「「エロティック・ミステリー」第4巻第9号」
「エロティック・ミステリー」は度々雑誌名を変更していて、判り難い。
「甦る推理雑誌8」によると、ルーツは昭和27年の「宝石増刊」で、独立した「エロティック・ミステリー」として昭和35年だ。
昭和37年6月から「エロチック・ミステリー」に変わり、昭和39年2月から「ミステリー」に変わり5月に廃刊した。
昭和37年6月からしばらくは「旅と推理小説」が副題となり、そこに力を入れていた。
第4巻第9号は「旅と推理小説 エロチック・ミステリー」の時代で、性と旅と小説が並んでいる。
小説は、葉糸修佑・南条範夫・島久平・楠田匡介・藤原宰・大下宇陀児・城昌幸・巌谷真一・瀬木文夫・黒木曜太郎だ。
捕物帳の他には、小説はエロチック・ミステリー的なものが中心だ。
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(2022/09/14)
「「エロティック・ミステリー」第4巻第11号」
「エロティック・ミステリー」第4巻第11号は昭和38年11月号で、表紙には「旅と推理小説」「エロチック」の文字が小さく載っている。
だが目次や内部では、「ミステリー」のみ表記されており、誌名変更の直前と判る。
旅に関する記事は少なくなり、エロチック記事が主流となっている。
小説は、戸川貞雄と城昌幸の捕物帖と加納一朗の時代小説がある。
その他の小説は、木々高太郎と黒木曜之助と細島喜美と水川悠子と村山明子で、ミステリ色は少ない。
島久平が「スポーツ掌篇」としてコントを5作を書いている。
増刊号の予告があるが、「東西古今の性風俗を網羅」であり内容は本誌の次号に予告するとなっている。
(2022/09/29)
「「エロティック・ミステリー」第4巻第2号」
「エロティック・ミステリー」第4巻第2号は昭和38年2月号で、表紙には「旅と推理小説」「エロチック」と併記されている。
小説以外は、コラム的な内容で、旅の記事は少なく、エロチック方面の記事も目立た無い。
コラムの内容も、バラバラであり、編集方針が定まっていないようだ。
小説は、長谷川伸と城昌幸と黒井紋太の時代小説がある。
その他の小説は、今官一と新羽精之と中山あい子と今井達夫と加納一朗と天藤真と牧竜介と黒木曜之助だ。
高橋鐵と楠田匡介らが実話風のエッセイを書いている。
口絵は江戸時代の艶画であり、コラムにも時代物が目立つ内容だ。
(2022/10/14)
「推理ストーリー」第3巻第10号」
雑誌「推理ストーリー」は双葉社から刊行された、類似の題名の雑誌の1つだ。
昭和36年から刊行されて、第3巻第10号は昭和38年で通巻23号となっている。
ジャンルは広義の推理小説で、短編書き下ろしが主体のようだ。
大藪春彦の「雇われ探偵」シリーズ第1話がある。
巻末長編読み切りとして島久平「ふし穴」があるが長めの短編だ。
他に小説は、樹下太郎・山田風太郎・夏樹しのぶ・キノトール・天藤真・宮野村子がある。
桂英二の「読者への挑戦」と風間直彦と藤原宰の「5分間ミステリ」がある、
エッセイ等は千代有三・戸塚文子・大川泉三が書いている。
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(2022/10/29)