項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:24

決済方法

通信販売・ダウンロード販売等では、決済方法が重要です。
これが整備されないと、コスト・管理・詐欺等の犯罪 に対応が出来ません。
大きく分けると、先払い・後払い・代引きがあります。
代引きは少し後から登場しましたが、通常の小売りに近い状況を作る事を目的 にしたサービスです。運送業者が、商品の配達・受け渡しと同時に代金を受 け取るものです。やたら好む人がいますが、サービスコストがかなり負担に なります。そして、人によっては直接な受け取りが困難な場合があります。
これには、都会のマンション等で普及した宅配ボックスの長所と欠点が関係します。
送金方法自体も問題ですが、先払いと後払いは通販の基本ともなる選択です。

代引きについては、賛成と反対が大きく別れるので基本的な解決にはならないでしょう。
ネットショップ・モールの規模が大きいと先払いが多く、規模が少ないか個人 ベースの通販(オークション等)では後払いが多い傾向にあります。
これには、信頼性・クーリングオフの徹底・カード決済か現金決済の差が大きいと思われます。
先払いは、カード決済が中心でネット・プリペイドカード等が使用されます。
後払いは、コンビニ決済を含めた現金振り込み・送金が中心です。
通販では、送金方法で手数料が変わります。先払いリスクと、高い手数料が重 なると通販・ネットショップの利点が減少すると考えます。

現在の利用傾向は、カード決済・ネット銀行決済・コンビニ決済が中心です。
少し前は圧倒的に、郵便振替と銀行振り込みでした。
これらと、上記の違いは休日等の稼働の有無と送金する為に出かける等の時間 と手間の有無でしょう。
郵政の民営化で、郵便局は減少気味でかつ休日稼働は遅れています。ゆうちょ 銀行が稼働し始めて一般の銀行に追いついた感があります。
銀行についても、駅やコンビニ等のATM設置が増えていますが、個々の銀行レベ ルではまだ多いとはいえません。
むしろコンビニに設置するならば、コンビニ決済を利用する人が増える方が常識的な傾向です。
カード保有者・パソコンでのネット環境接続・携帯電話対応サービスの利用は 全ての人が利用出来ませんが、これからも増加する事が期待出来ます。
そして、これらを利用出来ない人のコンビニ決済対応も利用は増えると思います。

カード決済がネットショップでの主流とすると、もし複数回利用するときは、 顧客登録システムが多く存在します。
購入者はややこしい購入手続きの簡素化・・・特に住所・カード番号入力を省 く事が出来て、ショップは顧客の囲い込みが出来ます。
個人情報の管理という重要な問題が存在しますが、専用ネットショップ・モー ルでは欠くことのないシステムになっています。
個人の「マイページ」を登録者に割り当て、個人情報や利用情報やポイントサ ービス等を行います。
カード会社も類似のシステムですので、あまり奇をてらない標準的なものが、 結果的に好まれるようです。
顧客は、カード情報と住所等の変更の管理を行っていれば、ネットショッピン グが大幅に簡単な手続きで可能です。

ネット取引でのトラブルや詐欺事件は起きています。
これに対して、大手のモール・ポータルサイトではシステムに乗っ取った取引 の場合には補償を行うケースが生じています。
大手モール参加の審査や、システム使用料が高いと言われています。
またネット・オークションでは、ポータルサイトが決済を仲介するサービスを はじめています。これも手数料が余分に必要です。
全て、決済の補償にはそれに見合った費用やシステムが必要だという事が理解出来ます。
ネットショップ等の利用者は自己責任で選ぶ必要があり、販売側は利用者の望 むサービスに応じた方法を選ぶかどうかを決める必要があります。
補償にはコストがかかるのは避けられないので、全てですぐる方法はないでしょう。

ネット取引では、個人情報を登録しておく方が利用上は便利です。
一方では、登録情報に機密性が高いとそのセキュリティと管理は難しくなります。
大手のモールでは、登録情報を機密性のあるものまでにして管理を厳重にして います。その中にはトラブル時の補償が絡む事は前回に述べました。
それならば、機密性の高い個人情報は登録せずに毎回入力して(通常はカード 決済のカード番号を想定しています)決済後は破棄します。そして、住所や 利用履歴(ポイントサービス等を含む)等は登録・保管するという中間の方 法がかなり広く使用されています。
顧客からは、利用時の入力はかなり減少してポイント等のサービスは利用でき るメリットは残り、カード番号等の情報は利用時のみ入力するので安全性は 高くなります。
ショップも同様に、メリット・デメリット共に中間的になります。意外と妥当 かも知れず、この方式は多いです。


ダウンロード

発注と受注・決済をネットで行っても製品の配送は、ネットでは通常はできません。
ただし、製品・サービスの種類によっては全てをネットで行う事が可能です。
それは、製品・サービスがネット上で送れる製品等が対象です。
具体的には、テキスト・画像・ソフトウエア・動画・メールなどがあります。
その一つが「ダウンロード」です。顧客側から見て、情報をネット上に送る事 がアップで、逆にネットからローカルのパソコン等に情報を取る事をダウンと言います。
ネットで送る事が可能な製品・サービスをローカルなパソコンにダウンする事 で販売行為が発生する方式をダウンロード販売と言います。

ネット通信で送れる情報は、ダウンロードデータのみではありません。
ブラウザ等で閲覧する情報もあります。
ダウンロードがいつも優位ではありませんが、ローカルユーザーのバックアッ プ性からは、好まれる事が多いです。
例えばテレビで言えば、放映を見るか・録画か・事後発売のDVD等を見る違い と似ています。
ダウンロードデータの販売は一つの方法=購入者が情報をローカルのパソコン に保存する方式=形として残る、方式です。
これが必須なのは、バックアップが必要なコンピュータソフト等のデータの情 報通信販売と言えるでしょう。

ダウンロードデータと切り離せないのが、ファイル圧縮・解凍の技術とソフトです。
専用ソフトとして、多くのフリーソフトが公開されていますし、有償ソフトも 販売されています。
ローカル・ネット双方で色々な所でデータの圧縮と解凍は行われています。
データの圧縮と解凍を主記憶で行う速度と、圧縮データをネット・ハードディ スク等の外部記憶間で転送する時間を比較すると、多くの場合は圧縮する方 が速度的に有利です。
またデータ量がすくないと、転送時に破損する率も少なくなります。
使用頻度の低い場合は、ダウンロードを圧縮状態で保管する事も多くあります。
ダウンロードは、閲覧と同時に行わない事が多いので転送速度は問わない場合 が多いですが、分割転送・自動解凍などの方法も行われます。
最近は、ウイルス対策でダウンロード時にアラームが出る事があります。
個々のパソコンでのウイルス対策と、信頼出来るダウンロード元の確認は重要です。

ダウンロードデータとして、アクセスキーやパスワードを提供・販売する場合もあります。
それを使用してサイトにアクセスして、サービスを受けるか、データをダウン ロードするかは一定ではありません。
ただ、ネットでのサービス提供には何かの方法でアクセスIDか、アクセスキー パスワードの提供が必要です。
それには、郵送・電子メール・ダウンロード等があります。
ダウンロードには、回線トラブルによる再トライが必要な事があります。これ はデータ量が多い時に生じ易いです。
アクセスキーやパスワードのようなデータ量の少ない転送を行い、そのキーで 大量のデータをダウンロードするのは、有効な方法です。


ショッピングサイトデザイン

ショッピングサイト=ウエブサイトでショッピングを目的とした場合は、どの 様な機能とデザインが必要かは、一般のウエブサイト以上に制作者を悩ませます。
なぜならばウエブサイトの、利用性・見やすさ・アクセス性等が訪問者の数に 反映しやすく、同時に売り上げに繋がるからです。
そしてその設計は、現状と将来性を考慮する必要があります。
どのウエブサイトでも、訪問者のナビゲーション性は大事ですが、ショッピン グサイトでは致命的になります。
これは決まった結論はありませんが、動向を見て行きたいと思います。

ショッピングサイト=ウエブサイトでは、利用が多いウエブサイト・ショッピ ングサイトの機能・デザインが、自然にデフォルトになってゆく様です。
多くの人が利用・訪問するサイトが、自然に標準になってゆくのははじめて訪 問したサイトでも機能を使用しやすいという効果を期待すれば当然と言えます。
その結果、ナビゲーション性・買い物籠システム・マイページシステム・サイ ト内検索システムその他、色々なものが同じ機能になっています。
しかし、標準が複数あるのもネットの世界の特徴です。

ショッピングサイトでのナビゲーションの重要性は大きいです。
そのために、工夫を凝らすのがサイトデザインの腕の見せ所です。
ただし、難しいのは継続的な改善です。
度々利用・時々利用・たまに利用・はじめて利用等の訪問者に対して、全て優 れたデザインは存在しないし、ナビゲーションが変わる変更は利用者の増減 に大きな影響を及ぼします。
世の中には、アンテナショップという物が存在します。利用者の反応や意見を 集める目的ももつショップです。
ネットの世界でも最近は、変わったデザインのサイトを見かけたという情報が流れます。
特定の時間・地域・利用者のみに対して、デザインの異なるウエブサイトを表 示させてその利用性・デザイン性の反応を見る試みです。
その閲覧者の選別内容は、推測の状態です。

中小サイトや運営会社の統合が行われています。
ひとつは、通常社会と同じ不況対策です。
もう一つは、パスワードやポイント制の統一です。
これは利用者離れを防ぐ事が目的です。従って直ぐにサイトデザインの統一 にはなりませんが、新サイト製作・改造その他に従って、徐々に統一デザイ ンになって行くでしょう。
パスワードやポイント制の統一は、管理システムの統一が必要であり、アクセ ス操作サイトデザインが統一されてより効果が出るからです。
まずは統合・統一して、それから>パスワードやポイント制>サイトデザインの順に変わってゆくでしょう。

4月はショッピングサイトデザインが変更される時でしょうか。
複数のモール・ポータルサイトで、サイトデザイン変更・β版使用の選択・ユ ーザー別デザインの変更が行われています。
特に、「マイページ」「ブログ等の管理室」「ウエブメール受配信ページ」での変更が目立ちます。
これらは、現行ユーザーの囲いこみと、統合されたサイトの実用的な推進が理由でしょう。
今回は、比較的に規模の小さいサイトでも見られます。
特にOSやウイルス対策ソフトの別窓等のアラーム対策も含まれています。

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