一高寮歌解説書
 昭和の一高寮歌 本郷

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紀念祭 昭和 年  寮歌名  備考 
第37回 昭和 2年 たまゆらの   大正天皇崩御の諒闇の歌
散り行く花の    諒闇の歌 今も歌われている二部合唱曲
若き愁ひに    諒闇の歌
第38回 昭和 3年 さ霧這ふ  
あこがれの唄  
仄々と朝明けにけり 
第39回 昭和 4年 白雲の向伏す  
しじまなる   
八重汐路    左翼学生の弾圧始まる
彼は誰れの  東大寄贈歌 社会主義運動への誘い
丘邊の春に  東大寄贈歌
嗚呼繚亂の   京大寄贈歌
小萩露けき  東北大寄贈歌 
第40回 昭和 5年 春東海の櫻花 
溟滓る胸の  思想問題で大量処分。
群雲を紅染めて  
鯨波切りて  東大寄贈歌 
第41回 昭和 6年 彩雲は  オンケル平木恵治の代表作
朝あくる  思想問題で大量処分
濁りよ深き 
ふるさとの歌の調べに 東大寄贈歌 
第42回 昭和 7年 吹く木枯に橄欖の  左翼学生取締り、満洲事変勃発
奮き星傳統の丘に 
春は萬朶の 
白波騒ぎ   東大寄贈歌 ギリシャ神話
第43回 昭和 8年 愁ひに悲し  熾烈を極めた左翼学生大量処分の最後の年
古りし榮ある  
風荒ぶ  
見よや見よや  東大寄贈歌 ポール・リシャール「日本国民に告ぐ」
手折りてし  東大寄贈歌 自由を連呼
第44回 昭和 9年 梓弓春さり來れば 
空洞なる     国際連盟脱退
あゝ如月の 
綠なす草野の上に  東大寄贈歌
第45回 昭和10年 大風荒れて   昭和10年は本郷最後の紀念祭 対三高四部全勝
芙蓉の雪の  
橄欖香る  
大海原の潮より  東大寄贈歌
時永劫の   東大寄贈歌
ふりつめる  京大寄贈歌 
嗚呼先人の  東北大寄贈歌
劫風寄する  阪大からの最初で最後の寄贈歌
彌生の丘四十五年  金沢醫大からの最初で最後の寄贈歌 最後の「自由」の語
嫩葉萠ゆ  京大寄贈歌
薄靄こむる 東大寄贈歌
櫻萠ゆるここまで改訂 東大寄贈歌

一高寮歌や向陵誌等の一高同窓会の資料は、一高同窓会の許可を得て、掲載しております。
また、寮歌の歌詞の解釈、語句の説明は一高の諸先輩、特に井下登喜男一高先輩、森下達朗東大先輩の
優れた寮歌研究を参考にさせていただいた。衷心より厚くお礼を申し上げたい。

 
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