探偵雑誌日記(2013/01-02)

探偵雑誌日記「古雑誌の読書は忘れ易い」

古い探偵雑誌の古書価はばらばらです。

それでも、新刊単行本レベルの本もあります。

それらは比較的に気安く買い集めておきます。

急に探すと、どうしても高価になりがちです。

そして、忘れた頃に読んで行きます。

ただ、記憶に残る作品が無かったり、あっても何で読んだか憶えていない。

かなり多く読んだ頃に、既読だと思いだす事が結構多いです。

再読も良いが、未読がある内は未読を読みたい。(2013/01/14)

探偵雑誌日記「単行本になっていない長編」

雑誌を読むのは、単行本未収録作品を読むのが大きな目的です。

従って、1冊全てが未読の時は、意外と少ないのです。

読む人の読書傾向にもよりますが、古い雑誌を読む人は、大抵は似た傾向です。

単行本のない作家は、雑誌しかないし、多くの作家は未収録作品があります。

雑誌に長期連載は、古書を集める事自体が難しいです。

ただし、長編一括掲載とか、短期集中連載は、見逃せません。

価格的に単行本の古書価格より安い場合もあります。

ただし、海外翻訳作品は抄訳が多いのが注意です。

日本人作家では、単行本時に加筆する事も多いですが、双方に別の価値があるでしょう。(2013/01/29)

探偵雑誌日記「全集購入を迷う訳」

作家も全集が出版される事は希です。

選集でも珍しい位ですし、そのその全集は没後か断筆後でないと抜けが生じます。

それでは希な全集が出れば購入するかというと、実は迷う。

まずは、一般に価格が全部で高価になることが多いです、当然でしょう。

一番の問題は、購入したい位に好きな作家ならば、既読作が同様に多い事です。

むしろ、5割は越える事は珍しくはないです。

逆に好きで無い作家ならば、とても全部を読む気にならないです。

つまり、購入者に矛盾が発生します、はたして誰が買うのでしょう。

その結果、価格設定が難しいという問題が生じます。(2013/02/13)

探偵雑誌日記「新人賞募集が雑誌のイベント」

雑誌が創刊されると、次に登場するのが新人賞の公募でしょう。

ある程度の発行回数の雑誌の殆どが、何らかの新人発掘を行っています。

動機については、多様かも知れませんが、編集者にはやってみたい事なのでしょう。

そして、後世に残る成果または作者発掘になれば、雑誌名も残り易いです。

読者=応募者ではないですが、応募・選考・発表という過程は雑誌のアイテムになります。

逆に言えば、文学賞を作っても、発表の場所がないと拡がらないと言えます。

希には、賞の発表号の売れ行きが上がる事も起こりえます。

世の中に、作家デビュー希望者がいる限り、新人賞の応募はあるでしょう。

あとは選考委員を如何にするかと、品質の維持でしょう。(2013/02/28)