項目別バックナンバー[4]:ショップ情報:27

暗証決済

ネット通販・サービスでは、決済を如何に安全に行うかが絶えず課題です。
IDとパスワードでの認証は、早くから行われています。
しかし、その安全性の確保はユーザーを中心にしたウイルス・ファイヤーウォ ールの整備が個別に異なるために最悪を想定する必要があります。
インターネットの暗証通信は基本ですが、電子メールアドレス登録とそれを利 用しての確認作業が一般的になりました。
電子メールで受注確認を行います。その場合、メールを受けた側が返事をしな いと確認したとする方式と、メールを受けた側が返事又は指定URLへのアクセ スを行う事で確認する方式があります。
顧客登録制や新規登録や一見の顧客対応等で、使い分けています。 安全と簡単操作は、反する部分があります。

ネット通販・サービスでは、送信専門メールと記入URLでの確認または問い合  わせのやりとりで決済が進みます。
2009/12/01施行の「特定商取引法」の改正によって決済の条件がより具体的に  明示されています。
具体的には、消費者庁の資料 を読む必要があります。
ガイドライン これで安心かどうかは、普及に依りますがまだ殆ど知られていない様に思いま す。「返品特約」を知っていますか?。
決済方法の安全化ではなく、決済が成立するタイミングの明確化です。
決済安全性とは、正確な決済と、商品・サービスの正確化が伴う事がこれで判ります。

ネット通販・サービスでの規約は、決済方法と時期の明文化・契約中止条件の 明文化で大きく変わる筈ですが、まだメディアではその対応に対する状況は報告されていません。
特商法によるショップ責任者の明確化・取引方法や決済方法や契約破棄の明確 化は、個人情報の保護が弱い現在のネット状況では浸透は容易ではなさそうです。
スパムメール発信者や各種のネット詐欺の氾濫状態では、メールアドレスや住 所・電話番号等の情報の収集と悪用が絶えません。営業用のメールアドレス に迷惑メールが多数集まり、本当に必要なメールが未着扱いになると言う事態が起きています。
非承諾メールの制限や、解除方法の明示のみでは不可となっても、迷惑メール が減少すると誰も思っていない状況です。過去の改訂でも減少しませんでした。
複数メールアドレスの使い分けで、暗証性を高める事を多くの人が行っていま すが、それさえも長期継続は難しいです。

ネット通販・サービスでは、標準は「買い物籠」システムと「暗証電子メール」です。
インターネット自体に、ウエブサイトアクセス・電子メール通信ともに暗証化 は存在しますが、既にハッキングのリスクが高くなっている事は知られています。
従って、ウエブサイトと「買い物籠」システムのファイヤーウォールの強化と 電子メールのより強い暗号化は常識となっています。 これに、カード決済を加えた統合システムが多くのサービスとして販売されています。
フリーソフトの流通が多いネットですが、特許使用と料金決済という性格上で 基本的にすべてを併せ持つフリーソフトは存在しません。システムがサーバ ーとデータベースを使用しかつ安全性が必要だからです。
ただし、レンタルサーバーとセットにしたサービスは存在します。サーバーの 使用料に料金が含まれる事になります。


匿名性と人証

ネット通販・サービスでは、大手が売り上げを伸ばしていますが詐欺行為が増加しています。
特定商取引法の改正自体が、効果がまだ不明であり単なる注意の呼びかけのみ 目立つ状況に見えます。
ネットでは普通の匿名性ですが、ショップでは取引を行う上で匿名では行えま せん。正確には行えても双方に、リスクがあります。
個人認証を如何に行うのか、ショップの正当性を如何に確認するかは大きな課題となっています。
これは、決済の暗証性と同時に大きな問題です。
決済のタイミングや取引のクーリングオフは、継続的に運営しているショップ や実在の購入者が前提です。
決済の暗証性は、取り引き相手以外に情報が漏洩しないシステムですが、取引相手の信頼性は保証しません。

ネット通販・サービスでは、決済方法が先払い・後払い・同時(代引き)とあ り、事故や詐欺等のリスクが異なる形になります。
代引きは、運送会社が決済代行を行うので手数料が高いというマイナスが有り ますが実物と代金との交換になるので、宛先に受け取り人が居りそれが人証になります。
大手のモールやショップでは、登録データに基づく事故補償を始めています。
モールへの参加料やシステム使用料金が、出店者にかかるマイナスになります が、利用者が事故補償をプラスに感じて利用が増えるという期待があります。
当初は、店舗レスで簡単に始められると言われたネット通販ですが、広がると 共に取引の安全性が問題となり、人証問題が重要視される様になっています。

ネット通販・サービスでは、ゲストと登録利用者のサインイン(ログイン)状 態を分ける方法が増えています。
前者が匿名性の高い方式で、後者が人証済み利用者相手となります。
ショップ側は、無制限に補償は出来ないし事故を全て無視も出来ません。
同様に、個人情報を必要以上に求めすぎても拒否する人もいます。
多様な考えの人に対しては、全て一様な対応を行う事には無理が生じます。そ こで個人情報登録した利用者には、マイページとかポイントとか色々の付加サービスを行います。
人証性の高い人を囲いこみ同時に、補償面でもサービスを行う事はポイント等 のサービスと合わせて、利用者にも提供者にも利点になる可能性があります。

決済以外で人証が必要な商品もあります。
条件に拘わらず違法な物は除いても、年齢制限や用途や購入資格が必要な商品 例えば銃刀剣・医薬品等です。
そもそもネット通販自体を問題視する動きもありますが、販売側は証明書を入手する必要があります。
その手段は郵送となりますので、ネット通販の簡便性は無くなりますが、販売 元を探す手段としてのネットの利用でも、利便性はあるとされています。
年齢制限は、証明書と人証を要求されていますが、現実は疑問といえるでしょう。
それ以外でも、ネット販売の取引での違法性が度々問題となっています。
これらは、通販・決済事故とは別の問題です。

最近、モール・ポータルサイトと金融機関(ネット銀行・ネット証券・クレジ ットカード等)との提携や合併が複数あります。
金融関係は、法的に個人認証が必要なサービスです。
これが合併によって、一括扱いでまとまる傾向が起きています。
個人情報の一括取り扱いは、分散よりも管理がしやすく、IDやパスワード等の 管理も統一できるメリットがあります。
逆に言えば、個人情報の漏洩した時のリスクは非常に高くなります。
現状のインターネットの安全性では、リスクは高いですので利用者としては、 いささか対応に悩む事になります。


中古市場

中古品の市場は、ネット以外にも多いしむしろ実物が見れるだけに良い面はあります。
ただ、数量的に限定的であったり、個別製品の需要も限定だったりします。
簡単に言えば、少量多品種・1品限りもある市場です。
これは、ロングテール市場と見る事が出来ます。
ロングテール市場が実は大きい事は、ネットで特に判りました。
それゆえに、中古市場もネットショップ・モール・フリーマーケット・オークション等で氾濫する事になりました。

中古品の市場は、商品によっては非ネットでも非常に大きいものもあります。
そもそも、中古という呼び名は新製品を1回でも使用済みか、非使用での転売というニュアンスがあります。
古いという意味では、骨董品・稀覯品というジャンルが存在します。こちらは 古い事・新製品でない事に対してプレミア価格が付きます。
ネット・モールでは、新品と中古品と骨董品が混ざっている場合があります。
購入者は内容を理解していないとトラブルの原因になります。
特に、中古と骨董との区別は出品者・販売者の主観が大きく影響するからです。
現実は購入者が、判断して決める事です。
不当表示か、誤解による購入かは微妙です。
そして、中古と言っても「ユースド品」という単純なニュアンスの分野も存在します。

ネットで一番多い中古市場は、情報機器でしょう。(厳密ではないですが)
新品販売業者では、絶えず新モデルを追う性格は避けられません。旧モデルは 時期によって微妙な扱いになります。
使用方法・機能のコンセプトが変わる場合は別にして、ハード・ソフト共に新 しいものに移行しがちな分野です。
個人ユーザー市場も無視出来ませんが、大きいのはビジネス用途の大量の購入と買い換えです。
買い換えの場合は、同時に下取り>中古という流れが起きます。
中古品のオーバーホールと部品の交換を行い、可能なソフトの入れ換えを行います。
これに短い保証期間をつけたのが、現在の主流の中古市場の例えばパソコン市場です。
勿論、複数の専門業者が存在します。

ネットでも多いが従来からもあるのが衣類・ブランド商品・アクセサリー等の中古市場です。
ただ、呼び名は色々です。
レンタル・ユースド・新古品・店頭展示品・・・色々な呼び方をします。
現実に、中古と見ない方がよい分野もあります。
詳しい人以外には、新品ではないという意味しか分からない表現です。
ビジネスとして、誤解によるクーリングオフを避ける為には、中古か似た呼び 名でしか表現が出来ないのだと思います。

ネット+ロングテールの代名詞の「アマゾン」では、同じ商品でも「新品」「 中古アイテム」「コレクターアイテム」が同時に検索で出て来る場合があります。
後者は中古品ですが、扱いが異なります(注:アマゾンでは送料が決められて いるので表示価格は送料を含めて計算します)。
どこが違うかは、はっきりしない場合がかなりあります。
なにしろ、オープン価格の世界ですから出品者が、価格も分類も決めます。
購入者は根拠は説明文等から判断する事になります。
中古市場に慣れていない人は、納得行かないかも知れませんが、中古市場とはそのようなものです。

無人応答の課題は、個人情報の管理です。
有人でも同様ですが、あいまい情報の扱いが原則できません。
あいまいさをカバーする為には、個人情報の登録制は有用ですが、情報漏洩の 事故の多発は利用者を不安にさせます。
無人応答の使用に当たっては、最初は理解や操作方法の確認に時間がかかりま す。多様なシステムが存在しますので、慣れではなく同一システムの経験が必要になります。
このために、まだ利用者は制限されていますし、逆に利用システムが広がりに くい状況・いわゆる顧客囲いこみが発生しやすいです。
操作ミスでの、度々のクリアを重ねて最終に到達するシステムは、まるでゲームを行うようです。

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