「「別冊週刊漫画TIMES」第1巻第3号」
「推理と実話・スリラー街」は「別冊週刊漫画TIMES」であり、昭和37年に芳文社出版となっている。
オークションサイトでは、そこそこは見かけるのだが、書誌的な情報は知らない。
第1巻第3号は昭和37年4月19日発行と記されている。
大判雑誌サイズであり、奧付けが無く、想定も漫画雑誌的な外観だ。。
小説としては、「女流作家特集」が組まれていて、新章文子・南部きみ子・宮野村子・藤木靖子が載っている。
4人はコラム的な短文「私の履歴書」を顔写真と共に載せている。
さらに、海渡英祐・蒼社廉三が連載読み切り作を、笹沢佐保が連載長編を書いている。
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(2022/07/01)
「「別冊週刊漫画TIMES」第1巻第4号」
「推理と実話・スリラー街」で「別冊週刊漫画TIMES」の、昭和37年の第1巻4号だ。
小説の特集号以外は、7割りは実話的な記事が占めている。
それが主体の雑誌では、小説・連載小説が1作ある事が多いが、それがこの号では5作だ。
連載長編は笹沢佐保「影の斜面」であり、連作短編の連載として海渡英祐「夜に生きる」と蒼社廉三「嬌声犯罪学」がある。
読み切り小説としては、南条範夫と穂積篤が掲載されている。
藤間紫が「ショート・ミステリー」を書いているが、ショートショートともエッセイとも思える。
(2022/07/16)
「「別冊週刊漫画TIMES」第1巻第5号」
「推理と実話・スリラー街」で「別冊週刊漫画TIMES」の、昭和37年の第1巻5号だ。
特集号であり、「13の推理小説」となっていて、目次に13作が並ぶ。
ただし通常号の内容に小説が少し加わっただけで、推理作家の作品が並ぶ訳ではなかった。
連載長編の笹沢佐保「影の斜面」は第3話だが目次では判りつらい、連作短編の連載の海渡英祐「夜に生きる」と蒼社廉三「嬌声犯罪学」も同様の扱いだ。
「ショート・ミステリー」は都筑道夫と北玲子と藤山寛美が書いているが、都筑以外はエッセイとも思える。
読み切り小説としては、結城昌治と三浦朱門と佐野洋と日影丈吉と河野典生とキノトールで、翻訳が1作ある。
結局は読み切り小説は前号の2作から5作に増え、それに他を加えて13とカウントした。
(2022/07/31)
「「小説の泉」第3年第4号」
雑誌「小説の泉」の情報は少ないが、古書オークション等ではいくつか見かける。
大衆雑誌と呼ばれ、小説中心だが新作か転載作かは不明だ。
ジャンルは時代小説・捕物帖と、明朗小説を含む一般大衆小説だろう。
昭和25年8月刊行号は「第3年第4号」の表記で「不定期刊行物」となっている。
大判の雑誌で、あとがきでの「原稿募集」が目立つ。
目次では小説は19作並ぶが長さは色々だ。
探偵小説分野の作者としては、久生十蘭「女の四季」、林房雄「禁欲物語」、山田克郎「海の放浪児」、三橋一夫「幽霊屋敷」、
大坪砂男「浴槽」、鹿島孝二「女友達」等だ。
挿絵が豊富だが、時代小説の挿絵が特に目立つ。
(2022/08/15)
「「別冊週刊漫画TIMES」第1巻第1号」
「推理と実話・スリラー街」で「別冊週刊漫画TIMES」の、昭和37年の第1巻1号だ。
創刊号になるのだが、雑誌に奥付けがなく、明確ではない。
基本的には実話中心に編集されている、漫画も7つと多い、小説には推理小説と肩書がある。
連載長編とか、連載は無く、手探りの内容かも知れない。
「ショート・ミステリー」は2作で、作者名の園田てる とは?、てる子ではないのか。
読み切り小説としては、大藪春彦・土屋隆夫・今官一・渡辺啓助の4作がある。
小説の比重はページ数で、30%程度だろう。
(2022/08/30)