探偵雑誌日記「背表紙のある雑誌」
雑誌には、薄くて背表紙のないものと、あるものがあります。
背表紙があっても、現実的に見にくいものもあります。
新刊・古書によらず、本棚に並べてあると、背表紙がないと全く内容は検討がつきません。
背表紙には、雑誌名・年月・号数等が、印刷されています。
雑誌名と、発行年で内容が判るか、抜き出して調べる事になります。
背表紙がないと、横並びにすると、全く内容もあるいは存在自体が不明になります。
文字が読める本の厚さは、雑誌の厚みの1人前かどうかのひとつの境目かもしれません。
読み捨て雑誌や、古く厚みの足りない雑誌では、背表紙をつけないかつけられないものもあります。
発売時には縦ならびか、横積みを想定しています。(2012/01/05)
探偵雑誌日記「新作と再録」
探偵小説雑誌には、新作を掲載するものと、過去に発表された作品の再録とがあります。
一度だけ発表されても、それだけで時間の経過や発表先がマイナーだったりして、入手困難な事が多いのです。
その結果、再録を中心または全ての雑誌等が作られてきました。
編集者に充分な知識と、資料があれば需要はあります。
ただし、雑誌には誤植等が多く、作家の意向とは異なる形で掲載された例が複数報告されています。
再録の時は非常に悩む筈ですが、結果的に再録内容がメジャーになるときがあります。
初出主義か、明確なものは修正すべきかは作者が関わらないと、微妙な事です。
研究者は、双方を持って資料とするのでしょうが、1読者はどちらか一方でしょう。
既読作品でも、初出雑誌を見て驚く事は度々です。(2012/01/20)
探偵雑誌日記「連載長編の蒐集は厄介」
小説でも短編は、普通は読みきりですからレアな本でも1冊で読めます。
しかし、長編でしかも雑誌から単行本になっていない場合は、連載号全て集めないと読めません。
そこに、一括販売とかの有効性はありますが、それは費用的にも見つける上でも厄介です。
最近では、雑誌でも長編一括掲載がたまにはありますが、通常は連載です。
短期連載ならばまだしも、短い量の長期連載になると膨大な雑誌数になります。
一番、最たるものは新聞連載ですが、とにかく1冊の中のごく一部の為に雑誌単位で探すのは、大変な作業と費用です。
単行本化される時に、加筆や変更は多くはありますが、初出主義は一部の人以外は避けたいところです。
雑誌連載のみで、単行本されていない小説に面白い作品は少ないと割り切るべきかもしれません。
現実は、作品・作家共に運が左右されますので、そのように単純ではないですが・・。(2012/02/04)
探偵雑誌日記「内容刷新予告は廃刊が多い」
雑誌には、次号予告がつきものです。
創刊と廃刊を繰り返す雑誌でも、廃刊予告は最近は多くありますが、昔は殆ど無かったです。
発行サイクルが不安定になり、次号予告が変更が増え、誌面内容刷新予告が出るとそろそろ廃刊が近いです。
雑誌が好調な時は、上記の反対で発行されています。
立派な本でも、未来に内容が読まれない可能性もあります。
定期的刊行、予告通りの内容で誌面が作られる事が維持されている。
誌面内容刷新予告は、そもそも何も決まっていない事ですから発行自体も未定と見るべきです。
そもそも、専門誌で内容刷新は本来は無いことです。
古い雑誌の詳細を見ると、創刊号のみも多くあり、雑誌とは何かから考える必要があります。(2012/02/19)