探偵雑誌日記(2013/11-12)

「増刊・別冊・選集」

探偵雑誌が創刊されて、複数号出ると次が似た方向に行きます。

増刊・別冊・選集の企画です。

出版したい内容が多い場合と、本誌が売れ行きが不調の時があります。

チャント号数などが整理されておれば良いのですが、バラバラになると後世の蒐集・研究家を悩まします。

一番困るのが、別名・シリーズ名が付いており、サブタイトルに小さく「別冊・・・・」とかの記述があるものです。

たいてい創刊号は流通が少ないですが、増刊・別冊・選集も同様の傾向があります。

発行部数の影響かもしれないし、知名度の影響かも知れません。

とにかく、雑誌の完本蒐集を難しくするものです。(2013/11/10)

「静かなる復刊動向」

戦前・戦後直後の作品や雑誌の復刊が静かに行われています。

静かというのは、少数部数で高価な価格設定という意味です。

もともと一般価格でも購入者は少なく部数が出ず、採算性がないです。

それに需要期待のマニアック層は、高価でも古書価等と比べて購入が期待出来ます。

それに定期叢書化で図書館等の固定購入も期待出来ます。

ただ個人的には悩ましいです。

好きな作家はそこそこ読んでいますし、未読作家は闇買いです。

ただ、再度の復刊や単行本化は期待出来ないでしょう。

短編集はロックからの採録も多いです。(2013/11/25)

「雑誌・猟奇の復刊」

「雑誌・猟奇」が復刊されます。

流石に複数本で大冊で高額ですが、マナー指向ゆえ個人で価値判断は異なるでしょう。

本が売れない時代と言われていますが、マイナーとかロングテールでの需要は試行錯誤です。

費用対効果の、復刊や企画が増えるかどうかは、採算性が問題です。

元の資料はいくらレアでも、ゼロではないからコンテンツ的には実現は可能です。

あまり、そちらに流れては現行作家に影響が・・・の心配は、あくまでもマイナーですから無関係でしょう。

雑誌は内容がある程度は、アンソロジー等で復刊されています。

書き下ろしの単行本が、再復刊が望みにくい企画でしょう。

作者の死後に、初の個人作品集も増えています。(2013/12/10)

「表紙・挿絵等の復刊」

復刊といえば、テキストの事をまず考えます。

ただ、表紙や装丁や挿絵に興味を持つ人もいます。

そのような人向けの復刊も同人誌レベルで行われています。

コピー技術、特にカラーコピーの発達の寄与が大きいです。

同人誌は、部数が少なくなるとコピーになります。

カラーとかグラビアは、コスト的に費用は高くなります。

カラーコピーはその壁を無くしました。

ただ、紙質は制限がありますし、原版は良い品質の古書を見つける必要があります。

勿論、テキスト以外にも知的所有権はありますので、無制限ではありません。(2013/12/25)