「戦後派作家が活躍前に終刊した雑誌」
戦後は多くの作家がデビューしたが活動は当然に遅れる。
創刊が後の雑誌が活動の場となる。
故に、戦後最初の雑誌は、長く続かないと戦後作家の活躍は少ない。
戦前派の作家頼りにならざるを得なかった。
新人を探すが、活動を見ずに終刊が多い。
「宝石」のような長く続くのは例外だ。
ロックは、短い雑誌に入るが、幾人かの新人が出たあるいは作品の場となった。
少なくとも救いだ。(2015/01/04)
「新作雑誌と採録雑誌」
雑誌には、新作掲載が中心と、採録が中心がある。
当然に、双方が混ざった物もある。
採録時に初出情報があれば、後に判り易いがそれは少ない。
改題されたり、新作と間違う表記も多い。
作者自身が絡むと、扱いは複雑になる。
日本では、作家の完全な書誌がほとんどない事実は、これらが絡む。
初出不明・未確認は結構多い。
希に出る全集でも、未収録は発生する。
雑誌はまだ本来は調べやすい筈だが、雑誌形態だけのものも多い。(2015/01/19)
「長編の長期連載」
探偵小説に限らないが連載には、短期集中連載と長期連載がある。
量が同じなら、1回の掲載量が大きく異なる。
雑誌掲載のみで、単行本になっていない作品は連載雑誌を全て読む必要がある。
短期連載ならば、冊数も少ないが、長期になるかなり厄介だ。
しかもレア雑誌だと。高価でかつ市場に出回り難い。
重ねて、それ以外が興味がないと、長期連載の1回の量は僅かで、換算すると高価だ。
僅かなページに苦労して、かつ高価な雑誌をあつめる、まさしくマニアしか無理だ。
専門誌でないと、同じ事が言える。
読みたいものが僅かでも、高価な雑誌が存在する。(2015/02/03)
「寿命の短い専門誌が多い」
専門誌は寿命が短い事が多い。
流行の影響を受けるからと、流行時には競争相手が複数に登場するからだ。
内容の供給源は急には増えないので、内容が期待に応じれない事も理由にある。
1桁号数も多いが、「ロック」は一応は複数年続いた。
内容が不足すると、海外物の翻訳に頼る場合と、既存作品に復刊掲載を行う事がある。
それぞれ単独の雑誌にもなりえるし、それが売りになる事もある。
創作の量が少なく、雑文や評論や業界ニュースやコラムが幅を利かすのも雑誌だ。
創作以外は、復刊可能性は低いが、資料性はある。
寿命に短い雑誌は、その評価は難しい。(2015/02/18)