項目別バックナンバー[6]:その他情報:11
クラブチーム選手権
サッカーのワールドカップは国別の大会ですが、もうひとつがクラブチーム世
界一決定戦です。
実は練習時間やチームとしての完成度からは、クラブチームの方が国の代表よ
り洗練されています。昔もめごとが多く、中立国の日本でトヨタカップとし
て、欧州と南米の優勝チームが対戦していました。
昨年から、これに北中米・アジア・アフリカ・オセアニアの代表の4チームが
加わりました。最終的にはシードの欧州・南米チームから優勝が出ると思い
ますが、ノックアウトトーナメントなのでいつかは番狂わせは起きるでしょう。
アジア代表には、日本からもアジアクラブ選手権に参加しています。Jリーグ優
勝チームと天皇杯優勝チームが普通ですが、まだ成績は良くありません。
チーム力の問題以外に、スケジュールと選手層の問題が大きいと感じます。2
チーム分の選手層の厚さがあって初めて過密スケジュールもこなせると思い
ます。これは現実問題としてかなり難しいです。
「M-1」「レコード大賞」
異種格闘技「K-1」の成功以来、「X-1」という言葉が使われるようになり
ました。
新人漫才コンテスト「M-1」が始まって6年になります。最初は賞金額が話題
でしたが、受賞者の知名度が上がることから次第にステータスとしての認識
の比重が高まってきました。賞とかコンテストが長く続く要因といえます。
通常よりも短い4分での競争ですが、これに合わすのもテクニックとして認識
されているようです。かなり昔に遡っても漫才コンテストは行われていた事
から今の所、続くものと予想出来ます。
一方、長い歴史のある「レコード大賞」が開催日がかわり、話題性が弱くなり
廃止の可能性も言われています。そもそも、レコードはCDに変わっています
し、音楽ジャンルも変わって来ています。また、曲や歌手のステータス向上
との関係が希薄になってきています。結成・解散・メンバー変更の多いグル
ープが多く占める状態では意義が薄くなるのはやむを得ないでしょう。毎年
の受賞者が固定気味なのも興味がなくなっています。
結局は時代の変化に合わせて変化する事が出来なかったといえます。音楽がテ
レビという媒体とあまりに密接な関係をもった為に、テレビ番組の変化をま
ともに受けたと言えるでしょう。
ただし媒体の変化を掴んだ形への変化は予想出来ます。
フィギュアスケートのブーム?
スポーツの競技別のブーム度は、民放が放送するかどうかでかなり判断出来ま
す。マイナー時代はNHKで放送され、ブームになると民放が放映権を高価で
買い取る事が繰り返されています。
そして、民放は競技知識・実況技術・アナウンス技術がないので、多くは品質
の低下を招き、ブームが去ると放送されなくなります。
現在は、フィギュアスケートがブーム状態でしょう。選手層の厚さと荒川選手
の冬季オリンピックの金メダル等の影響でしょう。
ついに、大晦日に放映されました。昔のボーリング・最近の格闘技と同じです。
民放では、競技以外の選手紹介が多くタレントの使い捨てと似た扱いが目立
ちます。継続ははじめから考えていない事は明らかで、ビジネス原理といっ
ても素直には納得できない面はあります。
食品賞味期限
製品のリコールについては、技術上やむを得ない場合と、とてもプロの仕事と
は思えないものがあります。マスコミ報道はたいていアマチュアが書いた記
事なのでどこまで本質的かは直ぐには見えません。
同じ製品品質欠陥でも、最近表面化している「食品賞味期限の不正表示」は明
確に違法・無責任・プロ意識の欠如があります。
あらゆる製造業で「品質」意識が欠如するとその企業は存在価値がなくなります。
「品質管理」は戦後の日本が先進国に追いついた重要な要素です。それが既に
崩れていた事が表面化しています。企業の存在意義のひとつは「社会貢献」
です。それが出来ない企業は、存在価値を失う事になります。
選抜高校野球
全国高校野球選手権は春と夏にあります。夏はノックアウト方式の勝者が代表
ですが春は「選抜」です。
ただ、だいたい秋期大会等の結果に基づく選考が行われるのでごく一部以外は
ほぼ夏と同じでした。
近年、これを改め「神宮大会優勝枠」「21世紀枠」「希望枠」などが設けら
れています。後者2つは、選抜に値するもので徐々に差別化がされている様
に感じます。
ただ他のスポーツに比べて、期間の長さ・マスコミ等の取り扱いの多さがあり
ます。日本人の特殊性を表す一つの例となっています。
全集
世の中は「全集」という言葉が氾濫しています。
全集というからには、全てが含まれている事を指しますが、技術的問題を除い
ても実質は全部でないのも関わらず、全集と呼んでいるケース多数あります。
消費者も、ほとんどは誇大広告を理解していると思いますが、誤解して購入す
る人も存在すると思われます。
誤解を与える言葉の使用はどの程度に問題なのでしょうか。内容見本を見れば
分かれば良いのか、全ては希であるのが常識と知っているべきでしょうか。
人口変動
農村の過疎化・主要都市の人口集中など人の移動による問題は多数あります。
またひとつ発生しているのが、主要都市周辺の住宅都市の急激な人口の増加で
す。急激なマンションブームとそこに入る世帯年代の集中化です。
低学年の子供ひとりと、ローンを抱えた若年家庭が急激に増加する問題です。
そこでは人口が増えても、税収は増えません。
一方では、義務教育を中心に施設や関連人員の大幅な不足が発生します。
これが継続するならば、対策もありますが、少人化等で一過性なのです。
これに大きな投資すれば、直ぐに人員や施設のあき問題が次に発生します。
しかし、短期間でも対応が必要です。誰にも妙案がない状態で新年度がやってきます。
新聞連載小説
小説の歴史のなかで、新聞連載の影響は大きいです。
現在でもそれはかわりません。ただ、読者数は決定的に大きいとはいえません。
なぜなら連載終了後に単行本が売れるからです。
短いものを長期で読む事を嫌うひとはかなりいます。従って、文芸雑誌の発行
部数の減少もその影響ともいえます。
単行本になってから読む、もっと後で文庫になってから読む、古書店に並ぶよ
うになってから読む。情報が多すぎ、その内容が時間とともに劣化しないな
らば読書方法も変わります。
テレビでも一話完結型が増えています、新聞連載方法はまだ大きくは変わって
いませんが、新聞読者の目的ではないからでしょうか?。
非計画的宅地開発
大都市近郊での宅地開発はとまらないですが、いわゆる無計画開発では道路等
のインフラが不十分のため、非常に奇妙な問題が発生します。
道路が整備されておらず、バスは勿論タクシーや自家用車の利用が困難な住宅
地区が出来てしまいます。
不思議な事に、一度できるとそこで止まるとおもいますが何故かどんどん開発
は進みます。
見た目は環境の良い地域だが、通勤通学には全く不便という事になります。
これの解消は、やりなおししかありませんが現実には難しく、動脈硬化の如く
解消見込みがない状態になります。
これが反省されずに、繰り返されるのを見ると私有地の開発の難しさを感じます。
常識は変化する
物事には説明が必要な事と、一般常識として知っているべき事があります。日
本は義務教育を中心に知識の共有化に成功して全体的なレベルの向上を達成
した。
しかし、その結果について何故か否定的な意見が増え、大幅な見直しがされて
います。その前提には、一度向上した知識レベルや、共有化された常識が保
たれると思いこんでいると思われる内容が多い。
しかし、情報化時代でも知識欲・向上心がなければ、一度積み上げたものも利
用される事はなく、全体レベルも保つ事が難しく、常識と思われていた事も
共有化が崩れる。
常識なき個性化は存在するのかは非常に疑問である。どのようなレベルの共有
を目指すか現状は、手探りと感じます。