項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:9

特商法・クーリングオフ

通販・ネットショップ等を主とした対象に、特商法が定められました。以後度 々、改正が行われています。
「クーリングオフ」は消費者側に有利になるように定められましたが、対象の 複雑さから言葉以外はなかなか一般的にはなりにくいと思われます。
一度経済産業省の規定を載せているホームページへ読みにゆかれる事をお薦めします。
そもそも、特定商取引の規定から理解が必要です。 特定商取引の規定
特商法・クーリングオフの対象範囲を正確に把握する事は、かなり難しいです。 表示が必要なサイトと内容は当然ながら重要です。広告宣伝のみを行ってい るアフィリエイト・ショップが誘因先の特商法表示を語るのは当然違法です し、規定より短いクーリング・オフ期間を表示しても無効です。
ただ、ネットの発展がはやく、法律の改定が遅れているのが現状です。
ネットに氾濫している、名簿屋やアドレス販売等と付随するスパムメールや電 話等の取り締まりが非常に遅れています。スパム対策を理由に特商法の表示 が不完全なサイトを見つけると、非常に複雑な思いになります。

クーリング・オフは通信販売の発達とともに生まれたと言っても良いでしょう。 実製品を見ずに購入する。輸送中の事故への対応方法。価格の決済方法とそ の時期など、通常の売買以外にトラブルや購入中止行動が起こりやすい事が 現実です。そのために、一定期間のキャンセルが可能な製品・取引等を定め て購入者を保護する必要があります。
通信販売=クーリング・オフではありませんので、該当する場合を知っておく 必要があります。
基本的には、経済産業省のサイトで確認するのが必要です。 2.通信販売に対する規制
上記以外にも説明のあるサイトがあります。 説明のあるサイト
最近、この様な問題に対して「代行」を謳った悪徳業者が出てきています。実 態は私にはわかりませんが、注意が必要です。

特商法やクーリングオフのトラブルや被害にあった時は、どうすれば良いかが 問題です。まだ、対策が遅れている事はすでに言っていますが結果はともか く、被害は提出しましょう。
明確な詐欺等の刑事事件は警察に届けることになりますが、通常は民事が多い でしょう。民事の場合は、地方自治体の社会生活センター(名前は各地で異 なる時もあります)に文書で届ける必要があります。
自分が住んでいる(税金を納めている)都道府県の該当部署です、相手の所在 地ではありません。納税者に対しての対応ですので、所在地を間違うと相手 にしてもらえません。
また、営業妨害・名誉毀損がからみますので、(現在の全ての所については分 かりませんが)メールや電話でなく、文書で経過や関係書類を添付して届け でる必要があります。
かなり面倒ですが、それが良い結果へ結びつく事は少ないと理解が必要です。


ダウンロード販売

便利ですが、色々問題点のクリアが必要なものにダウンロード販売があります。 デジタル情報・コンテンツはコピーしてCD等で配布が行われてきました。こ れのCDを無くして、利用者が情報・データ等をサイトから自分のパソコンに ダウンロードしても基本的には同じです。
結果が同じならば、利用するのがダウンロード販売です。ただし、有料販売に は色々課題があります。
1:ダウンロード時間、2:ダウンロード失敗時の対策、3:課金方法、4 :利用者の特定方法、5:個人情報管理 等です。
1>ネットの高速化で現実化しました、2>時間を決めて繰り返し実行を可能 にする・データの送信側のチェック機能で監視する等が行われて来ました。

ネットでの送金方法は急激に増加しました。ダウンロード販売も通信販売とほ とんど同じですので、同じ方法になります。ただし、製品が移動しないとい う時間的なメリットを考えると即時性のある方法になります。
利用者の特定は、課金対象者の特定・サポート・ヴァージョンアップ・クレー ム処理等に必要になります。アダルト製品の場合は年齢確認も必要になります。
上記に関連して、個人情報の管理が発生します。1回販売すれば終わりの場合 もありますが、購入者側からのサポート等の要求に対応するためには購入者 のデータベース化が必要になります。販売者がわから見れば、顧客情報はネ ットの社会でも重要です。勿論、個人情報管理法の対象になります。
ダウンロード販売も通販も結果は同じですので、著作権等は全く変わりません。


アップデート

小売りショップでアフターサービスをメーカー任せにしている場合もあります。
しかし、多くはアフターサービスを実施しています。
製品がソフトウエアをはじめとする、エレクトロニクス関係の場合は(他もあ りますが)、ヴァージョンアップ・アップデート・バグ修正等は必ず必要になります。
そして、ダウンロード販売と同じ方法でサポート・アップデートを行う事が普 通になって来ています。
一番顕著なのが、ウイルス対策ソフトのアップデートです。時間を争う時も有 りますので、自動アップデート対応も標準的になっています。ソフト関係は アップデートが必ずと言っても良いほどあります。コスト面・時間面等でダ ウンロード方式のアップデートは効率的です。
ダウンロードではなくても、アップデート情報をメールで配信・連絡するのは普通です。
どちらでも、登録は必要ですし、その内容は個人情報になります。ショップ側 にとってはサポートによるユーザーの囲い込みを可能にしますので、重要で あり、ユーザーはサポートを受ける為に必要です。
逆に言えば、サポートの悪いショップ等への登録はマイナスしかなりません。

ショップで販売する製品でアップデートを必要とする割合は商品構成でかわり ます。一般に電子機器関係はアップデートが必要です。
アップデートは製品シエアの確保と密接です。ヴァージョンアップの形で、有 償アップデートをいかに行い売り上げをのばすかは、中間の無償アップデー トのサービスの有効性と密接に関係します。
アップデート・ヴァージョンアップの不要な程優れた製品は、有償ヴァージョ ンアップ売り上げがないし、逆の度々のアップデートはユーザーの信用を失います。
メーカーとユーザーの間に入ったショップは、もっと複雑です。在庫が古い製 品になるのも困りますが、新製品やヴァージョンアップ製品がないのも困ります。

ショップの中には、シエアウエアや個人レベルのソフトウエアの配布を扱って いる所もあります。
ここでは、扱うソフトが非常に多いので、アップデート版も多く毎日そのニュ ースの配布、掲示が行われています。
逆に言えば、アップデート情報と関連業務が中心になります。
一般のショップでは、商品の品切れや新製品情報に当たります。売り切り・使 い捨てでない、アップデートがあるまたはサービスとして追加出来る可能性 はあらゆる商品・ショップの検討項目といえます。商品の在庫情報、入荷情 報を細かく更新するのは、ショップ情報のアップデートでも重要になります。


現品ショップ

現品という言い方が分かりやすいのか、1品と言った方が分かりやすいのか、 その様な商品を扱うショップです。
具体的には、通常のオークションや古書・美術品・特注品を扱うショップ等です。
どれも、1品限定の必要はありませんが、現実にはそのようになるケースが主 体です。これが郵送カタログ販売では、売り切れ・品切れが多発します。ネ ットショップでも類似の事は起きますが、売り切れ表示やオークション終了 表示への更新が早くに行えますので購入者にとっては情報の更新が早いには 利便性があります。
またこのような商品は、購入希望者と販売希望者が限られています。お互いを 見つけるのは通常は難しいですが、ネットの社会は全国・全世界的に距離を 無くしますので、信じられない程容易になりました。

フリーマーケット(フリマ)の中にも現品のみ(1商品のみで売り切れ)はあ ります。ただ特に明白なのが、オークションと古書店です。
ネット外では、売りたい人が一人と買いたい人が一人のとき、両者が出会う確 率はほとんどゼロに近いでした。これが、ネットに載ると一変しました。
古書店がネットに進出したのは、非常に現実的です。探している相手が見つけ るのを待っているだけで購入してもらえる可能性が高くなったのです。個々 の古書店または、その集合体がデータベースへの登録と検索エンジンでの商 品マッチングを備える事で可能になりました。
購入希望者=探索者は、検索エンジンへ行って欲しい本の有無を調べるだけで よくなりました。
また、無店舗古書店が増えました。
また、自分で値付けしないでオークションに出す、昔で言えば素人ともいえる 方法も広まりつつ有ります。買い手が値段を付けるのは、値段体系を崩す可 能を持っていますが、これは別の話になります。

少し意味がかわりますが、注文生産も現品ショップと言えます。
内容としては、文字通りの「注文生産」・「オンデマンド方式」・「BTO」も 含まれるでしょう。
「BTO」は、デルコンピュータで有名になりましたが、基本となる部分を生産し ておき、そこに個々の注文に応じて部品・メモリー等の機能を追加してゆき ます。注文者が拘りがあるならば、他にはない単品ができあがる可能性もあ ります。そして、ネットショップに非常に適します。
「オンデマンド方式」が何に適用できるのかは理解している訳ではありません。 ここではオンデマンド出版のみ、取り上げます。本の中身(テキスト等)を 電子情報で持っていて、注文を受けてから必要数印刷するものです。コンピ ュータの進歩による電子化と印刷技術の向上と安価化で可能になりました。 そして、変形としてPDFファイルデータのネットでのダウンロード販売も有り ます。ただし、これらは単品販売・注文販売であっても、コピー品の販売で 現品のみの販売ではありません。少数注文でも対応可能ではあります。
「注文生産」は一般的用語ですが、ネットではデータを電子データ等で支給し てそれを使って製品を作る方法が注目されます。結婚記念の特注アルバム・ 刺繍・陶芸・民芸品など色々考えられます。

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