探偵雑誌日記(2016/03-04)

「古い書籍・雑誌の復刻はルピ付きで」

発行時のまま復刻する計画も、同人誌レベルで行われている。

写真製版や、カラーコピーなどのツールが発達した。

復刻の目的的には、そのままで良いが、読めない・読みにくい。

日本語も口語でなくとも、どんどん変わる。

流石にテキスト的には、読みにくい。

そこで、旧漢字を中心にルピ付きはどうかと思う。

テキストの復刊は、現在に漢字や送りかなにだけは変えてるのが普通だ。

文体自体が変わらないと、雰囲気は変わらない。(2016/03/01)

「マイナー雑誌の揃えは難しい」

マイナー雑誌は発行されたかの確認自体が難しい。

断片的に見つかっても、全体像は判らない。

図書館に全巻揃いが有ることも少ない。

途中に欠けがあれば、一応は発行されたとして探す。

創刊号は大きな情報だが、たまに準備号があるので盲点になる。

廃刊が予告される事は少なく、その頃には発行間隔が乱れている。

突然に、雑誌名が変更になっている事もあるが、確認が難しい事もある。

マイナー雑誌は連載が単行本になる事もなく、短編集から外れる事も多い。

作家が異なる名義で書いている時は、確認は極めて難しい。(2016/03/16)

「複数名義」

1人が複数の名義を持つ事は、古今珍しくない。

ただ、いつまでも公表されないと知られなく埋もれる事もある。

後の著名作家の別名義探しと、作品発掘はいつの時代も話題となる。

覆面作家が突然に、表舞台に登場する形だ。

似た名義や、もじり名からの推測は多数あるが確認は難しい。

また作者が使い分けていた理由次第では、統一するのが正しいかは疑問だ。

雑誌では、コラムやエッセイや書評等の執筆者が不足がちだ。

その時は、1人で多数の名義を使う。

作者だけでなく、エッセイ等の別名義探しも課題だが、より情報不足だ。(2016/03/31)

「コントと掌編」

ショートショートが登場するのは昭和30年台だ。

それ以前はそもそも、超短編が主流で次第に枚数が増えた。

短編の長さの定義も変わるべきだが、現在の見方は短編は100枚以下、10枚位は掌編だろう。

掌編の中で、軽い落ちのある話しをコントと呼ぶ事もある。

コントの長さは、ある程度長くても含まれる。

今では、短編のライトノベルというものに近いだろう。

外国で言えば、オーヘンリーやビーストンなど少し違う名を見かける。

ミステリの定義というか、主流ジャンルが変わったのだろう。

日本の創作にも、海外の影響を受けた物が登場するのは珍しくない。(2016/04/15)

「静かな復刻ブーム」

静かなブームとは曖昧だが、部数が少ないが点数はそこそこあると言う意味だ。

内容的に商業出版ではないと判る。

高価で部数が少ない(2桁)ものもあるし、そこそこの価格設定で3桁部数もある。

4桁部数になると、ある程度の価格帯ばらば小出版社ならば、商業化も可能な範囲だ。

いずれも、ネットの普及とロングテール化の影響は大きい。

古くから、口コミや同人誌フェアは開催されているが、地域差は大きい。

ネットによりそれが、利用しやすくなった。

アマゾンという、ロングテール対応もある。

ただ手数料の関係で、自主販売や代行販売を行う書店・古書店も存在する。(2016/04/30)