「新人賞と新人発掘」
雑誌以外のも新人賞が多い現在です。
昔は、新人の登場は僅かな新人賞と、持ち込み原稿でした。
新人発掘は恒例の呼び方だが、自前の原稿供給先は持ちたいものです。
その行き着く先は、雑誌自前の新人賞です。
成果は全てが上がっていないが、多くで試みられました。
当時の評価と、その後の評価が食い違うのはいつもの事です。
新人作家を育てるまでに力があった雑誌は少ないからです。
登場雑誌以外での、進出が必要でした。(2014/09/06)
「匿名投稿者」
投稿者が不足しがちで、1人で多数の名前で書き分ける事は常識です。
とにかく原稿を必要なだけ集める、不足は常連投稿者に埋めてもらう。
編集者自身が、その1人の事も多いです。
コラム・書評・実話・海外事情・・・・色々を実は1人で・・・。
いい加減な投稿者より、能力の高い人の書き分けはレベルが高いともいえます。
一部では、創作ものにも入りこむ事があるようです。
もっと進むと名義貸し・代作になりますが、判明してるものは多くないです。
ただ噂とか、未確認はかなりあります。
探偵小説というジャンルがそれを楽しむ所があります。(2014/09/21)
「雑誌の時事批評欄」
雑誌は時事情報を扱います。
それは発行時期のもので、歴史的には資料となります。
また、その後に単行本になっていないコラムやエッセイも多いです。
近況報告とか、その時代ならではの話題は雑誌のみとなっても不思議でないです。
研究的な事を中心に、現在ではおかしいとか間違っていると思うものも多いです。
それらを含めての資料せです。
また、マイナー作家の雑文は、微妙な貴重さがあります。
極めつけは海外事情で、間違っている事が多いが、その後のしばらくは定説になり易いです。
誤報がひとり歩きした履歴と、後でなります。(2014/10/06)
「戦前の軍事統制時の作品群」
戦前・戦中は軍事統制があり、いわゆる国策小説しか書けない時代との認識があります。
それ自体は正しいのですが、それを考慮すると無視出来ない作品もあります。
それらが注目され、復刊がぼちぼちされています。
統制が無いとどうなっていたか、どの様に制約を逃げていたか。
余分な興味もありますが、その部分を除いての評価があっても良いでしょう。
なにしろ、戦死作家もいますし戦後は作品が激減作家もいます。
戦争の為に多くを失ったが、残ったものも国策部の存在だけで除外する事の反省です。
空白の期間を部分的に、読み替えて繋げる作業は有効でしょう。
それでもまだまだ不足なのですから。(2014/10/21)