「レア雑誌の欠号」
雑誌の保管率は、あまり高くない。
全冊揃いの保管や販売は希だし、全貌が判らないと全部かも判らない。
増刊・別巻・準備号・名称の変更などと、正体不明は通常の事だ。
探偵小説専門誌に限れば、多く調べられている方だ。
ジャンルをまたぐ、ジャンル不明の雑誌は、見過ごされやすい。
そこに初出掲載されれば、見つける事も難しい。
地方版、会員制、自費出版とハードルが高くなる。
そして連載物は全部揃う事が難しくなる。(2016/01/01)
「出版が未確認の雑誌」
マイナー雑誌は、カウントすればきりがない。
個人出版・地域限定出版・会報・1号だけ、準備号だけときりがない。
出版全体に発行部数と販売部数が判っていつ事は希だ。
一時はあるいは、調べた事がない人は、国会図書館は全て揃っているとの誤解もある。
同人誌や雑誌は、必ずしも長期保管しないし、そもそも購入予定もない。
通常出版でも、全て収集はありえない。
学術性とか資料性とか、後で判る事は新刊購入計画時には不明だ。
出版社が寄贈する事は一部とされている。
結局は、資料で発行されたとされるものも実物で確認されないものもまだ多いとされる。(2016/01/16)
「時代小説雑誌」
しばらく、時代小説の文庫書き下ろしが多い。
ただ、時代小説のドラマ化率が低いので多作の作家が多い。
一般小説雑誌に時代小説特集は多いが、専門雑誌は少ない。
戦前・戦中・戦後直ぐは、時代小説雑誌が有った。
大衆文学、今はエンターテイメントと呼ぶ分野の範囲が狭かった。
その後は、ミステリ専門誌やSF専門誌の方が目立つが、過去は違った。
そもそも、捕物帳だけの雑誌もあった。
その区分で、充分に広い範囲だったと思う。
設定時代だけの問題で、それ以外の内容は自由だからだ。(2016/01/31)
「カタカナ名の雑誌も多い」
雑誌名は一般に凝る事が多い。
戦中は除外しても、特に戦後はカタカナ名は多い、英字とカタカナと混在して使用する事もある。
それは、現在でも同様と言える。
読者にとって、どの程度に意味が理解されているかは疑問だし、そもそも意味は必要な訳でない。
ジャンルが判らないとは言えるが、雑誌名よりは「XX専門誌」と付け加えた方が判り易い。
あえて、ジャンルをぼかす戦略もあるかもしれない。
古い雑誌を見つけても、ジャンルは目次を見ないと不明な事は多い。
現在はグラビア表紙という方法もあるが、昔はカラー表紙が精々だった。
如何に目立つかは、出版者は悩んだとも思うし、自然な方が結局は判り易いとも言える。(2016/02/15)