項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:45

価格比較

商品が同じか類似する場合には、購入者の多くは価格を比較する。
一般店でも価格戦略を取る場合は、例えばスーパーマーケットの様に価格競争が起き、実際にネット時代では当日の価格比較情報も流れる。
当然ながら、ネット通販では価格比較は誰もが考えるコンテンツであり、モールでは価格比較機能の設置は普通になった。
商品選択は価格だけで無いし、価格重視でもネット通販では単純比較は本当は無意味だが、どうしても表面的に見る傾向になる。

通販サイトの検索機能で多数の商品を羅列させる機能は今は簡単に備わっている。
それが多すぎる事は普通だが、次の行動は絞り込みと並べ替えだろう。
絞り込みは条件の追加で、価格比較を目的とすれば、金額による絞り込みとなる、「以上」と「以下」と「以上+以下」になる。
並べ替えは、「新しい順」「古い順」「人気順」・・・その中に「価格が安い順」と「価格が高い順」がある。
「価格が安い順」の並べ替えが価格比較になる。

通販では、価格比較に送料・手数料・決済料等を加算する必要がある。
購入金額で送料・手数料が変わる事も珍しくない。
複数のショップや、モールで条件が異なるので、単純価格に他の要素を加えての合計価格比較となる。
後はポイント制等の付属サービスも普及しているので、比較は価格面だけでも難しくどこかで妥協した方が現実的だ。
期間限定セールや、在庫処理セールもあるが実質の価格がどうなのかは、単純には信じない方が良いという意見が多い。
リサイクル品やフリーマーケットやオークションは、品質が異なる事が普通なので価格比較は無意味だろう。

日常品の単品購入は通販では効率が悪いが、どの商品もストックになる可能性が高いまとめ買いが向くかは不明だ。
通販では、送料・手数料の関係もありセット販売も多いし、まとめ買いのトータル価格が一定以上は送料無料サービスもある。
送料が1商品の価格より高い事は珍しくない。
多くの人が体験したり想像する通りで消耗品・リピート品では単純な単品価格比較だけでは決まらない事もある。
通常店舗との価格比較もすると思うが、品揃え面では圧倒的に通販が豊富だ、ただし取り寄せも多い、また通常店舗でも車で買い出しする人とそれ以外でも事情は異なるだろう。

価格比較が簡単な操作でかつ、苦労もなく行える様になるともはやサービスとも言えなくなる。
価格比較サイトが多数あるが、メンテナンスが不十分なアフィリエイトサイトが圧倒的に多い、日々刻々変わる情報に追従するものは限られた分野のみだ。
現在は、買い物駕篭システムでは登録時の期間限定保存が一般的だが、何らかのアクセスや変更を行うと最新に更新される、保存内容が売上げに繋がる率が膨大なシステム変更まで行わない様だ。
ただし、幾つかのサイトで価格更新や新製品・品切れ製品の入荷情報が登録者向けに電子メール連絡されるシステムは存在する、それは価格比較に利用可能だ。

価格変動の激しい期間限定価格は、広く宣伝して集客する事で意味が出るが、それは広告元の操作で切り替えを行う。
それに対応するのが、フラッシュ等で作られた配信コードのシステムだ。
登場時は、サイトのコンテンツ・マッチング広告と呼ばれ、サイトの集客が好む広告を表示するとされた。
それは、無くなった訳でないが、コンテンツ・マッチング性を緩くして多くのサイトに大量に価格変動の激しい期間限定価格を表示配信するビジネスモデルが登場している。
システムに加入しているサイト数が多い、広告配信システムほどに効果があり古い価格比較サイトは、広告(アフィリエイト)内容が重ならない商品やサービスにのみ対応する必要がある。


SNS支店

SNSはポータルサイトやモールが、アイテムやサービスやその他システムの1つとして導入した。
最初は、簡易サーバーだったり、ブログだったりした。
その後はブログの提供は、ポータルサイト以外の独立系や他のネットビジネス系でも行われたが、そこにブログ系以外のSNSが登場した。
その代表である「フェイスブック」は当初から、ビジネス用途を指向していたし、同様の思想を継承させたSNSが増えた。
最初の繋がりは、人対人が多いが、団体・集まり・愛好者から始まり色々な商業用途のIDが登場し、SNS内で活動した。
前提は、SNS参加人数が多く、一見閉鎖空間の様でもビジネス展開が効果がある事だが、それが有効と判るとその用途の参加が増えた。

ネットビジネスとしてのショップとモールとが増えたが、ネットショップにとっては試験運用の後の本格的なネットビジネス展開は難しい内容だ。
個別の専用ウエブサイトでのショップ開店は基本だが、それだけに注力するか多数の出店を考えるか、あるいは広告手段を考えるのかは選択肢が多い経営問題となった。
昔はネットショップ支店と考える時期もあったが、現在はネット内に複数の支店を展開する事は普通になっている。
複数のウエブサイトなのか、巨大ネットモールやネットデパートへの出店なのか、そしてポータルサイトやSNSへの出店なのかどんどんと選択肢が拡がる、同時に全てでなく選択する内容が難しくなっている。

ネットビジネス特にショップは通販システムの要素=注文システムと決済システムと発送システムは最低必要だ。
最近は決済方法が増え、着払いやコンビニ決済も利用があるがまだ主流はカード決済だ、だがカード情報は無闇に拡散したくないので、ポータルサイトや会員制もあるモールの利用が増える。
このポータルサイトやモールがSNS機能を提供する場合もある、むしろ初期はそれが先行した。
専用のSNSの登場はそれ以降だが、建前は友人繋がりであり、複数の紹介者を必要としたが、参加しないと判らない事が多く会員増加の為には、その入会規則は緩和された。
SNSの登録と利用は原則無料で、運営は広告・宣伝費用でまかなうのがビジネスモデルだが、口こみというSNSの性質と広告・宣伝対応が初期からの標準の位置付けは非常に繋がりが良かった。

SNSと広告の関係の密接さは明らかだが、SNSが強制的に表示するものと、参加者が利用して表示させるものでは差がある。
前者の表示は原則は止められないか、有料登録で変わる場合がある。
後者は原則は、見るかどうか表示させるかどうかは、登録者・利用者に選択権がある、具体的には表示させない・制限する・排除する事が多くは可能だ。
広告もコンテンツなので、排除されない内容が求められる。
一般の広告戦略と重なる部分は多く、SNSが1つの閉ざされた生活空間かビジネス空間の様に考える事も出来る。
ネット特有の性質と、一般的な社会での方法の双方が求められる。

ショップを含めた商用にSNSを利用するメリットは多数ある。
逆にSNSが機能を提供する形なので、構築上のデメリットは少ない。
勿論、SNSの規格にあったコンテンツの提供やフォローサポートは必要なのでないより有ったほうが良さそう的な設置は、マイナスになる可能性もある。
ショップや開設者は実名なのは通常のショップの条件と同じだが、SNSの種類で実名のプロファイルや友人登録のみで結びつくものもある。
通常のショップは認証方式のマイページの提供や匿名の商品感想や評価になる部分が、SNSの規約・機能で決まる内容になる、それが狙う広告効果や集客に与える影響は個別に異なるだろう。

現在流行なのが、ツイッターのタイムライン(TL)を商品ページやホームページに設置する方式だ。
ツイッターで広告やそれを含む情報をツイートする事が増加したが、その次のステップが、タイムラインのウエブサイトへの貼り付けだ。
個々のタイムラインでは、フォローの状況やIDを探して見る人は限られそうだが、サイト上で特定のID=ショップのIDでのツイートのタイムラインを貼り付けると、訪問客がツイートを見る事が出来て、有用なコンテンツになり得る。
同じ事を、繰り返しツイートする人もいるが、一般に嫌われて逆効果になりやすい、ウエブサイトのリンクと一度のツイートとタイムラインの貼り付けの組み合わせは、多くはツイッターのみよりは有効だ。


モバイルショップ

同じウエブサイト言語やスクリプト言語で書かれたサイトやリンクは、同じ動作が期待されるが、どうしても方言が生じるのが歴史的な現実だ。
原因対策や互換性を完全に作る事は至難だが、利用者の多いブラウザに対応する事は現実的な要求となる。
ただし、ブラウザはマイナーチェンジとメジャーチェンジを繰り返すので特殊な機能やデザインを導入する程に互換性が失われる可能性は高い。
モバイル機器は、パソコンと比較して機器の機能も、ネットへのアクセスもブラウザやアプリの機能も大きく異なる。
それは、現在は従来型とかヒューチャーホンと呼ばれるタイプも、スマホもタブレット端末も同様だ。ただし画面サイズからは、タブレット端末は微妙だ。

モバイル系はハード機器の進歩と、使用するOSのバージョンアップが激しく、寡占状態にはなっていない、大きくはiOSとAndoroid系とその他に別れていて、それぞれで異なるしバージョン依存性も避けられない。
その他にWindows系を加える人もいるだろうが、現状はWindowsPhoneとWindows10とがあり、内部で混乱している。
ショップ用には、必要な機能が多くあるし、何よりも見栄えや商品探しの速度の必要性の要求は高い。
現状は、ベストよりも最低正常に稼働してくれるベターなサイトと機能の実現でせい一杯と感じるし、テンプレートやシステム探しの状態だ。
ブログ系・ブログライク系はメンテナンスされるサービスがあれば、その利用が消極的(差別化の面で)でもベターの選択とするショップを多く見かける。

モバイルショップは、個人データを扱う為に高いセキュリティを保つ必要がある、情報漏洩は信頼性を一気に失うし、実害も予想される。
購入者や訪問者のセキュリティ状態は、悲観的に予想する必要がある、特にモバイルショップでは、セキュリティや情報漏洩への関心が薄い利用者と接する可能性が多いと考えるべきだ。
顧客層の拡大と、セキュリティや情報漏洩問題のリスクは、表裏一体と予想される、それはモバイル通信の方が傍受され易い可能性が高い事も関係する。

ショップの発注と受注連絡等は、電子メールが利用される。
電子メールの方式や使用可能文字等には、機器依存性がある。
インターネット経由ならば、パソコン用電子メールも携帯電話用の電子メールも原則は届くが、内容を正しく読めるかは別問題だ。
また、リンク付きの時はそのリンクサイトがどの機器に対応しているかは問題だ、片方にしか対応していない場合はその事を明記する必要がある。
インターネット使用者には、民生用途でもパソコン使用者・スマホ等使用者・双方の使用者が居る、タブレット端末は現在は微妙な位置とも言える。
双方の利用者は、電子メールアドレスを共用する人が多いので、ショップ側も片方だけに特化した対応は実は微妙だ。

モバイル用ショップとパソコン用ショップを同時に運営し、しかもアフィリエイト広告を利用する場合は、誘導先がアクセス機器に対応している必要がある。
折角に、誘導しても受注成功までの過程でアクセス機器に対応出来ない部分があればショップの機能が果たせない。
自動切り替えと手動切り替えと、複数のサイトまたはページを準備して集客と販売を目指す。
既にモバイルとパソコンとの共用的な機器が登場し、ブラウザからのアクセスとアプリからのアクセスが混在している現在では、将来的に見ても片方のみに特化するメリットは無くなって行くと予想される。

モバイルショップには、ハードとOSと一体となったシステム化されたショップが存在する。
ビジネスモデルとしての特徴であり、OSによれば認可制でもあり、課金等の決済には公式システムの利用と手数料が必要だ。
審査と言うのは、メリットもデメリットもあるが、トータルで考慮する。
ハードとOSと一体となったシステム化されたショップだから、成否も同時に決まる事になるが、分離するかどうかは絶えず考慮されている筈だ。
影響が大きい事だけに、極めて戦略的で、誰もが夢見るが実際に稼働した時は驚いた、たぶん無理と思っていた人は多いだろう。
モバイル機器という新しいジャンルの登場を機会に、登場させた事がポイントだ、従来の中に作るのはたぶん不可能に近かった。

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