項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:41

ネット展開

あいまいな題名ですが、個々のショップがネットに展開する場合の戦略の事です。
ひとつは、非ネットの知名度の問題があります。
知名度が高いならば、それの利用は有用ですが、反面ではディスカウントを行う場合には慎重にならざるを得ません。
いわゆるブランドイメージが失われる事も有り得ます。
また、ネット展開の技術の有無があります。
ネット特有の技術と、ノウハウと特殊なマーケティング力が要求されます。
これを、自前で持つかどこかに依頼するか、ネットモールに参加するか、個々に異なります。

まずはアンテナ・ショップでノウハウを得たいというのは、ビジネスでは多いです。
その時は、ポータルサイトやネットデパートやモール等の利用の選択肢になります。
審査に通らない事は、一般販売している場合はまず無いでしょう。
決済システムや買い物駕篭や、ショップサイトのスペース等の提供が含まれます、同時に保険やシステム使用料や、イベントへの参加要請なども生まれます。
個々に自由に出来ない事も多いですが、単独にショップを開店する時も似た事は必要だったり、企画が必要です。
通販の初歩を学ぶ事への勉強料も含むと考えるべきでしょう。

一般小売りがネットに展開するときは、・社名を同じにする、・支店的な立場にする、・別会社にする、・ブランドを作る・・等の方法があります。
一般と連動させるのか、ネットは独自に行くのかの選択です。
独自ショップでなくモールに加入する時は、自由度が低くなる事に注意が必要です。
複数のモールに別会社またはブランドで参加する事もしばしばあります。
手探りの時は、元の一般小売りに影響を与えない方法を選びたくなります。

新しくネット展開する時に、まずは小さな所からと考えがちですがネットではそれはマイナスです。
ネットは情報世界ですから、ショップの機能は当然として商品情報と、関連する情報コンテンツの有無がアクセスや口コミや集客に影響します。
そして、そこから固定リピート客が見込める様になります。
商品やジャンルの範囲は抑えても、ショップの商品とそれに関するコンテンツは不足した状態でネット展開はのぞめません。

ネット展開の問題も幾つか生じています。
医薬品のネット販売は、禁止から制限付き認可になってきています。
対応業界は、対応が必要ですし経過で対応も増えるでしょう。
海外直送の消費税問題もあり、輸入品で逃れる事は根拠がありません。
輸入関税自体の問題は別に議論するべきですが、それを逃れる事は別問題です。
それが目的のネット展開は、ネットの法整備遅れをつくだけで、一般的とは言えないです。
書籍等の再販制度も問題になっています。
再販制度自体も議論の対象ですが、それの隙をつくのは別問題です。
法と絡むネットの有利さは、ネットの法整備遅れの問題で一般的問題とは分けるものでしょう。
しかし、そこは狙われる事は予想範囲ですが・・・。

現在はネット展開の分岐点といえます。
パソコン対応のショップですか?。
スマホ等に対応のショップですか?。
或いは、自動切り替えでしょうか?。
フラッシュやジャバ等の、アクセス機器が制限される設計でしょうか、あるいは全てに対応していますか?。
ネットの世界は、変化が早くかつメンテナンスと新しい需要に対応が必要です。
その必要性のタイミングを知る事もまた難しいです。
電子メールの文字化けや、顧客データの漏洩対応など次々に要求は高くなります。
撤退や大きな方針変更も度々に判断が要求されます。


更新履歴

アフリエイトサイトを除いても、ネット販売サイト・ショップサイトは多数あります。
その全てが稼働しているか、最新運営されているかは疑問です。
サイトのメンテナンスは大きな作業です。
ネット販売の利用者が多い所は、最新にメンテナンスされており、また逐次問題となるセキュリティ問題にも対応している事が期待できます。
一方で、稼働しているが放置状態もあり、それは販売品や個別のサービスシステムで異なります。
そして、死んだ状態のサイトもあり、しばしば危険性もあります。

ショップでは、絶えず商品が入れ替わる所と、同じ商品を長く販売する所があります。
従って、後者ではネット販売サイト・ショップサイト更新は必ずしも必須ではありません。
ただ、ショップ機能とコンテンツサービスとを行うのがネットでの一般となると、全く更新しないのは販売に於いて必要性がなくても、訪問者を不安にさせたり、あるいはそこを使用するメリットを減らす可能性はあります。
ネットの性格から、生きたサイトにして運営する事がお薦めです。

更新履歴の代わりに、店長の日記・ブログを掲載するショップもあります。
更新しやすいですし、ブログは用途的に合えば有効に情報発信出来ます。
ショップのトップページから店長のブログにリンクを取るショップサイトも多いです。
顧客によっては、これを見てからショップの更新内容を知ったり、お勧め品を知ったり、期待する事も多いです。
ショップ店長の、アドバイスやお勧め情報や、業界情報は例えば新聞の投げ込みチラシ並みの情報の効果を期待したり、提供したり出来ます。
ブログは、普通に使用すれば、それ自身が更新履歴を持つツールです。

利用者の利用履歴を残すスペースを提供するサービスもあります。
ただし、その情報が個人情報としてマッチング広告等に使用される危険はいつもあります。
ネットには、識別情報がつきます。
色々便利に使用出来ますが、使われたくない事に使用される可能性もあります。
ネット上の個人情報は、(ローカルパソコンも危険性はあります)盗まれ易い危険は知っておく必要があります。
個人情報も更新が求められますし、利用には必要です。
ネットに管理者情報が有るほうが信頼性はあります。
更新履歴も同様です。
絶えずジレンマにさらされます。

オークションには取引相手の評価システムがある事もあります。
評価の悪い人の評価は信用出来ないという、判断力も必要ですが積み重なった取引履歴の評価は参考にする人は多いでしょう。
本人の管理する履歴は、書き直せるのでどこまで信用するのかという問題もありますが、システムの自動管理は退会・クリアまでは機械的に残ると一応は考えて参考にします。
退会・クリア者も含めて、履歴のない・少ない人は判断不可能となります。
その対応は個々で変わるでしょう。
一見さんお断りはネットでは、ほとんど見かけないが、扱い注意の相手にはなります。

ショップ等で、過去の購入履歴や商品の閲覧履歴から利用者の嗜好を予測した宣伝を訪問時に表示したり、メールマガジンで送ったりが行われています。
これが、個人情報の利用とする意見があります。
メールマガジンは、原則は送付を選べるシステムですが、色々な形を変えて広告に利用されています。
広告自体が情報とみる人もいますし、履歴と広告のマッチングに疑問を持つ人もいますし、送付広告の反応を更新方式自体を疑問視する見方もあります。
行き着く多くは、不要なメールや表示に疑問を持ち、その元になった筈の個人情報の利用を問題視します。
大きな問題になるのは、情報の漏洩ですが個人情報や利用履歴の転用が漏洩を増やす考えはおおむね正しいでしょう。
管理場所は注意しても、持ちだした広告配信場所等はセキュリティが甘いことは多いのです。


カテゴリ別ショップ

デパートやモールと専門店の比較がされた時期もありましたが、今はデパートやモールに、専門店がショップを出す事が増えています。
大きなシステムの有効利用と集客の容易さと品揃えなどを考えると、双方にメリットがあります。
ただし、提供するものが異なりますので最終形かどうかは疑問です。
デパートやモールはショップを並べるよりも、商品カテゴリで分類してまとめる事へ動きます。
カテゴリ別ショップを作れば、利用者の利便性が上がるだろうと期待します。
ショップは、異種の品揃えは効果がなく、力が分散がちです。
しかも似た競合と並ぶ形になります。
それは、個々のショップの考え所次第となります。

商品カテゴリでの分類は有効ですが、それの維持と管理は非常に難しいです。
商品には流行があり、絶えず新製品と新カテゴリが登場します。
同様に、減少するまたは消える(その他になる)カテゴリもあります。
それらが、絶えず適切になっていないと、カテゴリ分類の働きをしなくなります。
膨大な商品を、異なるカテゴリに度々移動する事は現実に無理です。
最適の維持は困難として、次善策を考え如何に実施してゆくかが、現実で大きな課題となります。

カテゴリは階層構造を持つ・作る事は今では常識です。
カテゴリ分類で悩みますが、次の細分化階層も同様です。
多重階層になると、どこまでも悩みます。
膨大なツリーの仮想階層が、実際のショップと対応しているのが現在の多いスタイルです。
階層を降りながら探す人はたぶん少数です。
カテゴリや階層は複雑でも利用者は、簡単に商品に辿りつく・・それを目指します。

カテゴリはキーワードになり易いです。
商品の検索に必須とも言えます。
逆に言えば、ある階層での検索にはそこ以下の階層の検索と、トップからの全検索機能が欲しいです。
利用者が使い分けられるかは、微妙ですが階層を意識しないツールとしての機能も設置が必要な事が多いです。
特にモールや、多くのカテゴリを含むショップでは深い階層に入りこんだ時の利用者への対応が必要になります。

大規模モールでは、ウエブサイトの全てを統一で制作する事は困難です。
ショップ以下では、異なるデザインや機能も避けられません。
当初は統一して出店しても、改装や機能追加や種々の改造で予想以上の速さでバラツキがうまれます。
カテゴリが後から変えにくいのも同一の理由ですが、ウエブサイトへのカテゴリ表示やカテゴリーのトップへのジャンプ機能も、深いサイトまでは設置は出来なくなります。
利用者には、そのような都合は通用しませんが、如何に利便性を確保出来るかは課題となります。

現在はショップ内検索機能の設置が進んでいます。
そこに、全検索機能とカテゴリ検索機能を如何に設置するかが重要です。
小さいショップで、カテゴリも商品も少なければ問題はありません。
もっと大きなショップでは、顧客が探す商品に短時間で達する事が1つの目標です。
ただし、それ以外にも商品を探す過程で偶然欲しい商品に出会う事も期待したいですが、両者にはやや矛盾があります。
これの両立方法が絶えず、ショップの課題になっています。
カテゴリも魅力的なネーミングか、判り易いものか・・考える事は多いです。

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