項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:50

ポータルサイト

インターネットにアクセスする為に、ブラウザを立ち上げた時に最初にアクセスして表示するサイトは、ブラウザの初期設定の一つだ。
現在ではスマホやタブレット端末では「ブラウザを立ち上げて特定のサイトを表示する」作業をアプリとしてローカル画面に登録する方法が一般的な手法として取られている。
パソコン用のOSでも、特定サイトのURLが常用のブラウザを駆動ソフトとして関連付ける事でデスクトップ画面から一度のマウス動作で特定サイトを表示する事が可能だ。
さらには、パソコン用OSのスマホやタブレット端末OSとの統一化で、パソコン用OSのデスクトップ画面からも特定のサイトのアイコンをデスクトップに登録する事を行う様になった。
インターネットでのサイトアクセス方法は多様化しても、最初に立ち上げるサイト設定はそのデフォルトとしてのアクセス性からもそこから利用するサイトへの影響からも重視される、その設定が多いサイトをポータルサイト=玄関サイトと呼ぶ。

パソコン購入時に初期インストールされているブラウザや、インターネットからダウンロードしたブラウザには、それぞれ最初に表示されるサイトが初期設定されている。
パソコン購入時には、パソコンメーカーやOSのメーカーのサイトが初期設定されている事が普通で、ブラウザをダウンロードした時には、ブラウザソフトの提供元が設定されている。
他にはインターネット通信回線の契約者がある、そこでは通信サービス用のサイトがあるが、同時にサーバー・スペースやメールサーバーやSNSサービスの提供も多くが行われる。
それぞれの事業者はそれらをまとめたポータルサイトを開設して運営している、そこではそのポータルサイトをブラウザの初期設定にする事を勧める、個々の契約者もサービスを受ける為には、初期設定にするかブックマーク機能に登録する事になる、そのポータルサイトでは通信回線の契約者以外の集客を目指す事が多く多様なサービスを展開する、それには有料サービスもあれば無料サービスもある、ポータルサイトでは集客可能なコンテンツが必要になる。
ショップモールは有力なコンテンツだが、そのコンテンツで集客出来るのか、ポータルサイトの集客力でコンテンツが充実するのは難解だ。

インターネットの巨大ショップモールはそれ自体をポータルサイト化して行く、多様なショップやサービスを実店舗で展開する事業者がインターネットに進出する事もあるから、必ずしも小さいものから積み上げて行く方式だけには限らない。
一般にはインターネットのショップモールは拡大する事が圧倒的に多い、それは集客目的では集客力の大きいポータルサイトの下にツリー状・カテゴリ状にサイトを構築する事が有利だからだ。
集客力の大きいポータルサイトの構成に、インターネットの事業者はそれぞれの強みを駆使する、検索エンジン事業者・インターネット通信事業者・サーバー提供者・SNS事業者・コンピュータ事業者・コンピュータソフト事業者・ネット金融・旅行事業者・交通関係事業者・・・インターネットに展開する全ての事業者に可能性がある。
ただし、集客力の大きいポータルサイト構築を目指すか、集客力の大きいポータルサイトに参加か利用で集客力を目指すかは戦略の分かれ目だ、ショップとショップモールはまずは集客力ありきの戦略が多い。

インターネット上に展開するショッピングモールは、最初はネット独自の機能を表に出して登場した、たとえば「ロングテール・ビジネス」「無人稼働」「24時間稼働」「自動カスタマイズ」などだ。
インターネット・ショッピングモールは、利用者にパソコン操作やインターネットへのアクセス環境や通信スキルや決済手段の保有などに、特有の壁が存在した。
それが長く利用者の増加を遅らせたが、多くの壁が次第に低くなり利用者が増加しはじめると一般実店舗と比較した優位さと、参入事業者が少ない事での宣伝・口コミ効果でネットモール自体が多数のアクセスを集めた、モールが対応するサービスを拡げて行くとモールのサイトがポータルサイトの働きを持った。
その結果から実店舗の多数の事業者が、ネット通販・ネットサービスに参入したが、新たにサイトを開設してそれに巨大なアクセスを集める事は容易でなく、多数の戦略とビジネスモデルが登場した。

実店舗の事業者が、ネット通販・ネットサービスに参入した場合の戦略は多数提案されて来た、実施されては廃れて、また新しい戦略が提案されている。
新たな参入事業者は多くは、多数の戦略を併行して使用する事を選ぶ、多数の方法を同時併行に行う事が多い。
 ・独自の単独のショップかモールを開く。
 ・既存のモールかポータルサイト内に出店する。
 ・集客の高いポータルサイトからリンクを貼る=集客誘導する
 ・ネットの広告・宣伝ツールを利用する
  >アフリエイトプログラム
  >メールマガジン・リードメール
  >グーグルアドセンスと類似広告
 ・SNSサイトとツールを利用する
  >ブログ
  >フェイスブック・インストグラム等
  >ツィッター
 ・ネットライター及び記事サイトを利用する
ネットでは流行やユーザー動向や検索エンジンの変更が激しい、逐次新しいツールとそれを利用したビジネスが生まれ、短い時間で廃れて行く。

ネットショップ開業サポートサイトが、複数にインターネット上で出店を勧めている、ネットモール自体が出店を探す広告サイトもあるが、ネット特有の比較サイト・まとめサイトというアフリエイトサイトや広告宣伝サイトも乱立する。
広告サイトを見れば現在の有力ネットモールが判り、そこにはポータルサイトを含むショッピングモールと、ショッピングツール等を提供するネットビジネス群が混ざる。
前者は既存の集客があるサイトに加入するタイプであり集客は始めから期待出来るが条件も利益も制約される、実店舗ではデパートやショッピングセンター内に場所を借りる形と似る、後者はツールからショップサイトを作り上げてゆくタイプであり新規開店になる。
ポータルサイト型と成長した巨大ネットモールは、新しい出店者を集めて規模と商品を増やすと共に販売手数料収入を獲得する事になる、モール以外のポータルサイトはそれぞれの集客の強みに応じて広告宣伝ビジネスを勧めて行くので、ネットモールの扱いが異なる事になる。


レンタル

インターネット上に構築する資源は大がかりで費用も多く掛かる事は多い、基幹となる資源構築から始まり、個別のユーザーまでに段階的にビジネスを展開して行く、そこにはツール・資源のレンタルが生じる、インターネットはレンタルが多い分野だ。
通信事業も基幹となる資源には大がかりで費用が必要だ、公社時代は末端ユーザーまで独占展開していた、民営化以降は末端ユーザーへの接続は民営の新参入企業には回線を貸した、その後の通信事業は携帯電話事業を含めて回線を借りて運用する企業が多く参入している。
インターネットは固定電話網をアクセスポイントまでの通信に使うスタイルから個人向けサービスが始まった、ユーザーはアクセスポイント以遠は意識しないで使用したがアクセスポイントまでの通信費用と速度は大きな関心事だった、その時点でも個人が資源をレンタルしてサイトを構築する事は少数だが行われていた。
インターネットが常時接続のメタル回線のASDLが主流になり大きく変わった、通信回線は電話網やケーブルテレビ網を使い、プロバイダはそれを使ったASDLを提供した、同時に他のサービスもレンタル的に提供した。

レンタルという言葉は、機械・装置を一定期間で賃借することを指す、その使用期間・契約期間は通常は短期だが1年未満も含むイメージだ、日数極と月極と同様に年単位の契約も多く存在する。
機械・装置を使用者側が細部までの種類を選ぶ場合はリースと呼び、機能等を指定するが細部の種類までは指定しない場合がレンタルと呼ぶ事が多い。
レンタルする側の会社は該当する機能の機械・装置を保有するものから選んで貸す、使用期間中に故障した場合には修理はレンタル会社側が行う。
日常の店舗とネットを通じてのレンタルの双方とも、扱うものは変わらない事が多い、インターネット上にレンタルショップを開いても異なる事は原則は無い筈だ。
通常の店舗では商品の多くが展示されて実物を触ったり見たり出来る事が、ネット上では写真・画像・説明文に変わる事は通常の売買の時と同じだ、店舗に在庫が無い場合やサービスの受付と在庫倉庫が異なる場合も同様で、ネット通信サービスのビジネスと近い。

通常の店舗でのレンタルビジネスと、ネット通信上でのレンタルビジネスとの関係は、通常店舗販売とネット通販ショップ・モール販売との関係と同じだと言える。
ネットビジネスでは、デジタルコンテンツやネットツールのレンタルという独特のアイテムがあるが、それ以外の物流を伴うアイテムは通常の通販と同様に郵便や宅配便等の運送業者のサービスを利用する。
ネットレンタルビジネスでは通販と同じ特徴を持つ事になる、例えば店舗ビジネスから倉庫ビジネスへの移行であり、人気品中心のビジネスからロングテール品も扱うビジネスであり、24時間展開のビジネスである、ネット通販での特徴は全て応用される。
ユーザーが購入では無くてレンタル品を選ぶ場合には利用頻度の少ない物品が含まれる事は多い、そのアイテムは店舗在庫ではなく取り寄せや倉庫在庫が多くなるが、それはロングテール品でありネットレンタルに有利な条件だ。

レンタルビジネスの商品として普及しているのが、レコードやCDやビデオや録音テープやDVDや本などの情報とゲームソフトとそれを記録した媒体だ。
それらの多くでは利用者は情報を閲覧等で利用した後に保有する必要性の有無は微妙だ、蒐集と保管という趣味は存在するが情報閲覧後に媒体を返却する方が費用面と保管スペースが不要で好む事も多い。
利用者の中には購入+保管ではない方法を考える人がいる、本の場合は古くから図書館が存在する、そこの利用は大きい利用スタイルだ、ただし図書館で扱わない本も多いし保有数が不足するタイトルも多い。
その分野では、利用者の中には購入+売却というスタイルを取る人がいる、ネットオークションや古書店で売却とその他にリサイクル本を扱う大手業者が生まれている。
レンタルビジネスで目立つのが映像情報を扱うもので、ビデオムービー>DVD>ブルーレイと記録媒体が移っている、当初はレンタルビデオと呼ばれその後はレンタルDVDと呼ぶ、後者にはブルーレイの記録媒体も含めている。
映像情報のアイテムは、本ほどには流通数が少ないがタイトル数は非常に多いのが特徴だ、本と同様な新刊ショップもユース品店も存在するが、ロングテール品が多くを占める、その結果は大規模店が有利>ネットレンタルが有利と言える。

音楽情報アイテムと映像情報のアイテムの媒体は、レンタルアイテムとして普及したが、それが購入品のビジネスとの関係でトラブルが生じた。
伝統的に音楽情報や映像情報のコンテンツ製作者あるいは販売者が貸す=レンタルを行わず、そこに別のレンタル事業者が生まれて普及した事が原因だ、コンテンツ製作者と販売者が得ていた販売と利益が減少して、レンタル事業者が急激に利益を増やした。
この結果として、既得のコンテンツ製作者と販売者は顧客が購入したいのが媒体ではなくて記録されている情報・コンテンツだと遅れて気づいた、結果としてレンタル禁止で揉めたりコンテンツ製作に影響が出たりした。
コンテンツ製作と販売とレンタルを統合したビジネスに変わるには時間を要した、そしてその直ぐ後にインターネットによる配信ビジネスが待っていた、配信ビジネスは製作者と販売者とレンタル者が混ざって参入して進めた。

インターネットによる配信ビジネスはそれ自体はADSLで通信速度が向上した頃以降から続いている、それは通信容量増加で品質が高くなり利用できる機器が普及して、双方の条件を満たす利用者が増えて配信ビジネスも増えた。
現在のインターネットによる配信ビジネスは、映像情報媒体のレンタルを経験した後のビジネス展開であり、媒体ではなく情報をレンタルする考え方であり配信でも同じビジネスモデルを取る。
ダウンロードは音楽分野では普及しているが、その他に期間契約の定額制の聞き放題のストリーミングサービスがスマホのユーザー中心に普及している、後者のサービスは情報レンタルのスタイルだと言える。
映像情報分野では1情報単位のダウンロード容量と時間が大きい、同時に再生する時間も長いと言う条件になる、その為にダウンロードでの販売は普及したとは言えずDVDとブルーレイ媒体レンタルの利用が続く、そのレンタルの配信方式を目指すストリーミング配信サービスが併行して普及した。
媒体レンタル事業者が配信サービスも行う事が多いが、それはレンタルというビジネスモデルが共通する為だ。


品揃え

広義のショップは、顧客・需要者が望む・購入したい商品を提供する事でなりたつ。
事業形態によっては単一商品で営業する事もあるが、イベントや宿泊や交通機関の提供でさえランク等の異なる複数の種類を提供する方向に進むのが一般傾向となる、そのほとんどは顧客・需要者が求める商品を把握して応じて行く結果であり、それらの商品を揃える事を品揃えと呼ぶ。
事業は単一商品から始まり、そのランクや派生区分を拡げて行き、そのセットを複数に品揃えを行う、その商品群が成功して飽和状態になるか安定成長するかあるいは撤退になると事業の見直しになる、その結果は多くは別の商品への進出になる事が多い。
その選択には販売戦略の類似性や、販売ルートの類似性や、事業者の技術とノウハウが生かせるものを選ぶ、情報・ネット関連技術の経験や資産も選択に影響を及ぼす要素となる。

販売商品の多くは商品寿命がある、あるいは成長期に寿命がある。
事業形態で単一商品では成り立たない理由がその為だ、事業寿命を長くするには商品寿命とその成長期を長くするか、それ以外の商品を加える必要がある、それは簡単ではない。
多くの事業では商品・サービスを増やす方法として、全くの新しい物では無くそれのシリーズ化やランク化を行う。
例えばパソコンを例にすればフル装備は最高の機能だが購入者がその全てを使用する・必要とする事は少ない、当然ながらフル装備は価格も高くなる、そこでは本体以外のオプション化が行われる。
パソコンの場合は当初は、モニター(ディスプレイ)とキーボードは必需品となっていた、マウスが加わる時もあった、それは今も販売形態の一つだが本体のみ販売単位とする事は今は存在する、ただし本体組み込み半導体記憶容量やハードディスク(HD)・SDの主記憶容量がオプションとなっている。
パソコンでは多くは無いが、色・デザイン形態(タワー・横置き等)は一般には大きな商品要素だ、複数の選択肢があれば組み合わせは多くなる、少なくとも後で変更出来ない色・デザイン・記憶容量はシリーズ化商品となる。

パソコンのオプションによる品揃えの具体化例はBTOだ、BTO=「Build To Order」>受注生産を意味する、注文を受けてから製品を生産する方式で、一般市販パソコンと比べて多数の要望に応えられるとする。
実際はオプションが少ない場合基本タイプや、注文回数が多い組み合わせは在庫を持つ事もある、不良在庫を無くす事で多彩なオプションに応じる製造販売方式であり、それを品揃えと見れば種類は非常に多い。
BTOが可能になった理由が情報技術の発展で、部品メーカー等の企業間連絡と内部の部門(受注・製造・物流・その他)連絡がはやく可能になった、特に時差のある製造拠点との連携や24時間受注システム構築は情報通信網の発展に負うものだ。

企業間取引=企業が企業に向けて商品・サービスを提供する、をBtoBと呼びその場合は取引先は固定され広告やプロモーションは必須でなく有効でないともされる、新規顧客へは対象企業へ直接に接触する手段が有効とされる。
それに対して、BtoC=企業が個人に対して商品・サービスを提供する取引、では相手は一般消費者となる、そこでは如何に消費者に企業又は商品が認知されるか重要となり、広い不特定の相手に向けた顧客獲得策を行う事になる。
BtoCでは BtoBと異なり継続的な取引ではなく、個人が商品をいかに選ぶかが重要となり、ブランド・商品イメージ・品揃え等の消費者向けの対応が必要となる。
企業・法人では自社の収益を増やせる商品を選び、自社の継続から商品の継続性も重視する、それに対して一般消費者は経済的な安さ・利益は一つの基準ではあるがそれ以外の好みや要望も多い、いわゆる広い範囲で個人差がある状況になる、そこでは品揃えが重視される事になる。

テレビ・ラジオやインターネットでは放送・配信というサービス提供形態がある、その中には使用する機器提供・コンテンツの制作・コンテンツの配信放送が含まれる、利用者はどの部分にどの程度費用を払うかは多様だが完全な無料はほぼ無い、従い全体を商品として見る事が可能だ。
利用者から見るとコンテンツは次々と新しい内容が提供されるか、コンテンツを利用者が選べる事が可能かが重要となる、現在ではこれらのサービス内で競う、それぞれのサービス間で競う、そしてこれら以外の商品とも競う。
コンテンツと番組にはサービス時間が定まっているものと、利用者が利用時間を選べるものがある、後者では利用者が選べるコンテンツが品揃えとなりそれは一般的な商品と似ている、前者は同時に提供される番組の種類が品揃えと考えられる。
テレビ・ラジオでは時代と共にチャンネル数が増えている、不足すれば電波帯の変更や衛星放送・CS放送等の増加等でチャンネル数を増やして来た、利用者は機器や受信設備の準備やあるいは有料サービスへの課金を経て選ぶ、新しいチャンネルではコンテンツの内容の専門化を図る事が多い。

インターネットの動画掲載サイトでは利用者はアクセスして視聴する、動画掲載者はアクセス数・視聴数で課金されるビジネスモデルがある、そこでは複数の動画あるいは継続的な動画掲載を行う事が主体だ。
動画掲載サイトではライブ配信も行うがそれはインターネット放送の形になる、そしてその内容を再放送する地上波テレビ型もあるが、サイトに録画掲載して利用者が時間を選んで視聴する方法もある、後者は動画掲載サイトと似た配信状態となり動画数は蓄積されて行く事になる。
動画掲載・配信サイトは有料・無料双方を併行して行う事が主流となり、無料動画では広告を含めた配信・掲載を行う、有料・無料を含めて会員制や月極等のサービスを行う事は多く、利用者は長期利用するコンテンツが存在する事と新しいコンテンツが随時追加される事を前提とする。

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