探偵雑誌日記「探偵小説のジャンルの変化」
雑誌は、いつまでも同じ内容を続けるのは困難です。
色々と理由がありますが、どんなジャンルでも詳細は変化が有ることと、執筆者の変動です。
探偵小説も完全にそれに当てはまります。
探偵小説は、次々に新しいものが加わり、相対的に数量のバランスは絶えず変わります。
同様に、執筆者・作家の顔ぶれはより変化します。
特に、どの探偵雑誌でも新人賞を設けて新人発掘に努めます。
ロックは、新人賞の発表が実質的に廃刊まじかになり、募集による新人を育てる事は出来ませんでした。
ただ後年の研究者やアンソロジーの編者は、砂原紗一・北洋をロック出身の新人として扱っています。
発行回数が少ないですが、歴史に名を残す事にはなりました。 (2011/01/09)
探偵雑誌日記「「ロック」の入手」
探偵雑誌は、基本的にこのジャンルの専門古書店を探す事が基本です。
ただし、この種類の本は、探す集めるが難しいので、いわゆる「せどり」代が加算されます。
今は、ネット・オークションや、ネット古書店の利用もあります。
ただし、情報の普及もあり掘り出しもの価格・商品は、極めて珍しくなりました。
実際に見て購入する機会が少ないと、標準の保存状態と見つけた商品の状態との比較が難しいです。
雑誌の美本はまず無いと思っているべきでしょう。
新刊の発売時から、活字のつぶれやかすれ、落丁は存在したと思います。
アンソロジーで、見かける作品とは全く異なるイメージです。
入手してから、がっかりしないようにしましょう。 (2011/01/24)
探偵雑誌日記「自炊に不向きな紙質」
電子書籍が、ちょっとしたブームと言われています。
紙媒体を、スキャナーで自分でデジタル入力する事を「自炊」という様です。
デジタル機器の進歩でかなり簡単に可能になっています。
ただし、元の紙媒体の状態や入力データの文字解析能力が問題です。
戦後すぐの雑誌は、紙質が悪く、印刷も悪く普通に読む事が困難です。
流石に、人間が読みにくい内容を機械的に読み取る事は出来ません。
ぼけた画像として読む事は可能ですが、それはデジタル化する意味はありません。
読みづらいテキストを直接に読み取る事は無理ですが、何か補助的な方法があるかどうかがポイントでしょう。
古い雑誌は、独特のものです。 (2011/02/08)
探偵雑誌日記「増刊が多い探偵雑誌」
叢書や雑誌は、全部揃える人と必要なものだけを購入する人がいます。
その全部揃える人にとって悩ましいものが、増刊・別冊・準備号等です。
内容が必ずしも望むものとは限りません。
また後日に、揃える時には非常に入手難になる事があります。
時に準備号などは、片隅に1行書かれているだけのものもあります。
雑誌の正式名称が変わった時などは、情報として知らない事もありえます。
ぼけた画像として読む事は可能ですが、それはデジタル化する意味はありません。
全巻蒐集を目的にしている人には、以上に困った自体になります。
頼りにする、書誌や古書カタログからも抜き落ちる事も多々あるでしょう。 (2011/02/23)