探偵雑誌日記(2011/07-08)

探偵雑誌日記「キャッチフレーズは誰が書いたか」

雑誌掲載時の、冒頭に時々、微妙なキャッチフレーズ的な内容があります。

微妙と言うのは、本編の導入に作者が書いたとしてもありえる内容です。

同時に編集者が、勝手に?加えたキャッチフレーズの可能性もあります。

あとで単行本になれば、多くは判りますが、その機会がない場合も多いです。

不明のままで、関係者がいなくなるとどこまでが原文かが判らなくなります。

アンソロジー等で取られる場合に、選者の判断になります。

コメントがつく場合も、何もない場合もあります。

この場合は、これについて述べる時は、何を引用・参考にしたかをはっきりさせる必要になります。

あえて、その部分に触れない方針もありえます。(2011/07/09)

探偵雑誌日記「目次が見つからない」

雑誌には、通常は目次があります。

ただ、どこに目次をつけるかは決まっていません。

目立つ様にすると思いがちですが、時々は極めて目立たない目次もあります。

広告と、巻頭の色々なものの中に埋もれている場合もあります。

表紙に、殆ど目次に近い内容を記述している場合は、必要のない内容の目次もあります。

古書に関わらず、雑誌を購入する場合は、一応は目次をチェックするのが普通です。

それが、見つかり難いのは困りものです。

同様に、カバー付きにして中身が見えないようにした場合は目次も同様になります。

慣れた専門店等では、目次をコピーして外から読めるようにしています、役に立ちます。(2011/07/24)

探偵雑誌日記「初出は誤植・誤記が多い」

雑誌は、作品の初出となる事が多いです。

その為でもありますし、時間的な制約や、盲点になりやすい等で、誤植や誤記が多いです。

誤植は、主に出版側・編集側の問題です。

ただし、作者校正の時間があり結果が反映されておれば、作者の問題でもあります。

誤記は、基本的に作者の問題です。

きわめてシンプルな場合は、編集でも見つけられる筈です。

ただし、作品の構成上の誤記は、連載の場合は作者以外は判らない内容でしょう。

誤記と思って修正したら、伏線の部分だったでは、困りますから、作者以外はあまり立ち入れないでしょう。

そして、現在の様に電子メールやファックスがない頃は、校正も郵送等で時間がかかり、不十分になりやすかったです。(2011/08/08)

探偵雑誌日記「戦争前後の雑誌の作品の復刊」

ぼちぼちではあるが、古い作家の作品の復刊がされています。

商業的に、難しい面もあり部数が少ない本もかなりあります。

無難なのはアンソロジーです。

ただ、作家としては初めての個人作品集の出版もあり、眼が話せません。

高価でかつ入手困難本や作品の復刊も、うれしいものです。

ロックは、新人作家が少ない短命雑誌でしたので、なかなか該当しません。

ただ、個々の作品的にはしばしば見かけます。

復刊作家と、個人の好きな作家が一致しないことはこれは仕方がない事です。

気長に待つといつかは・・・・と信じましょう。(2011/08/23)