項目別バックナンバー[6]:その他情報:71

出版社・創文社解散と引き継ぎ

老舗の人文・社会科学系出版社の創文社が2020/06/末に解散した。
同社出版物の刊行を講談社や東京大学出版会などが引き継ぐことが決まったが、刊行物が絶版にならず大規模に引き継がれるのは異例だと言う。
著作権者の了解が得れれば、オンデマンド版等で出版が引き継がれると言う。
大学の図書購入費減少や出版電子化の進展等で、学術出版社の活動が難しくなっており、レアケースの今回の引き継ぎが注目される。


マイナポイント開始

2020年9月1日からマイナポイント事業がスタートする。
マイナポイント事業は、マイナンバーカードや電子決済の普及を目的として、総務省が実施する取り組みで、2020年9月から2021年3月までに実施される。
ユーザーは、マイナンバーカードを取得後、所定の設定とキャッシュレス決済サービスを選ぶ事で、5,000円相当のポイントが付与される。


電子マネー決済「ドコモ口座」不正利用

地方銀行の預金口座で、NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」を利用した不正な預金引き出し被害が起きたと報告されている。
ドコモ口座は、銀行口座を登録してチャージ(入金)することで送金や買い物がスマートホンで行えるサービスで、銀行の口座番号や暗証番号の情報を不正に盗んだ第三者が開設して預金を引き出したと考えられている。


「こうのとり」ミッション終了

2020/5/21に打ち上げられた「こうのとり」9号機は、国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッションを終了して、2020/8/20に大気圏へ再突入した。
「こうのとり」は2009年の初号機以来、ISS計画で物資医補給のミッションを行ってきたが役目を終えた。
その後は現在開発中の「新型宇宙ステーション補給機」(HTV-X)が後継機になる予定であり、2021年度にH3ロケットによる打ち上げを予定している。


台風予報の改善

気象庁は、台風については5日先までの予報を提供している。
ただし、24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧については、予報の誤差が大きかったため、1日先までの予報としていた。
気象庁は「2018年6月に更新したスーパーコンピュータシステムによる計算能力の向上や数値予報技術の開発の結果で、熱帯低気圧の段階からの進路や強度の予測精度が向上した。」「2020年9月9日以降は、24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧についても、5日先までの予報を提供する」と発表した。
改善により、日本近海で台風になり日本へ接近する場合でも、台風接近時の防災行動計画による防災対応を、より早い段階からより効果的に支援が可能となるとした。


NTTがドコモを完全子会社へ

2020/09/29に「NTTが、上場子会社のNTTドコモを完全子会社化する方針を決めた」と報じられた。
NTTはドコモ株の66%を保有するが、残り約34%の株式を株式の公開買い付け(TOB)で取得を狙う、TOBが実現すればドコモは上場廃止となる見通しで投資額は4兆円規模の見込みだ。
NTTはドコモを完全子会社化して経営の効率化を行い、携帯電話料金の値下げに対応する考えだと言う。


東証システム障害

東京証券取引所は2020/10/01に、システム障害の影響で取引を終日取りやめた。
東証が取引を全面的にシステム化した1999年以降、システム障害で全銘柄の売買を終日止めたのは初めてで3兆円規模の売買機会が失われたとされる。
その後に判ったシステム障害の原因は、NAS(Network Attached Storage)のファームウエアの設定不備にあり、2台構成のNASでメモリー故障に起因する障害パターンが発生した際に、NASの冗長化が機能しない設定になっていた。
東証は2019年11月のシステム刷新の際に、事前のテストで2台のNASが自動で切り替わることを確認したが、今回の設定不備は見抜けなかった。


WFPがノーベル平和賞受賞

国際連合世界食糧計画(WFP)が2020年度のノーベル平和賞受賞した。
同機関は国際連合の1機関であり、食糧欠乏国への食糧援助と天災などの被災国に対して緊急援助を施して経済・社会の開発を促進している。
受賞理由は「飢餓克服への努力、紛争地域の平和のための貢献、そして飢餓を戦争や紛争の武器として使用することを防ぐための努力において原動力としての役割を果たしたことに対して」となっている。


iPhone12シリーズ

アップルは、新型のiPhone12シリーズ4機種を発表して、サイズの異なる4モデルが登場した、「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」。
iPhone12シリーズは5G規格に対応した、スマホシュアの大きいiPhoneの5G対応機種の登場で、携帯電話キャリア各社は5Gの対応エリアの拡大が急速に必要になった、今後は各キャリアは設備投資を進める筈だ。
「iPhone 12 mini」は現行のiPhoneの中では、最も小型のモデルとなり、片手操作が可能とされ、日本人での普及が注目だ。


 Windows 10 October 2020 Update 公開

マイクロソフトは2020/10/21に、機能更新プログラム Windows 10 October 2020 Update(Ver20H2)を一般公開した。
新バージョンでは、Chromiumベースの新しいMicrosoft Edgeが初めて同梱され、他にもユーザーインターフェイスの改善などが行われている。
マイクロソフトは、最近のWindows10の機能アップデートと同様に、20H2アップデートの配信を慎重に進め、まずは問題が発生する可能性の低いデバイス向けに配信を開始している。
Microsoftは今回も一部で「セーフガードホールド」を実施して、既知の問題や互換性の問題があるデバイスに機能アップデートがインストールされるのを防ぐ可能性がある。


KDDIが新ブランド設立へ

ソフトバンクが系列会社・Y!mobileでの新スマホ料金プランを発表したことを受けて、KDDIが新会社・UQモバイルを設立してブランドで新スマホ料金プランを行うと発表した。
3大キャリアで値下げプランが出ないことや、中間的なプランのみで一部の利用者に限られる事から、政府のスマホ料金低減要請への対応なのか、不充分な対応だとかの意見は多い。


「ニンテンドースイッチ」が「ファミコン」超え

任天堂は2020/11/05に家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売台数が6830万台になったと発表し、「ファミコン」を上回った。
「巣ごもり消費」と世界への販売ルートの確立が追い風となった。
2020年9月末時点の任天堂発の据置型ゲーム専用機の販売実績(公式ページ)。
Wii:1億163万台
ニンテンドースイッチ:6830万台
ファミリーコンピュータ:6191万台
スーパーファミコン:4910万台
ニンテンドウ64…3293万台
ニンテンドーゲームキューブ…2174万台

 

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