項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:17

ショップと著作権

ショップというものは、一般社会もネットも商品見本や通販では写真カタログ を使用するのが普通です。
そこにはモデルや色々な商標関係の権利をもつ物があります。
ネットでは、通常はそれらの画像を取り込む事が可能です。そしてそれを再使 用する時には、多くの制限があります。
ネットの社会では、著作権をはじめとする色々な権利の侵害が問題となっています。
それも含めて「特商法」で責任の明確化を求められています。
ネットでは広告誘因目的の、アフィリエイトが多数あります。そこでは目的限 定の画像の提供があります。当然に目的外使用は法的に違反です。
瞬間的に削除できるサイトでの法的違反は規制が遅れています。

ネットでは広告バナー・画像を多くのサイトに設置する方法が取られています。 しかしこの方法は、規約のみでは充分にコントロールできません。
自動更新可能なバナー・映像ならば変更は容易ですが、設置環境を完全に把握 する事は困難です。
従って、完全に制御するには、1:ホームページ開設場所も提供して管理化に おく、2:バナー・映像は使用しない又は代替え表示を使うがあります。
また、テキストの広告では、1:指定内容の改変を禁止する、2:自由テキス トを許容するが自主規制+禁止連絡を配信する 等があります。 広告として効果があるのは2:ですが、法的問題が起きやすいのも2:です。
固有名詞を一部伏せ字で使用する事がはやりましたが、行政から禁止指導があ りました。伏せ字でも意味が通じるならば商標権か人格権侵害であるし、意 味が通じないならばそもそも伏せ字で載せる意味もないという意味で、当然 とも言えます。ただ、一部にまだ残っています。

ネットは通販なので、商品写真等は必須です。
ショップ本体に、写真画像等を掲示するのは当然ですが、著作権で制限される 場合はあります。
著作権がなければ、広告サイトやアフリエイトサイトでの表示は効果がありま すが画像を使用できない場合も多くあります。
商品によっては、画像がモールやショップの看板的なものに変えて表示される 様になります。
著作権を代表にしましたが、法的規制は色々なものにあります。実物を見ての 購入でないので通販特有の問題になりやすいですが、画像や音声などが容易 にコピーできるネットショップでは、より注意が必要になります。
ニュースを配信出来るサービスに、広告が混じって配信される事も多くありま す。ニュース情報自体が、自由転用ではありませんので、配信バー等の設置 には登録と承認が必要です。当然ながら提供元の表示ははずす事はできませ ん。これも、文章・情報の権利に係わります。


購入者評価

通常の販売店でも、手書きのポップが目立つ様になりました。
印刷等の綺麗なものより、手作りの方が効果があるとの評判です。日本人は何 故か「手作り」という言葉に弱いと言ったのは倉橋由美子ですが、それはネ ットでも成り立つようです。
あまり整いすぎるショップが必ずしも良いとは言えないとの説もあります。シ ョップ内に外部・購入者が書き込むシステムは一見して色々と問題がありそ うに思えます。しかし、現実はショップ・コミュニティ・ブロードバンド配 信サイトなどで利用者の評価・書き込みが出来るようになっています。
スパム防止・メンテナンスは必要ですが、制御しすぎると管理者都合記事ばか りになり意味がなくなります。
ショップの購入者評価は、ソートも可能な場合もあり定着傾向にあります。
何事にも、長所と欠点があります。
一般論は難しいと思いますが、考えてゆきたいと思います。

今、テレビ等でいわゆる「やらせ」問題が起きています(継続して存在します が)。販売者(特に生産者)以外の評価が、客観的であるとの考えが拡がっています。
これを積極的に利用しようとして、客観的評価を装う事もしばしばあります。
逆に、不当に悪く評価した内容を客観的とみせるスパム的行為もあります。
本来は、客観的な内容を提示して利用者の参考にする目的が、機能しない状態 を避ける事は予想外に難しいといえます。
あえていうならば、管理者が存在してそれが生産者と消費者の中間に位置して 複数の類似商品の中のどれかが売れて、特別のどれかを売りたい欲求がない 時に成立する可能性があります。

ショップ・オークション・ストリーミング等では評価が行われています。
一部のショップでは、表示順序に評価数がある場合もあります。売り上げ数と は相関があると思うので意味があるかどうかははっきりとはしません。
評価の基本は、「評価者や評価内容も評価される」です。評価が信頼できるか どうかは、評価者が他の人からどのように評価されているかで判断しています。
また、ショップで同じ商品を購入した時は、先に評価した人の評価内容を評価 する方式もあります。自分で評価する変わりに、自分と同じ評価をしている か妥当な内容かを判定します。評価の評価は積み重なれば、複数の評価より も読みやすく分かりやすくなります。また、新しく書くよりも簡単に行う事ができます。
あくまでも積み重なると、購入者評価も意味を持ちます。

購入者評価は色々使えるという話を行って来ましたが、逆に言えば購入者評価 あるいは類似のものは、ひとつの個人情報の性格があります。
評価情報が長く残るかどうかは、制御はほとんどは困難です。部分的には匿名 性がありますが、評価先の管理者に対しては完全匿名でないので、最悪のリ スクは理解しておく必要はあります。
中傷や営業妨害や著作権・商標権の侵害にあたる行為は、公的機関を通して、 責任の追及の可能性はあります。必ずしも、評価先の管理者が個人情報保護 を守れる内容かどうかは個々で異なります。
不適当な内容は、管理側で削除する必要もありますが、購入者といえども評価 者の責任が無くなるわけではありません。
意外な程に、問題のある内容の記述が多い事はあちこちで指摘されています。
匿名でも、実際は記名意見と同じと考えて、内容に責任を持つ必要があります。

購入者評価の安易な設置は、注意しましょうが最後の話題です。
ショップでの利用は、管理が行き届き易いですが、多く設置したときに自動の Q&A方式になる事があります。
自動設置では、絶えず荒らしと呼ばれるスパム行為が発生します。
例えば、これは問題ないでしょうかと質問があると、解答の多くがこちらの方 がよいですと何かの妖しげな物を紹介する事項です。質問自体がやらせの時 もあると言われています。
開設者の人為操作ではなく、書き込み者の目的外使用によるスパム行為です。
残念ながら、現在のネット世界のモラルはこのレベルです。
設置したものが荒れると、開設者自身の印象も悪くなりますので、第三者の評 価は取り扱いが難しいとの認識が必要です。

最後に、情報商材専用ショップの派生ビジネスについて取り上げます。ネット では、なにかが生まれるとそれを対象にしたビジネスが登場します。それは ショップとは限りませんが、関連情報としてここで取り上げます。
情報の性格は、広まると価値が下がる事があります。また、ロングテールであ り単価の標準がない事があります。また、価値の検証が簡単でない事があり ます。そして、価値が実際に購入しないと分からない事があります。また、 再販権(購入者が販売可能)や再配布権(購入者が配布のみ可能・販売は不 可)の設定の有無の問題があります。
これらは、需要者の不満や利用を促します。
情報価値は、販売数の限定が購入者には期待されます。特にサポート付きの場 合に発生します。ただし、ブラックボックスではあります。また小さな変更 での再販売・ショップの変更販売という疑問の販売もあります。
単価は非常に複雑です。多くは安価でスタートして、知名度があがるとどんど ん値上げを行います。値上げ前が一番売れると、販売者は口を揃えて言います。
価値の検証が難しい・出来ない事から、レビューサイト・コミュニティ・メー ルマガジン等が生まれています。その信頼性の検証はまだまだと言えますの で存在価値はまだ不明です。
再販権の存在から、ドロップシップ風の専門ショップが生まれます。また、再 配布権の存在から別の情報商材の特典(おまけ)や無料配布(例えばメール マガジン購読が条件)などが登場しています。


リダイレクト

リダイレクトは、あるURLにアクセスすると異なるURLに変換されて移動表示さ れる機能です。
最近では、短縮URLという形で多用されています。今回はこれに絞って考えます 。ショップ等で商品を表すにはかなり長いURL表記になる場合が多数あります 。例えば性能の劣るメーラーでは1行に入らずに折り返し、途中で切れる事 があります。その対策として、短縮URLは有効です。
しかし、本来のURLが見えない状態はアクセス側はリスクがあります。
通常、詐欺行為は動的URLや見慣れないドメインを使用する事が多いですが、 それを隠す事で悪用される事が多くあります。
ネットショップ関係で、短縮URLを使用している所はほとんどみかけません。
信用一番ですので、URLを隠す事はかえって不利といえます。
ショップとアフィリエイトとは、密接ですが、アフィリエイトに使用するURL は多くはリダイレクトを使用しています。これは次回で。

ショップとアフィリエイトとは、密接ですが、アフィリエイトに使用するURL は多くはリダイレクトを使用しています。
アフィリエイトコード(タグ)が提供されて広告宣伝活動を行いますが、それ はリダイレクトコードで、情報を取り出した後に本来のリンク先URLにジャンプします。
これは同じURLへの広告誘因を複数の人が行う時には必要な手法です。
短縮コードはデータベース式が主流ですが、アフィリエイトコードはその中に 種々のキーワードが埋められています。それゆえにURLとして、長く複雑で 検索エンジンのロボットに嫌われる傾向があります。

リダイレクトは、直接はショップ用ではありません。ただ、ショップが使用す る要素が多いだけです。
そのひとつに、クッキーがあります。直接の関係はありませんが、アフィリエ イトタグや、パスワードとID認証にクッキーを組合わす事で訪問者のログを 残す事が出来ます。
ログがあれば、以前取り上げたマッチング広告に使用できます。訪問者が捜し ているもの・購入した物・クリックしたアフィリエイトタグなどの多くの要 素を組み合わす事で、特定の人の好みを推定する事が出来ます。
効果は事業者秘密と思いますが、不特定な広告を表示するよりもマッチング広 告の方が確率が高い可能性はあります。
では、ログに何を残すかといえば詳細情報で商品のタグは長く複雑になります。 それでよしとも言えますし、リダイレクトの利用もあります。

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