項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:6

無店舗ショップ

ショップの経費の中で、店舗を開き維持する経費と人件費の比率は非常に大き いです。ネットショップも初期費用やメンテナンス費用は必要ですが、その 後の運営費用は店舗費用と比べると通常は少ないです。
店舗を持つショップが、ネットショップに進出するのは珍しくありませんが、 逆にゼロから無店舗でネットビジネスを行う例もしばしば見られます。勿論 扱う商品にもよります。
従来のカタログ通販と比べると、費用的には格段に少ないです。ただし、広告 宣伝面の工夫は必要です。また、ネット人口が増えたとは言っても年齢層や 地域等の対象購買層の影響も大きいです。
無店舗ショップの長所・欠点を調べて、欠点を補う工夫が重要です。ネット人 口の問題は補う事は難しいですが、その他については現在でも色々と工夫が 登場していますので調べてゆきたいと思います。

無店舗ショップにはカタログ通販と類似面が多くあります。しかし、パソコン ウイルスでHTML形式のメールが危険な状況ではテキストメール主体になりま す。この面では劣ると思います。
一方、ネットショップは購買者を誘因する方法がいくつかありますので、ショ ップに訪れてもらうと言う戦略が重要になり、カタログ通販とたもとを分かちます。
無店舗ショップは大きく分けて、1)製造者直販・2)受注生産販売・3)少 量限定販売・4)再販製品の販売等に分けられます。他のモデルも登場が考 えられます。
製造者直販は、販売ルートの短縮によるコストダウン+低価格がはかれます。
受注生産販売は、パソコンのBTOが有名です。インターネット販売割引なども あり製造側にメリットが多く、価格面に反映も可能です。
少量限定販売は、オンデマンド出版・古書店・オークションなどが含まれます。 極端に言えば1品のみの在庫で、結果を直ぐに反映できるネットショップの 利点は多いです。
再販製品(本・CD・DVD等)は徐々に価格破壊が進行していますが、簡単に言え ば必ずしも実物を見なくても購入する物です。通販のメリットがあります。 最近では、発売元が直販(製造者直販)するケースも増えています。価格面 では購入ポイント等の導入で、小売りショップとの差別をはかっています。

無店舗ショップ・カタログ通販ともに、一番考えるのは代金の決済方法です。 前払い・代引き・後払いのどれかになりますが、通常の小売り店よりはリス クは伴います。
配達事故・商品イメージの差・詐欺など多くあります。最終的には信用問題に なりますので最初は利用者の不安を解消する工夫が必要です。具体的には、 後払いになります。または先行大手ショッピングモールの審査に通って加入 する方法もあります。クーリングオフは法律で規定されておりますので、工 夫というよりも必須です。商品の内容上で制約が発生する場合はあります。
逆に利用する側は、特商法表記やプライバシー方針(あくまでも方針であって 保証はありません)その他をよく読んで理解することが必要です。ネットビ ジネスでリピート購入が多いのは、対応のよかった所から安心して再度購入 するという信用からくる当然の行動です。


ネット決済

ネット決済は過去に2回取り上げています。今回はやや深く掘り下げる予定で す。今回は導入的で重複する部分がほとんどです。
ネットビジネスや通販では決済方法が問題になります。現金取引は多くはあり ません。前払い・後払いに関わらず重要です。
一番多いのはカード決済でしょう。ただし不正使用が多くなっており、情報を 預かる方も使用する方も不安を持っていると思います。ネットではカードを 直接見る訳でありませんので、IC化・生体認証は直ぐには関係ありません。 結局は信頼性のあるサイトに限られます。 最低必要なのは、SSL使用サイトである事でしょう。確認メールにカード番号 を全て記入するような所は論外です。
情報を入力すると、確認作業が行われているようです。使用場所によっては、 使用が拒否される場合もあります。その場合にもし全く理由が不明ならば、 そのサイトが過去に問題を起こしている可能性が高いです。
カード登録をしていても、使用可能日がありますので更新していないと使用出 来ません。また、カード会社からの使用明細の詳細チェックは必ず必要です。
いずれにしても、ネット決済で全てカード決済とは行かないと言うことで、色 々な方法が出てきました。既に淘汰された方法もありますが、技術的に変化 があると復活します。これらは次回以降で。

WEB MANEY・BIT CASHをご存じでしょうか。これらはコンビニ等で販売されてい るネット決済のプリペイドカードです。
カードには、かなり長い記号が羅列されており、これを入力すると販売メーカ のコンピュータに接続されて決済が行われます。カード自体に金額(残額) 情報がありませんので電車やバスの乗車カードよりは安全です。
メリットは利用者の個人情報が不要で有ること、欠点は高額向きでなく記号入 力等がかなり面倒なことです。
欠点は改良が可能ですが、続々と登場する決済方法の中で優位さがあまりなく よほどのターニングポイントがないと、中心になる事はないと思われます。

ネットビジネス・ショップと共に急激に増加したのが、ネット銀行です。都市 銀行・郵便局・JA等もすでにインターネット対応が終わっており現金を直接 扱わない時は全てインターネットで可能です。また多くは、電話でもサービ スを受けることが可能です。
ネット銀行の特徴は、手数料の少なさ・24時間対応・休日対応などが有ります。
ショップ決済での使用頻度は多くはありませんが、オークション等の手数料や メルマネと呼ばれる仕組みなど、利用者は広がっています。

通常は個人がインターネットに接続するときは、プロバイダーに加入して技術 サポートを含めて定額・または従量額を支払っていると思います。
プロバイダーは種類が多いですが、色々なサービスやポータルサイトを持った 所を利用している人の比率はかなり高いです。この場合の料金の支払い方法 は、銀行引き落とし・カード利用が多いです。
ネットショップを持つポータルサイトや提携サイトでは、プロバイダーのID・ PWで購入して、ネット接続費用と同時に請求・支払いが可能なケースが多いです。
情報の流出が問題になっていますので、可能ならば個人情報を持っている所で まとめてネット決済を行う方を選ぶ場合が多いです。
この方法は汎用では有りませんが、プロバイダーとポータルサイトとの統合が 進んでいますので、使用可能なケースが徐々に増えると予想できます。

適当な言葉が浮かびませんが、カードとネット銀行と併せたような方式もあり ます。あらかじめお金をいれておいて、決済時に暗証を入力すると、直ぐに 確認して決済が出来る方式です。
最近増えた色々の決済方法と比べると、いかにもインターネット風ですがこれ でないと駄目というメリットも見あたりません。
ネット専用・非専用にかかわらず銀行がインターネットで使え、カード決済の 確認がリアルタイムで行われるとメリットが少なくなっています。
有償ダウンロード等の決済で匿名利用を望むときや、自動システムの時は、こ のシステムやプリペイドカードの利用が必要となります。
ただ匿名決済自体が疑問視されている現在では、利用可能サイトの限定があり ますので、自動システムに限られるように思います。

通販が宅配便の発達と密接な事は言うまでもありません。そして、宅配便が代 引きサービスを行ったことも非常に大きな影響がありました。
いわゆる送料着払いを、商品の価格まで拡げました。この状態は包装はされて いますが、店頭で購入するのとほとんど同じです。
代引きは、保険よりも安心との考えもありますが、細部を確認してから受け取 る事にも問題があり、同程度と言えるでしょう。
ゆうパックのサービスの増加、メール宅配便の普及など競争の激しい世界です。
小包便のインターネット追跡情報もあり、オンラインとオフラインが一体化し ている状態です。
この分野は、これからも予想外のサービスが出てくる可能性があり眼がはなせません。
インターネットは国際化されていますが、宅配便も既に国際化されています。 輸出・輸入の制限品目・国の制約外ならば、国内に限られません。ただし、 言葉の壁はあります。対応する翻訳ソフトも進歩しています。

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