項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:34

期間限定

タイムサービスは、小売りの販促手段の定番です。
また、新製品や季節物の期間限定特価販売も多くあります。
ネットショップでも、可能な事は同様に考えます。
むしろ、ロングテール商品やダウンロード商品等がかなり存在するネットでは製品価格の変更は、逆に普通の事です。
そして、その時のキャッチ・コピー文には期間限定価格という言葉が入ります。
あるいは、商品ではなく送料に関して期間限定で割り引きや無料というサービスも行われます。
そして、はやりのポイント制です。
その中に、期間限定ポイントが多数存在します。
利用の難しい端数ポイントの失効は、合計すると膨大でしょう。
如何に、期間限定を効果的に使うかはネットショップでは、その正否さえ影響を与えます。

期間限定は、予約と密接に関わります。
予約は開始日から、発売日が普通です。
まともな小売りショップならば、予約分が品きれになるのならば予約を止める筈です。
ただし、あくまでも筈であり、色々な原因で実現出来ないトラブルは存在する事が判っています。
商品は、新発売の場合は初回生産品を多くの小売りに委託しますので、製造元には在庫は無くなるのが多いです。
従って、初回生産品売り切れが起きても、売れ残った所から返品されたものが戻って来た時に対応できます。
ただ、何の為に予約したのかは判りません。
現在は、初回品限定特典をつける事で対応が増えていますが、期間限定とは、やや意味が変わって来ています。

人間は売り切れとか、最後の1つというセールス言葉に弱いと言われます。
似た現象が、期間限定の何かのサービスにもあてはまります。
それは、価格であったり付属品であったり・・広義の追加サービスです。
本日限りの限定・・・、購入判断を麻痺させる言葉です。
逆に、後から逃がした獲物を大きく感じるかもしれません。
闇の商売では、毎日が本日限りの販売を行っている、かなり詐欺的なものがあるのでそちらの注意も必要です。
その区別は何か、偶然出会ったものは判断が難しいです。
基本は、信用するかどうか、普段の販売方針が理解出来るかどうかです。

ネット通販では、殆どが輸送という手段が必須になります。
期間限定がもしも、到着期間が限定の場合は、かなりの問題が生じる可能性が存在します。
宅配便・速達便が普及している現在ですが、輸送にはキャパと天候等の条件が存在します。
勿論、配達日指定はありますが、早期発送+運送業者倉庫在庫+指定日配達とは通常は行かないです。
倉庫施設は、限度がありかつ保管費用がかかります。
輸送+倉庫在庫期間を、短くする必要のある商品も多いです。
早期発送が出来ない商品も多いです。
従って、配達日指定は100%ではありません。
同時に、必ず受け取り人がいるとも限らないのです。配達しても受け取りされない状態が非常に多いことは、当たり前の状態になっています。

期間限定と数量限りの販売という、意味の判りにくい条件がネットではかなり見る事があります。
スーパーマーケットのタイムセールで現品限りと考えれば同じとも言えます。
ただし、数量が購入者に見えにくいだけに素直に納得しにくい要素はあります。
デジタルコピーが可能なダウンロード販売で、数量限定は極めて怪しげな表示とも言えます。
また、ネットは24時間稼働でかつ期間限定終了間際で、購入が殺到して販売サイトが能力オーバーで、結果として限定時間オーバーも起きる事もあります。
同様に、翌日に能力オーバーのため、限定期間延長の表示もありますが、本当の事か偽装表示かはなかなか判断が出来ません。

期間限定と数量限りの販売が当然過ぎるものに、演劇・コンサート・スポーツ観戦のチケット販売があります。
過去には、プレイガイドが町に多くにありましたが、今は劇場等に付属したもの以外は姿を消した感があります。
これらは、期間限定というよりも使用日・時間限定ですから、購入も当日券を含めても同様になります。
そして、ネットをはじめとする通販が主流になって来ています。
交通機関や宿泊の予約も同様に、通販の比重が増えています。
こちらは、駅での販売や旅行社での販売は行われていますが、多くは日時指定のもの(座席指定・宿泊等)が含まれる事になります。


ポイント制

ポイント制の広がりは、ネットに限られません。
2大ポイントカード競争に限らず、多数のポイント制度があります。
なにしろ政府が、エコ・ポイント等を導入している時代です。
はじめから値下げしろと言いたくなりますが、ポイント制は値下げとは異なるショップの戦略が含まれています。
ネット・ショップに限定しても、あるいは各種のポータルサイト等を含めてもポイント制は拡がっています。
一部は換金可能ですが、基本は次回に使用可能です。
これが、最初の重要点です。

最近、金融機関の幽霊口座の扱いのニュースがあります。
宝くじや懸賞やエコポイント等には、有効期限が存在します。
高額当選の宝くじの引き替えがされない事も多いと話題になります。
ましてや、小額ならば・・・期限切れは多数発生する。
これも大きな重要点です。
ポイント制は、単なる値引きではありません。
使わなければ、期限がくれば、消滅します。
そして、それは積もり積もって多額になります。
ポイント利用の制約と、期限きれとの組み合わせはポイント制の有利な内容です。
広く普及する理由でもあります。

ポイント制の制約はネットの初期は悪用されました。
一定以上以外は利用出来ないシステムを作り、運営上でポイントが利用できるまで継続しないで廃止する事が複数あったのです。
はっきり言えば詐欺ですが、ネット犯罪の法が遅れている事もあり、ネット起業と廃業に関する内容が不明でした。
そののち、次第に現実的に利用出来るポイント制のみ利用が進む事になります。
そして、弱小サイトは相互にまたは一方にポイントを集める事を可能にしました。
ポイント利用者数が、広告収入にも繋がり始めたからです。

一番ポイント制が拡がっているのが、ネット通販でしょう。
商品購入でポイントがつきます。
商品広告のアフィリエイトでもポイント制は有効です。
勿論、実価格での値引きも可能ですが、継続利用促進目的で次回利用のポイント制はネットショップが、一番向いている方式でしょう。
結果的に、殆どのショップ・モールでポイント制が導入されています。
それならばと、次なる追加サービスやビジネスモデルが、考案されています。
それらは、どれが有効かは規模や各種要因が絡むので試行中かノウハウとなって蓄積されているでしょう。

ポイント制の一番シンプルなモデルは現金還元でしょう。
商品価格の割引と何が異なるかは、現金化出来るポイント数の下限があることです。
結果的には、高額利用者限定のサービスとなります。
これはショップにとっては十分に有益です。
ポイントを利用しやすいサービスは、広いモール・サービスに渡って利用出来る方式です。
無関係なビジネスやショップが同一ポイント制に加入していると、利用者は加入グループを選ぶ傾向が生まれます。
単独ショップでは知名度や比較対象になりにくい場合でも、ポイント制を通して利用者が生まれます。
ネット外で始まった2つの大きなポイント・カードがあります。
利用者は膨大な数です、そしてそれはネットにも参入して来ました。

ポイント制は、後払いの値引きモデルです。
後払いの優位性は繰り返し述べてきました。
それでは、ポイント制以外の後払い的な値引きは他になにがあるでしょうか。
多いのが、会員ランク制です。
ポイント獲得=利用の多さで、ランクが変わります。
ランク別で特典が変わります。
これも、いずれ購入するならあるいはどこで購入しても同じならば、という働きを期待するものです。
ネットやコンピュータシステムでの管理では、比較的に容易に実施出来ます。
他には、ポイント限定商品もあります。
マスコット的・記念品的な商品に限られますが、ポイントを溜めた人のみが入手可能もひとつの動機になり得ます。
後は有料サービスへの移行を促す方法としてのポイント制もあるようです。
ただし、これはその繋がりははっきりとは判り難いです。


利用者の言葉

ネットショップでは、商品説明や写真等は必需品です。
一時は、専門家?(本当かどうかは不明な時が多いが)のコメントやマスメディアに紹介された等の記述が多かったです。
実際に有名人と販売側の誰かが対談している写真等が利用された事もあります。
これはひとつのビジネスモデルであり、誰と一緒に写真を撮るといくら費用がかかるとかのビジネスもありました。
ただ、これらは絶えず肖像権を中心にした知的所有権絡みの問題が、つきものです。
訴訟や賠償問題が増えると、減少してきます。
次に登場したのが、一般利用者の感想・言葉・推薦等です。
実名か仮名かは不明ですし、匿名もあります。
なかなか、実態は不明ですが「利用者の言葉」的なものが増えている事は事実です。

ネットショップ・モールの多くで、利用後の評価やコメントの記入を出来る、あるいは要望する機能があります。
商品によっては、かなり購入ページの重要コンテンツになっている場合もあります。
基本は自動処理ですが、当然ながら荒らし・風評被害・ショップ側都合・・色々とふさわしくない書き込みもあります。
どんな掲示板もメンテナンスなしでは、維持できない事がネットショップでも起きます。
ショップ側都合というのは、かなり微妙で有り、対応内容ではやらせや利用者の書き込みにならない場合も存在します。
そして、その処理が一般利用者には判らない事も多いです。

ネットビジネスでライターがあります。
何を書くかというと色々ですが、ウエブサイトのコンテンツを書きます。
文章をコピーではなく、個人の文体で書くと同じ内容でも印象が変わります。
そして、ライター募集またはテーマ別テキスト作成募集サイトが登場しています。
これは利用者の言葉では無いのですが、読む方からは区別が付きません。
そして、プラス評価に当たるコンテンツのみを募集出来ますし、書いて欲しい内容を含める事も同様です。
費用も有料ですが、安価でかつ選考で内容も指定出来て、自然と文章が異なるので利用が増えています。

利用者の言葉も、ライターや書き込みファンが増えるとパターン化します。
6-8割りのほめ言葉と、残りのやや残念か今後に期待の言葉が書きやすい定番らしいです。
ショップ等では、似た言葉ばかり見かけます。
これは、実際に使用しなくてもあるいは、表面的にしか使用していなくても、書ける内容だからです。
実用者ならではの、踏み込んだ内容はライターには実は難しいです。
商品によっては、ネタばらしになります。
見る人にとって、判ったようで実は判らない内容が氾濫しがちです。

検索エンジンで、ある商品を検索すると、利用者の言葉に類いする事が見つかる事もあります。
即時にインデックス(検索エンジンに認識)される事は多くない筈ですから、ある程度の時間であるページに掲載されている事になります。
すなわち、非常に目立つコンテンツとなって販売ページに存在している事になります。
検索エンジンが、本当に利用者の評価として見ているかは疑問ですが、商品の紹介方法のコンテンツとして、表現しやすい手法として、定着した感がします。

利用者の言葉を公的な推薦と思う利用者は原則いないでしょうが、無機質な情報を異なる雰囲気にかえる働きはあるでしょう。
ただし、最近はステルスマーケティングという言葉が使われています。
隠密行動の、広告・マーケティング全般を指します。
利用者の言葉は、使い方でステルスマーケティングになりえる指摘もあります。
コンテンツは全て、同様といえるでしょう。
外面的な表示を根拠なしに信じる事と、ひとつの情報とする事は別です。
全て広告と理解したうえで、ひとつの情報として見る事になります。
提供側もそれは理解しています。

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