項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:1

歴史と基礎

日本にパソコンの元が登場したのは、昭和52年頃です。いわゆるボード コンピュータで、用途は学習用となっていました。このころアメリカでは、 アップルコンピュータが登場していますので、日本はやや遅れておりしばら くは独自の道を歩む事になりました。

パソコンは、パーソナル・コンピュータであるから、その始まりは定義が難 しい。サイズ?、価格?、普及度(多数の人が購入できる価格)?、機能?。

日本では、サイズでは昭和50年前半、価格は昭和50年代後半、普及は昭和 60年代に入ってから、機能は平成7年(windows95)と個人的に考えている。 大事なのは普及と機能と思うので、ここ10年ぐらいと考えた方が無難と思う。

パソコンは、用途・目的が不明確なままで発展した製品といわれます。

専用に特化した物に、ゲーム機があります。

パソコン自体は、ワープロ・表計算・インターネット閲覧および通信・電子 メールが現状では、平均的な用途と考えます。他にも多数の用途が存在します が、使用人口はまだ限定されていると思います。音楽・映像等は次の候補です。

インターネットの普及はパソコンと大きな関係がありますが、インターネッ ト自体がパソコンとのみに限定されていないので、現状でかなりイコールに近 い関係で、今後は予測が難しいと思います。

日本特有の物に、日本語変換機能があります。これは英語圏以外全てにも関 わる問題です。この機能の研究と進歩は、影響が非常に大きいです。

パソコンの基礎の論理・数学・電子・化学等は非常に奥深いです。しかし、 パソコンの進歩のひとつに、これらを隠すことがあります。何もしらなくても 使える装置にすることです。技術情報として基本的な部分を紹介して行きたい と思います。

パソコンは用途不明で発展したと通常はいいますが、用途が決まった専用機 は存在します。例えば「スーパーコンピュータ」があります。その速度につい て聞くことがあると思いますが、汎用機とは比較しても意味がありません。

同様にゲーム機も専用機です。用途が分かっていると無駄を省けますし、必要 な機能のみ最大限に向上させる事ができます。これまた、必要な機能に限定す れば能力は汎用機とは比較できません。専用機ならではのスピードと低価格は 参考になるでしょう。

この事と同様に時代を変えた有名コンピュータには、それで使用する人気ソ フトウエアが存在します。表計算ソフト、ワードプロセッサーソフト、オフィ スソフト等です。代表的な人気ソフトが動くことは、汎用機に1用途が与えら れたとも言えます。

これらのソフトウエアが現在どのようになっているかと言えば、基本機能は あまり変わっておらず、追加機能が増えています。また相互変換や、他ソフト との互換性が変わっています。ただ、無理に統合・機能追加を行っている意見 もあります。

現在はインターネット関連ソフトが発展中です。ただし、ホームページ等の 作成はソフトと、半自動生成機能が併行して進んでいるように思います。

そして、携帯電話や一般家電製品との接続が進んでいます。


歴史と基礎 補助記憶装置

パソコンの歴史の中で、補助記憶装置が占める部分は大きいです。主記憶の 半導体メモリの進歩とはことなり、多種が現れています。

実用的になり現在も発展中なのは、HDDです。記憶容量の増加で主補助記憶の 座を守ってきました。今はクラッシュは減少していますが、バックアップの必 要性は変わりません。まだ、これに変わるものは出てきていません。

対称的に移り変わりが激しいのが、記憶媒体を取り外しできる記憶装置です。 実用的には、FDDですが今は付属していても使用は少なくなっています。原因は 容量の少なさと、寿命と互換性でしょう。ただ後者は主要メーカーが生産を行 っていないだけかもしれません。一時、FDDと互換のある高容量の製品もありま したが、容量的に中途半端で価格の絡みもあり普及しませんでした。

日本では、MOがかなり普及していますが、海外も含めると主流にならなかっ た様に思います。逆にZIP・JAZZ・SYQESTをはじめとする磁気式耐衝撃タイプの 高容量ドライブは日本では普及しませんでした。日本では、光を使用・併用する タイプが強く、アメリカでは磁気のみで対応するタイプが主流だった様に思いま す。

明確に主流として使用されているのが、CD-ROMです。これから派生した、CD-R ・CD-WORM・CD-R/Wも同様です。これらは元々、音楽用に開発されたため、コンピ ュータに使用する時には既に規格があった・装置と媒体とも価格が低くできた・ 国際的に普及できた等の背景があります。

ただ、コンピュータ用は音楽用より早く回転させて読むため次第に、倍速>高 倍速になり、そして平均倍速の表示がされるようになりました。

円盤状の媒体の回転には、等角速度運動と等速度運動があります。知っていな くてもあまり困りませんが、次回に詳しく触れたいと思います。


歴史と基礎 回転式補助記憶装置

補助記憶装置:パソコン専用補助記憶装置が、次第に他の用途にも使われ始め ています。また逆の現象も起きています。パソコンもデジタル家電の一つで はないかという雰囲気も感じはじめます。ただ装置は開発の時から目的にあ わせて設計されますので動作方式もかわります。

等角速度運動:記憶装置の殆どの媒体(記録される物)は円盤です。これが回 転して同時に幅方向に動く記録・読み取り部と共に、記憶装置となります。

等角速度運動というと難しそうですが、簡単に言うと円盤がいつも同じ速度 で動く装置の事です。パソコン用に最初に設計されたものは大抵がこれです。

一般に記憶部は同心円で円盤を切る形で記憶部の単位が作られます。実際に 絵に描くと分かりますが、記憶部の単位は円盤の外ほど面積が広く、内側で は狭くなります。狭いと記憶の書き込みや読み込みにミスが生じやすくなり ます。対策は色々ですが基本的には、正しいデータまで繰り返す事になりま す。使用者にとってはスピードが遅くなったと感じるかもしれません。HDD・ FDD等が代表です。大事なOS等は通常外側に書かれ、実際の使用も外から です。

等線速度運動:簡単にいうと円盤の回転を外と中とで、速度を変える事です。

当然に記憶単位の面積はどこでも一定です。中は速く、外はゆっくりになり ます。当然に記憶のミスは設計通りになります(なくなる)。CD-ROM・DVD 等が代表です。音楽絡みの装置が出発点では、場所によりエラーの発生率が 変わるのは音飛びなどで致命的です。このタイプではどこでもエラー発生は 同じですが、人が媒体を触り難い内側から記憶する設計になっています。12 cmと8cmのCDが同じ装置で読めるのは、内側から記録しているからです。欠点 はモーターを中心にメカが複雑な事です。従って速度の向上も限界がありま す。

平均倍速:パソコン用のCD-ROMでスピードを速くするために等角速度運動を使 用する製品が普通になりました。データを読むときはHDDと同じですので、 多少のスピードばらつきは気にしない。ただ多用途対応なのでメカとソフト は工夫が必要です。

ゾーン倍速:実際に使用されるのがこの方式です。なぜ平均倍速なのかはいく つかに区分されたゾーン事に回転速度を変えて単純な等角速度運動で発生す るエラー対策を行っています。従って、使用場所で速さがかわるので平均倍 速なる呼び方がされています。


歴史と基礎 データ入力

キーボード:タイプライターの歴史がない日本人にはやや障害になるのがキー ボードです。昔は単純な配置でしたが、現在は多くのキーが追加されていま す。また、シフト・コントロール・エスケープ・等で複数の役割を与えてい ますので慣れないと出したい文字が打てません。キーを見ないで打つ事を考 慮されていますので、F・J・5のキーは何らかの区別がされています。キー 配置は英文の文字の使用頻度から決められたとされています。従って、日本 語をローマ字変換する場合でも使い易い配置とはいえません。

日本語独自の親指シフトのキーボードも存在します、文章を書くのが仕事の 人には使用者が多いようです。

マウス:現在のパソコンはポイントする入力方法を必ずといっていいほど持っ ています。その代表がマウスです。マウスの歴史も古いですが、その他の入 力装置も数多く提案されました。現在では、ノート型パソコンではスペース の関係でマウス以外の装置が付いています。種類は多くまだ優劣はついてい ません。

パソコンとマウスと言えばアップルを思い出しますが、クリックボタンが1 つですので、ダブルボタンに慣れた人はとまどうと思います。マウスの優秀 さは、ポイント(位置を指す)、ドロー(ポイントしたまま移動する)、ク リック、ダブルクリックなどの多彩な動作が出来ることでしょう。初期は左 クリックを多用しましたが、現在は右クリックの用途も多く重要です。マウ スの動作はキーボードでも可能になっていて、完全キーボード派でも問題は あまりありません。

ただ、ダブルクリックが出来ない人の存在やドローの苦手な人の存在は、パ ソコンの普及までは軽視されました。センターボタン付きの3クリック(中 央がダブルクリック用)、ホイール付きが登場したのはびっくりした人も多 いと思います。

とにかく、右クリックの使い方でパソコン使用レベルが分かるとさえ言われ ますので、普段使わない人は勉強されたら急に視野が広がると思います。

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