探偵雑誌日記(2014/09-10)

「新人賞と新人発掘」

雑誌以外のも新人賞が多い現在です。

昔は、新人の登場は僅かな新人賞と、持ち込み原稿でした。

新人発掘は恒例の呼び方だが、自前の原稿供給先は持ちたいものです。

その行き着く先は、雑誌自前の新人賞です。

成果は全てが上がっていないが、多くで試みられました。

当時の評価と、その後の評価が食い違うのはいつもの事です。

新人作家を育てるまでに力があった雑誌は少ないからです。

登場雑誌以外での、進出が必要でした。(2014/09/06)

「匿名投稿者」

投稿者が不足しがちで、1人で多数の名前で書き分ける事は常識です。

とにかく原稿を必要なだけ集める、不足は常連投稿者に埋めてもらう。

編集者自身が、その1人の事も多いです。

コラム・書評・実話・海外事情・・・・色々を実は1人で・・・。

いい加減な投稿者より、能力の高い人の書き分けはレベルが高いともいえます。

一部では、創作ものにも入りこむ事があるようです。

もっと進むと名義貸し・代作になりますが、判明してるものは多くないです。

ただ噂とか、未確認はかなりあります。

探偵小説というジャンルがそれを楽しむ所があります。(2014/09/21)

「雑誌の時事批評欄」

雑誌は時事情報を扱います。

それは発行時期のもので、歴史的には資料となります。

また、その後に単行本になっていないコラムやエッセイも多いです。

近況報告とか、その時代ならではの話題は雑誌のみとなっても不思議でないです。

研究的な事を中心に、現在ではおかしいとか間違っていると思うものも多いです。

それらを含めての資料せです。

また、マイナー作家の雑文は、微妙な貴重さがあります。

極めつけは海外事情で、間違っている事が多いが、その後のしばらくは定説になり易いです。

誤報がひとり歩きした履歴と、後でなります。(2014/10/06)

「戦前の軍事統制時の作品群」

戦前・戦中は軍事統制があり、いわゆる国策小説しか書けない時代との認識があります。

それ自体は正しいのですが、それを考慮すると無視出来ない作品もあります。

それらが注目され、復刊がぼちぼちされています。

統制が無いとどうなっていたか、どの様に制約を逃げていたか。

余分な興味もありますが、その部分を除いての評価があっても良いでしょう。

なにしろ、戦死作家もいますし戦後は作品が激減作家もいます。

戦争の為に多くを失ったが、残ったものも国策部の存在だけで除外する事の反省です。

空白の期間を部分的に、読み替えて繋げる作業は有効でしょう。

それでもまだまだ不足なのですから。(2014/10/21)