探偵雑誌日記(2015/07-08)

「少年少女向け雑誌」

少年少女向け雑誌に掲載された小説が注目されている。

分量が少ないとか、連載が長いが合計しても分量は少ないとかは付きまとう。

内容を問題にする事も多いが、大人が読んでも面白い物も多いことは知られている。

そして、単行本かや、単行本の復刊が少ない事も同様だ。

いつのまにか、知られざる入手困難な作品になっている。

挿絵や単行本の装丁も見逃せないが、それぞれに著作権があり完全な復刊は難しい。

テキストだけの復刊でも大きい話題だ。

それに、現在の多様化した通称ライトノベルとの接点も無視できない。(2015/07/04)

「雑誌付録」

雑誌特に、少年少女向けには付録がつくことがある。

それがしばしば小説の時がある。

むしろ、その付録を主体に書いていた作家もいる。

読者層がはっきりしているので、それを意識する。

例えば、本格物だとすると、年齢に合わせた難しさで、主人公を読者に合わす。

主人公または、視点が読者の年代も多い。

兄弟の弟とか、姉妹の妹とかは定番だ。

少年探偵団もその流れだ。

これらは単行本になり難く、微かな記憶にだけ残る事になりやすい。(2015/07/19)

「雑誌の増刷」

雑誌は殆ど、増刷の概念がない。

現在は、又吉直樹氏の作品等の掲載される雑誌が増刷と報道される。

雑誌・特に探偵小説雑誌のも希に増刷がある。

雑誌の奥つけに版数は無いのが普通だから、証拠隠滅的に記録が残り難い。

そもそも増刷というのが、宣伝効果があるのか、資料的意味があるのかが不明だ。

昔も今も、特に混乱期には、増刊・別冊・・・・・・色々な追加号があった。

本来なら単行本を、雑誌形態で出版する事もあった。

有名なのは、高木彬光作「刺青殺人事件」で増刷に、「増刷にあたって」という乱歩の言葉がある。

雑誌の全巻揃いを目指すコレクターがいた頃は、雑誌名の有無が大事とも言われた。(2015/08/03)

「雑誌のオークションは目次が見たい」

本は題名と作者名が最低の情報だ。

雑誌になると、それだけでは判らない。

目次の情報または映像が欲しい。

ジャンル別専門店では、コピーを付けて閉じてビニール等にいれて販売している。

傷みやすいので注意が必要だが、中身が判らないと買えないのでその対策だ。

ネットの世界も似ている。

表紙だけでなく、目次の写真も読める内容で掲示して欲しい。

しらべれば判るは不親切だ。

発行年月日の間違い対策にもなる。(2015/08/18)