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書評「ななつのこものがたり」

エンターテイメントは娯楽・遊びですので、著者や出版社が遊び心で本を作る 事があります。ミステリーもその分野のひとつと言えます。
加納朋子が第3回鮎川哲也賞を「ななつのこ」で受賞したのは約10年前です。 主人公の入江駒子という大学生は小さい時から空想の好きな少女でした。彼 女が巡りあった本が「ななつのこ」でその影響を受けながら、日常の小さな 謎に巡りあいながらやや謎めいた人物との手紙のやりとりでそれを解決しな がら話しが進みます。ジャンルとして「日常の謎派」と呼ばれる所以です。 現在まで短編集が3冊刊行されており、後1冊で完結と言われています。
その小説のなかで主人公が読んだ本を実際に作ってしまおうと言うのが、本書 です。内容は童話・絵本です。文章は加納朋子自身が書いており、絵本世代 を対象にした小さな謎の話しです。
小説から、絵本を生み出すというまさしく遊びの世界です。絵本としては楽し めるのではないかと思います。(年齢の関係で推定)


昇格・降格

あらゆる勝負を争う世界は、「昇格・降格」制度の有無で2つに分かれます。
当然ながらある方が厳しく、最下位でも消化ゲームがなく降級・残留の激しい 争いがあります。
野球を代表として、降級のないシステムは固定ファンがつきやすいですが、消 化試合という面白くないものがつきまといます。実力の向上面でもややマイ ナスと思います。
降級システムは、にわかファンや運営費用の不安定さがつきまといますが、上 下で別の争いがあり、結果的に実力の向上に繋がります。また真の実力順位 が分かりやすいです。サッカー・相撲・将棋などをはじめ増加傾向ではない かと感じています(私感)。
中間的なものに駅伝のシード権があります。これは最下位ではなく中間部の順 位争いになります。同様に上中のふたつの争いの興味があります。


小惑星無人探査の目的

まさしく、降って湧いたように日本の宇宙事業開発公団の「小惑星無人探査」 が話題になっています。理由は着陸して、砂?を取ってくる事が注目された 事でしょう。そのために、砂の採取が出来なかったら失敗と思っている人が 出てきています。
今回の目的は、無人探査技術の蓄積全体が目的です。ほとんどの事が初めてで しかも、オリジナルな事が多数あります。その一つに「砂の採取」がありま す。技術が確立して、探査機の往復・着陸は問題なく出来るようになり、小 惑星上の調査や観測や砂等の採取のみが目的になるのは、まだまだ先の事です。
色々とトラブルが起きているようですので、100%成功はありませんが、砂 の採取もごく僅かな技術開発の1項目ですので、%がすこし下がりますが、 全体の目的のひとつでしかありません。
もし、無事に帰還出来れば、成果は大きく成功と言えると思います。


気象の長期予想

気象台の中長期予想が、はずれ続けています。理由ははっきりしています。観 測史上初めてという言葉の通り、過去の観測結果を基にした経験則を基本と しているからです。
現在は地球温暖化の影響で、僅かづつですが大きく環境がかわりつつあります。 ようするに過去の観測データの範囲にはいる根拠がありません。
いままでの気象予報は過去のデータによる帰納法で、これからは初めての事象 を予測する演繹法的な考えが必要と思います。
せっかく、気象予報士を作りましたが、試験範囲の見直しが必要でしょう。そ の前に気象庁の予報システム自体の見直しが必要でしょう。


一貫教育

関西でもほとんどの私学が、高校・中学のみから小学校の設立を始めています。 ゆくゆくはもっと低年齢への進出も予想されます。
日本の人口減少がはじまり、少子供化が進んでいます。教育分野でも変化が起 きていると言えます。
一貫教育は、受験・男女共学・教育者の交流・生徒の長期間の同窓化などを伴 います。長所も欠点も予想されますが、注目してゆくしかないでしょう。


配当率の低い勝ち馬投票券

有馬記念は2着でしたが、無敗で3冠馬になったデイープインパクトの菊花賞 での配当は購入費用とほぼ同じでした。そして、その内の多数が払い戻しさ れていないとの事です。配当目当てならば、元々購入しないと思われるので 別の目的で購入したのでしょう。
結構類似のものはあります。鉄道の切符(載らない場合)、観光地等のテレホ ンカードなど本来の目的以外の用途で購入した物は同様になります。 目的外購入は、結構無視できません。


代表選考

今年(2006年)は、トリノオリンピック・ドイツサッカーワールドカップ ・アメリカでの野球(WBC)とスポーツイベントがめじろ押しです。ただいつ も問題になるのが代表選手の選考です。
既にフィギャアスケートで疑問が提示されています。今年のオリンピックに何 故1昨年までの成績が大きなポイントになるのか?。
サッカーは予選メンバーと本選メンバーとの入れ替わりが可能性があり、これ からです。ジーコ監督は前のトルシエより、選手選考がかなり安定していま すが、それでも難題です。
野球に到っては、表面上も水面化でも辞退者が多くいるようで、第1回という 問題性と、チームの閉鎖性がみえかくれしています。
ベストの選考は、ありえませんが、より多くの人に納得されるその大会時点で ベストの選考を期待します。
前回のオリンピックの水泳が、国際標準記録と一発勝負の上位で決定のシンプ ルな方式で結果を出しました。もし結果が出ていなくても、少なくても選手 は納得できたと思いたいです。
ベストはなくても、よりベターへの努力を期待します。


センター試験

大学入試センター試験も問題を指摘されながら、回を重ねてきました。本年か ら英会話のリスニングが行われます。英語検定やTOEICではかなり前からあり ましたので、実用英語としての必要性はいまさら問題ではありません。ペー パー試験が無くなる事はありませんので、英語能力をより広く判定しようと すると考えてよいと思います。現実には、装置等で不備が発生しない事を期 待します。


神戸空港

神戸空港が2月に開港します。新設空港としては珍しい、都市隣接空港です。 福岡や松山や羽田のイメージです。丁度新幹線新神戸駅から地下鉄で1駅で 神戸の中心のひとつである三宮へ(ここはJR・私鉄・地下鉄の集まる所で す。)、ここから新交通で10分あまりで到着します。
もし、これが地域で初めての空港ならば全面賛成もありかも知れませんが、関 西特に大阪湾周辺の3つ目の空港という事で賛否が2分しています。
特に、あまり評判がよくなく利用が増えない関西国際空港との兼ね合いで、国 内便のみとあっては、開港してみないと利用率はわからないと言われています。
東京の羽田と成田はかなり離れています。小牧と中部国際空港もある程度はな れています。関西の3空港は大阪湾を大回りすると離れていますが、海上の 直線距離ではかなり接近しています。遠回りで離れた関西空港へゆく不便さ から出来た空港ですが、湾を横切る時間短縮案も無くはないでしょう。
いずれにしても、複雑な環境があり、単に利便性で利用率が決まらない複雑さ があります。

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