項目別バックナンバー[6]:その他情報:58

大規模ネット障害

大規模のインターネット障害が発生して、その原因はグーグルの設定ミスだとされた。
インターネット回線はバラバラのものが相互に接続しあう回線網で形成された、それ故に回線の品質はバラツキはある、逆に迂回回線が組み合わさった編目状になる為に災害・障害に強いとされた、どこかに障害が発生しても迂回回線で通信出来るからだ。
元々は個々のインターネット環境提供者だったが、それらがグループを作る事に代わった、次にそれをまとめる形の巨大統合提供者が現れて全てをまとめる様に変わった、その代表がグーグルだと言う。
グループと巨大統合者がまとめる事に依って、コストダウンになり品質が安定するとされた、だがその状態は個々が回線網を形成する状態では無くなっており、巨大グループ内で発生した障害はその内部に広がり、迂回回線が機能しない結果になったようだ。


「近鉄ハルカスコイン」

近鉄グループは2017/9/01-10/01に、仮想地域通貨「近鉄ハルカスコイン」の実証実験を近鉄百貨店あべのハルカス店で始めた。
仮想通貨の「ブロックチェーン」技術を使い、スマホでアプリから支払いを行う、仮想通貨は利用者の購入履歴が分かり販売促進に役立てられる、沿線地域への拡大を想定する。
地域通貨は全国的に広がり、他でも実験を含めて導入が行われている。


太陽フレアが発生

太陽フレアは太陽表面で発生する爆発現象で、コロナガスと呼ぶ太陽の上層のガスが宇宙空間に放出される。
コロナガスが地球に届くと地球周辺と電離圏の環境が乱れる、その結果で通信衛星や放送衛星等の人工衛星で障害が発生したり、GPSも狂う可能性がある。
2017年9月6日に太陽フレア発生が確認されて、情報通信研究機構は注意を呼びかけ、実際の影響も報じられた。
2017年9月11日にも再度発生が伝えられた。


惑星探査機・カッシーニ

惑星探査機・カッシーニはアメリカ航空宇宙局と欧州宇宙機関の共同開発で1997年に打上げられた土星探査機で、20年後に運用を終えた。
カッシーニは、金星・地球・木星等をスイングバイして、約7年掛かり土星軌道に到着して観測を行った、途中には子探査機を衛星・タイタンに着陸させて観測した。
土星に接近する事で、未知の衛星を多数発見し、輪についての多数の情報が得られた
太陽系内の軌道や電波の通信には、相対性理論を用いて軌道計算するが、それ自体が理論の傍証にもなるし、その証明としての観測も行われた。


コネクティッドホームアライアンス

家庭向けIoTの普及を目指して企業連合「コネクティッドホームアライアンス」が設立された、この分野では規格の統一が重要だが、それは企業間の主導権争いによって過去に度々規格統一が失敗して相互接続が出来なかった歴史があり反省するからだ。
今回も遅れがちであり、過去にもHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)が進まなかった前例がある、競争よりも団結して規格の統一を行うべきと考える、現実には競争と統一との間で揺れる事が予想される。


宇宙の日

宇宙の日は、1992年に文部科学省と宇宙科学研究所が制定した記念日で、日本人が初めてスペースシャトルに搭乗した日に定められている。
「国際宇宙週間」は10月4日-10月10日であり、これと宇宙の日とを含めた1月が「宇宙の日ふれあい月間」とされ、関連イベントが行われている。


準天頂衛星「みちびき4号機」

準天頂衛星「みちびき4号機」が打ち上げられた。
赤道上を地球の自転と同じ速度で周回する人工衛星を地球から来て静止衛星と呼ぶ、赤道から離れた地点の上空を周回する軌道にするには静止衛星軌道を目標の上空を通過するように傾ける、その軌道では静止ではなく「たすきがけ形状」になり準天頂衛星と呼ぶ。
世界全体の位置決めに使用するGPSは範囲が広いが位置精度がまだ劣る、日本上空のたすき軌道を取る準天頂衛星を4機運用すると、位置精度が10cmまで向上するとされる。
向上した位置精度の用途は多数あると思われるが、無人飛行体ドローンやスマホ等の位置確認と共に車の自動運転が注目だ、センサーによる近辺情報と衛星からの10cm以下の位置確認の併用で無人運転を目指すが、運転者補助の段階も視野にある。
早速に九州で車の無人運転の実証実験が開始する、運転の基本動作の実証とデータ取りを実験区間で行う、そこでは運転者に補助されてのデータ集めになるだろう、実用化の課題は山積するがまずは歩き出す。


重力波検出のノーベル物理学賞

2017年度ノーベル物理学賞が重力波を直接検出した業績に与えられた、これの特記事項は以下だ。
重力波はアインシュタインが相対性理論で導いていたが長年検出出来なかった。
受賞対象の業績は2016年に発表されたものであり、近年の自然科学部門ノーベル賞受賞の中では非常に早い、匹敵するのは高温超伝導の発見だろう。
重力波検出は巨大プロジェクトとして、長年かつ全世界的に多数の科学者らが関わってきた結果で、物理学や関連する天文学への影響が大きい。
報道には依然として、国にや研究者の競争面で取りあげる事があり、全世界プロジェクトの意味が伝わり難い。


Windows Phoneの開発終結

マイクロソフトは非公式にWindows Phoneの新規開発の中止を述べ、実質的に終結宣言と考えられる。
他方で、Windows10用のブラウザ「エッジ」のiOSのアプリ提供と後のAndoroidへのアプリ提供を行う、パソコンの存在を示す目的としている、英語版からの提供だが戦略変更を思わせる。


選挙の情報化

総選挙が行われたが、そこでの情報サービス利用が報じられた。
新聞報道ではSNSや動画サイトの利用が注目された。
活動の中には情報管理で合理化出来る事が多いと言われた、例えば「ポスター貼りや個別訪問や選挙カー行動を情報技術で管理して順序を決める」、「名簿や名刺や年賀状等の管理を情報技術で行う」、「選挙のノウハウ等が担当者が変わっても可能な様に引き継ぎに情報技術を使用する」。
結局は企業の活動と類似点は多く、遅れているが改良可能な事が山積すると指摘されている。


富士通はレノボとパソコン事業統合

富士通は中国レノボと日本政策投資銀行とで合弁会社・富士通クライアントコンピューティング(FCCL)を運営して、PC事業を合弁会社に譲渡すると発表した。
FCCLは富士通ブランドを維持して個人向けに製品を製造・販売・サポートサービスする、法人向けには富士通が販売とサポートサービスを提供する。
レノボは2011年からNECとパソコン事業統合を行っているが、それと似た状況になる。


きぼう船内ドローン「Int-Ball」

国際宇宙ステーション・きぼう船内でドローン「Int-Ball」が運用されている。
正確には地上からの遠隔操作で宇宙空間を撮影する移動型カメラであり、「JEM自律移動型船内カメラ(Int-Ball)」と呼ぶ。
まん丸な形状だが内部は複雑な構造であり、製造技術と製法も複雑で、運航にも独自の画像航法技術「フェノクス(Phenox)」を使用する。 ウエブサイトで情報が配信され、映像も公開されている。

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