 寄贈歌 | 東京帝國大學在學一高出身者 | |
44年 | 雪こそよけれ | 寄贈歌 | 京都帝國大學 寄贈年無記入 | |
44年 | 雲や紫 | 寄贈歌 | 福岡醫科大學。明治44年、九州帝國大學に併合。 | |
第22回紀念祭 | 45年 | しづかに沈む | 東寮 | 享楽主義を主張。 |
45年 | 霧淡晴の | 西寮 | ||
45年 | 春より暮れて | 南寮 | ||
45年 | 天龍眠る | 北寮 | 南北朝正閏問題。 | |
45年 | あゝ平安の | 中寮 | 明治44年10月11日 辛亥革命 日本、オリンピックに初参加。 | |
45年 | 希望の光 | 朶寮 | ||
45年 | 春は來ぬ | 寄贈歌 | 東京帝國大學 | |
45年 | 花は櫻と | 寄贈歌 | 在京都帝國大學一高出身者 | |
45年 | 筑紫の富士に | 寄贈歌 | 九州帝國大學寄贈歌 | |
45年 | 荒潮のここまで改訂 | 樂友會 | 作歌作曲 元來男聲3部曲として編作 |
一高寮歌や向陵誌等の一高同窓会の資料は、一高同窓会の許可を得て、掲載しております。 また、寮歌の歌詞の解釈、語句の説明は一高の諸先輩、特に井下登喜男一高先輩、森下達朗東大先輩の優れた寮歌研究を参考にさせていただいた。 |