探偵雑誌日記(2011/09-10)

探偵雑誌日記「創作探偵小説雑誌と再録探偵小説雑誌」

雑誌というのは、本の形態に過ぎません。

従って内容は、通常の単行本と同様に初出も復刊もあります。

雑誌の場合は、オリジナル作品=創作掲載と、復刊作品=再録があります。

単行本の初出と、復刊にあたります。

雑誌でも、希に増刷がありますが、それは単行本と同様に増刷と言います。

再録作品で、構成された雑誌は、単行本ではアンソロジーにあたるでしょう。

ただ厄介なのは、再録がはっきり明記されていない雑誌です。

ひどい時は、題名を変えたり、新作を装う場合もありました。

実は、単行本でも題名を変えたりして、復刊とは判らないようになる場合も結構あります。(2011/09/07)

探偵雑誌日記「専門雑誌を名乗っても、内容は雑多」

雑誌は、その名前のように雑多な内容が普通です。

専門雑誌を名乗る事は、利点も欠点もあります。

探偵小説という分野は、それ自体も広く、あまり何が専門かを考えすぎると読者層を狭めます。

編集方針というものは、発行者の趣味ではなく、読者層のターゲットが必要です。

一般に、雑誌単体で商業ベースに乗せる事は困難といわれます。

発行社の広告塔的な役目、ジャンル全体をまとめる様な位置ずけ、単行本発行の準備連載などがかさなります。

いわゆる、ジャンルの情報誌的な面が有利です。

逆に古書として、探求される時は、雑誌掲載のみで単行本未収録作品が対象になりやすいです。

早く読みたい人、情報が欲しい人などが継続的な購入者になるのでしょう。(2011/09/22)

探偵雑誌日記「一般雑誌と同人誌」

雑誌にも色々あります。

また、結構多いのが同人誌です。

プロとアマの差というだけでは、その違いは明らかでありません。

現在でも、はっきりしている訳ではないですし、後になると内容で重要性が判断されます。

個人か会社かという分け方も、個人事業主という存在がありますから適当でないです。

分類よりも、内容で扱われる事になり、同人誌と呼ばれるか個人発行と呼ばれるかに分かれます。

専門雑誌では、採算を考えると著名な作者の原稿の掲載有無が大きいです。

作品は難しいので、雑文・エッセイ等になりますが、色々意見の異なる人をあわせて討論的な盛り上がりを計った気配が幾度かあります。

現実は、作られた討論は盛り上がる事は、見かけだけでした。(2011/10/07)

探偵雑誌日記「保存状態が悪くなりがちの雑誌」

本を保存するかどうかは、人により異なります。

また、どのように保存するかも同様です。

特に取扱に差が大きく、かつ紙質等で痛みやすいのが雑誌です。

最近では、印刷技術の発達や中性紙の使用やコーティングなど、条件が良い雑誌もあります。

ただ現在に至っても、出版本のなかでは紙質が悪いのは、雑誌類でしょう。

これが、紙不足で技術もない時代・・・戦前・戦後になると、読めれば良いレベルです。

一部の専門誌をそのジャンルのマニアが保管していても、劣化はします。

ましてや、市場に出回る本は多くは保存が悪いものばかりです。

もし、状態の良い古雑誌に出会ったら、非常に希です。(2011/10/22)