「著作権保護期間延長か?」
2017/11/05のアメリカ大統領・トランプ訪日があった。
大きな議題になったであろう通商・貿易問題の一つに「著作権保護期間延長」がある。
アメリカと多数の先進国では70年だが、日本は50年だ。
貿易通例で母国以外で異なるときは短い方が採用される。
現在はアメリカの著作権は、アメリカでは70年で日本では50年だ。
日本の著作権は、日本では50年でアメリカも50年だ。
これを70年に統一するアメリカの要求であり、貿易摩擦として問題となる。
国内的には疑問・不満も続出する筈だが、対外的に拒否する根拠も難しい。(2017/11/07)
「ホームズのパロディ作品」
シャーロック・ホームズ作品はあまりにも有名だ。
それ故にそれを元ネタにした多数の作品が、延々と書き継がれている。
種類や傾向や、書き方と元ネタの意識具合も多岐であり、まとめては扱えない。
ただし、長編・短編・連作集を含めて、アンソロジーを含めて取りあげられる事も多い。
ホームズ作の派生作はそれが、新たなネタとなり次の作品が書かれる事もある。
書かれるジャンルも、限定されず、地域や時代も同様だ。
日本でも原典の翻訳と併行して、派生作も翻訳されている。
同時に日本作家による、派生作が書かれて来た。
例えば、山田風太郎「黄色い下宿人」、加納一朗「ホック氏異郷の冒険」は有名だ。(2017/11/22)
「岩田賛の別名義」
戦後に登場したミステリー作家・岩田賛の作品集が出版された。
それ自体が珍しい事で、単行本初収録作品も多い。
初出雑誌が見つからず掲載されなかった作品と、一部連載が欠けた作品が生じたのは残念だ。
作品リストが掲載されたが、一般には知られていなかった別名義作品が含まれていた。
別名義で岩田賛名義と併行して、少年小説を同数書いていた。
従来は岩田賛名義の作品だけが知られ、最近ではその後もしばらくは少年小説を書いたとされた。
実際は併行して別名義で書き、後に岩田賛名義を少年小説でも使用したようだ。
待望の作品集だったが、まだこの作者作品は網羅されていないと判った。
少年小説は多くの作家にとって、情報が不足している分野だ。(2017/12/07)
「横溝正史の未単行本の長編」
横溝正史の未単行化の新聞連載長編が発見されたというニュースが報道された。
存在は過去に判っていたが存在が確認されて、2月後に発行されるとされている。
書かれた時期・発表された時期は、第二次世界大戦中だ。
そのころは、まず探偵小説が発行が禁止された。
探偵小説作家は普通小説や時代小説や諜報・冒険小説に移る必要があった。
捕物帳は探偵小説要素を加える事が可能なので、横溝は人形佐七シリーズを書いた。
だがそれも制限された、その後に書かれた普通小説だとされている。
ニュース性から、後の探偵役の金田一耕助に絡めているが強引さがある。
探偵小説でなくとも既に出版予定があるのが、如何にも横溝の人気だ。(2017/12/22)