項目別バックナンバー[6]:その他情報:9

保存というなの破壊

古墳の保存を行う機関による、実質的な破壊行為が続々と明らかにされていま すが、取り返しができないだけにその罪は言葉や数字ではあらわせません。
技術不足の問題以前の基本マニュアルを守っていない事や、失敗を隠す事で再 発防止を行えなかった事は人災というよりも、完全な犯罪というべきものです。
唯一学ぶ事は、人間が絡む事でシステムやマニュアルで防ぐ絶対的な保証は無 いという事です。
世間には他にも、ともすれば「絶対安全」等の言葉が存在しますが、そのよう なことは存在しないと痛感させられます。


過剰広告

人間は悪意がなくても、なにかの優秀さをアピールする時に誤解されるような 過剰表現になる事は通常に起きます。
このメルマガのような表面的な雑学も、その傾向は多くあります。
録音技術の歴史を見ると、その寿命が何で決まるのか、主流でなくなった時に 考えさせられます。
磁気記憶から光学的記憶に変わった時も、アナログからデジタル記憶に変わる 時も誤解されやすいという意味では過剰広告があったと思います。
「光学的デジタル記憶の寿命は永久である」という事は技術関連の仕事をして いる人にはありえないと直ぐにわかりますが、たまにそのまま受け取られて いる事もあるようです。
あくまでも、原理的であり、実際の記憶は物質が関与します。例えばCDのアク リル樹脂や金属メッキが永久に不変な事は全くありません。形あるものは寿 命があります。「永久保存盤」等の広告文句をそのまま受け取ってはいけま せん。


コンピュータ将棋

急激に進歩して、既にアマチュアの高段者程度の能力があるとされています。 少なくても、考慮時間が短い条件では人間より有利と言われています。
毎年、ソフト通しの選手権が実施されています。
また、将棋連盟と研究者が協力して研究グループを作る事が発表されています。 これは人間の脳の研究が目的です。コンピュータ将棋は付随的ですが、結果 がでるのでむしろ一般的には注目されるでしょう。
その筋のニュースでは、人間は何らかのCTスキャンの中で考える事になりそ うだとの事です。考えているときの脳の断層写真を撮って脳の働きを研究す るらしいです。
昨年までは、コンピュータ将棋ソフトは人間に近い思考方法と定跡という大き なデータベースを持つことが有効とされていました。それが今年優勝したソ フトが全く異なった内容だった為に驚きが広まっています。すなわち、将棋 に詳しくない人がチェスで有効な方法で作ったソフトで、ただひたすら可能 性のある手を多く読む方式との事です。余分な事を除き、逆に読む事の効率 を圧倒的に高めた結果優勝したとの事です。
人間にも研究に力を入れる人と、実戦を重視する人がいます。コンピュータに も似たような差が出てきました。


数独

メデイアによれば、外国で拡がっているとの事です。数学パズルのひとつです。
3X3のマスを、3X3並べた81のマス目に1から9の数字を埋めてゆきます。
最初の3X3の小さなマスの中には、1から9を1つずつ埋めます。
全体の81のマスの縦と横には、全て1から9が埋まっている必要があります。
ルールは単純ですが、これがかなり奥行きが広いです。
直ぐに、2つの数字のどちらかが入るという状況になります。この時に山勘で 進めると面白みがありません。あくまでも、論理的にひとつに限られる数字 を決めて埋めてゆきます。
初めと終わりが比較的に易しく、1/3くらい埋まった頃に簡単進めなくなり ます。その時を、あらゆる可能性を論理的に読みきって、決定してゆく醍醐 味が人気の秘密でしょう。
パソコンでも出来るソフトが多く作られています。


誤審?

勝負を争うものには、審判がつきものです(一部ないものもあります)。そし て審判が存在すると「誤審」問題がつきものです。
誤審をなくす事に力をそそぐ場合と、人間の判断として改善努力はするが受け 入れる方向のものがあるようです。
前者は、ビデオやセンサーを使用する場合が多いです。また、採点方式を数値 化して個人差をなくす競技もあります。
日本での、2大スポーツの野球とサッカーはどちらも人間の判定を優先する競 技です。そのため、いつも誤審問題が発生します。誤審があるから面白いと いう意見もあるのはかなり哲学的です。
ただ、誤審で負けたという言い訳がひとり歩きするのはビデオ等の根拠があっ ても事前に予想される事ですので、ほどほどにして欲しいと思います。


落語CD

DVD時代・ブロードバンド配信時代といわれても、映像を見ている程は暇はない 人は多いと思います。しかし、昔ウオークマン、そしてMD・MP3へと装置は 変わっても音を楽しむ要求は無くなりません。ライブの良さは否定できませ んが、楽しめる人には限界があります。一般には、音楽やテキストをあまり 使用しない勉強や落語をはじめとする芸能も音だけで楽しめます。
落語も見ると楽しみは増えますが、聞くだけでも充分に楽しめます。不思議な 事に繰り返し聞いてもやはり面白いです。実際に需要は安定してあるようで 落語CDは継続して売られています。分野の継続者と新規開発者がおり、比較 的に今後も期待出来ると思えます。


平均寿命

増え続けた平均寿命が止まりつつあると言われています。
今後は、逆に下がるという説もあります。
これは根拠があります。戦中戦後の厳しい環境を生き抜いてきた世代が、生活 環境の改善や医療進歩で寿命が長くなるのは当然。
団塊の世代で受験・企業や社会で激しい競争を行ってきた者、特に男性は体力 も気力も使いはたして寿命は短くなる。
この世代以降は、激しい競争は少なくかつ生活環境も恵まれているので、それ 以前ならば脱落している者も生き延びているので、全体で観ると平均寿命は 下がる。同時に女性も高学歴・キャリアウーマン時代・晩婚などで競争の時 代に入る割合が増えるので、団塊の世代の男性と同様に競争に疲れてくると 予想される。
環境問題や生活習慣病が広まり、寿命は短くなる。
さてどうでしょうか、少なくても物の無い時代を生き延びてきた世代は強い事 だけは確かでしょう。


惑星

科学進歩で天体観測技術が発達して、最終的に冥王星が惑星からはずれて8惑 星になるようです。これが今後も変わらないかは科学技術が進歩すれば分か りません。
純科学の問題に、非科学的感情が介入して混乱したように思います。
なかには、過去の著作物にある冥王星の扱いが変わる等とコメントしている非 科学人がいます。
作られた時代の情報を反映したものがその後の、科学の進歩で変わっても何も 問題はありません。SFを中心に現代の眼では間違っている事は多数あります。 書かれた当時に正しいならばそれは問題はありません。
ただあまりにも最新情報のみに頼ると、鮮度が1年以下になる時代という事の 認識は必要です。


大河ドラマ

NHKの大河ドラマの内容について色々な意見があります。ひとつは週間時代劇で 他の時代劇と同じ物であるというものです。また、1話完結ではなく主とし て主人公の生涯を描く連続ドラマという見方です。
いずれも娯楽性が主体で、教育的要素はかならずしもないという意見が多いで す。むしろプラスアルファを求めるのは、幻想の場合が多いでしょう。
現在は、「功名が辻」ですが脚本の大石静氏が「司馬遼太郎の原作は主人公の 山之内一豊の妻・千代が始めから賢い設定だが、ドラマは次第に賢くなって ゆく成長型にかえてある。理由は小説は、短時間で読む事が可能なので主人 公の印象として全編で同じ方が伝わりやすい、ドラマは1年放送なので1年 間同じでは面白くないし不自然で成長するように描いた方が伝わりやすい。」 としています。
たしかに原作に近いと言われた「徳川家康」は小説自体が長いでしたが、他は 平均して短く原作通りでは、1年のドラマとしては面白くないのでしょう。


輸出令違反

最近、会社ぐるみの「貿易輸出令違反」が発生しています。
製品・技術特に、武器・大量破壊用途関連の輸出禁止違反の罪は法律違反だけ ではなく人道的にも、国益の面からも非常に重いです。
しかし、日本人の平和ぼけかメデイアの報道なども扱いが非常に軽い印象を受 けます。実際にミサイルになって日本国内に飛んでこないと目がさめないの でしょうか。
死の商人に対しては、もっと政府・国民全体が厳しい目で監視してゆく必要が あります。

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