項目別バックナンバー[3]:ビジネス情報:32

動画サイト

テレビが終日、被災ニュースを流す時期を含めて、インターネットで活用され続けているのが各動画サイトです。
国内では、放送されなかった映像が海外の動画サイトで、アップロードされて話題になったのは複数回です。
また、ライブの記者会見がインターネット動画サイトのみ、放映される事も多数あります。
時間に自由度があるインターネットが、テレビを上回った感もあります。
ライブ以外のコンテンツでは、テレビは強い面も放送局差もあります。

動画は解説がなくてもだいたい内容が分かる場合が多いです。
特にニュースはその傾向があります。
インターネットは時間の制約が少ないので、テレビで編集した内容が、全てアップされる事もあります。
また、日本よりも海外から先にまたは詳しくアップされる事もあります。
災害地や原発の映像が、海外から配信された事もあります。
衛星写真や色々なケースがあります。
記者会見のライブ中継も、動画サイトで行われています。
ノーカットですが、質問者・回答者の知識レベルが判るとする意見が広くあります。
ただし、その意見の信頼性は不明です。

動画サイトは国内・海外等を含めると多数あります。
代表的なユーチューブは、多数国対応ですので世界中が対応です。
日本の災害等の動画が、日本より詳しく海外でアップデートされる事がありました。
日本人は、自身の受け取る情報が部分的なものである事や限定的に編集されている事を知りました。
同時に、国内の報道・政府発表と海外での報道の、ギャップに驚きました。
既に、尖閣列島での衝突事件の映像が、ユーチューブにアップされた事で、既に映像の自由化という側面を感じている人が多かったのですが、今回の災害報道でも、改めてその事を知らせる事になりました。

機器とソフトの普及で、動画サイトはサーバー能力次第になりつつあります。
多くは、無料会員と有料会員の双方があります。
無料は、試聴的な目的です。
一定の人数のみが視聴可能ですから、人数オーバーすれば有料会員優先になります。
それでは、有料会員がオーバーすれば・・個々のサイトで異なります。
如何に、関わり易くしておくかが会員増加には重要です。
コンテンツの充実は、有料会員増加の手段として重要です。
記者会見のライブ中継等は、そのひとつです。

動画サイトの配信方法は、日々進化しています。
光回線等を利用した力ずくもありますが、ボトルネックの問題もあり想定速度が出ない場合もあります。
基本は先読みして動画表示ですが、速度が遅れた場合は表示が一度停止して、配信されてから動作になります。いわゆるとぎれとぎれの表示です。
ダウンロードも含めますが、ストリームやポッドキャストが普通になっています。
録画・ライブ放送等と対応範囲は広まっています。
インターネットでは、配信数・速度上の制約が生じますから、最初から一定の視聴者の上限があります。
無数の視聴者を仮定しない運営が、現実です。
有料サービスというビジネスをも、含めてもその様になります。


ポータルサイト化

サービスサイトが他を統合して、機能を追加したり、効果がない機能を停止する動きが複数にあります。
複数の機能の連動で、ポータルサイトとして生まれ変わる動きです。
ポータルサイトでも、同様に新しい機能を加えたり、何かの機能を停止したりの動きがあります。
個人に取っては、良い場合と困る場合があります。
ただ、特定の機能が独占されない動きですので、情報関係では避ける事は出来ません。
機能の連動は、一部のサービスの利用者がポータルサイト全体に加入するあるいは、させる機能変更でしょう。

ポータルサイトは、広告収入で運営されていますが、オプションで有料サービスも行っています。
個別運営からポータルサイト化して、サービスを広げる目的に、有料サービスの加入を増やす事があります。
広告収入のみで、安定運営できるポータルサイトは極めて少数です。
有料サービスや、ショップ・モール等の運営が必要になってきます。
その過程で、統合の形は色々ですが、総合運営サイト・ポータルサイト化になります。
ビジネスモデルとしては、シンプルですが内容は変化の激しい技術競争となります。

ポータルサイトは、かなりの頻度でデザイン・機能の変更を行っています。
ただそれが、自然に問題なく実施される場合もありますが、大きなトラブルも目立ちます。
システム・エラーが頻発、アクセスが重くてタイムアウトが続発する。
大抵は「マイ・ページ」設定になるが、ブログ等の単独サービス利用者は、不便になります。
新規ユーザー獲得のために、従来ユーザーには何かしらの不便を与える可能性があると言うのが実態に近いとおもえます。

ポータルサイト化で、ウエブサイトが軽くなった例をしりません。
機能が増えただけ、重く応答するようになりやすいです。
予備試験は行っている筈ですが、克服できていません。
たぶん、システムの巨大化とその統合化を目指しての、失敗がおおいのでしょう。
処理速度を上げるには、分散処理が必要ですが、それにはまた新しい技術が必要です。
単に、システムの巨大化のみでは、障害発生の可能性が高くなります。
現実にそれが起きています。

ポータルサイトは入り口だから、そこから分岐すれば良いというのも、ひとつの考えです。
ただし、全てのページ・機能から入り口に戻るのは面倒と考えると、全面的なシステム変更になります。
巨大システムの新構築は、エラーの宝庫になってしまうのが現状です。
パーツを変えずに、分岐後の各サイトは変更しないという安全設計で運営している所もあります。
人間の習性で、新規で作り直したくなりますが、次第にリスクの高さに気づきはじめています。


電子書籍

アメリカ等では、すでに大きなビジネスになっていますが、日本では今だ試験段階の印象があります。
そもそも、ビジネス的に大きくなるには、規格の整備・統一が必要です。
日本語文化での、規格について漸くまとまりつつある所です。
結局は、先行したアメリカの規格の改訂・拡張の形になるようです。
ハードや、電子書籍以外のソフト等が日本独自でない以上は、予想された結果に進むと思います。
それでもまだ、日本での電子書籍ビジネスはまだ障害が多いと思えます。

日本語文化と英語文化との差が大きいでしょう。
著作権フリーの書籍の量、それのデジタル化された量、その中で今も読まれている書籍の量が絶対的に差があります。
著作権の問題は、上記が不足している状態では比重が大きくなります。
そして、そのデジタル化での法的対応が遅れています。
結果として、日本は電子書籍の後進国としてのスタートになりました。
ようやく、電子化のフォーマットの統一の方向が見えて来た所です。

電子書籍にも、色々な種類があります。
単純なテキストのデジタル化・画像化・機能追加化・リーダー機器にあわせる方式・その他です。
画像化が一番早くて簡単に電子書籍化できますが、データ量は大きく解像度の問題もあり最適とはいえません。
紙ベースからの、最速の電子化とはいえます。
テキスト方式は、オリジナルが電子機器でかかれたデジタルデータであれば、容易に扱えます。
また、アナログデータをスキャナーで読み込んでデジタル化する事も多いです。
これらは、携帯機器を中心にした電子機器リーダー対応の意味が殆どです。

電子化には、絶えずコピーと著作権が絡みます。
無料はだれも望みますが、優れたコンテンツを無料で提供は無理です。
コンテンツの制作は、ビジネスですので費用対効果がプラスにならないと成立しません。
違法コピーの存在は、コンテンツ制作の採算性を無くすと負のスパイラルになります。
コンテンツが悪いから、購入しない。売れないから制作費用を抑えるから、品質がより悪くなる。
最終的に存在価値が無くなってゆきます。
日本における電子書籍は、コンテンツが貧弱でまだ、優良利用者に迎えられる状態にはなっていません。
また、販売コスト的には、複雑な出版事情から適正価格がどの程度かが不明です。
多くの人が期待した、大幅なコストダウンとはかけ離れています。
それが出版事情なのか、本質的なものかの判断も出来ていません。

ブログが登場して来たときは、書きためたブログの内容を紙媒体の本で出版しませんかという誘いが、ブログや管理ページに多数ありました。(今もあります)
いつからか、それは電子書籍の制作サービスに変わっていることが多いです。
同様に、メールマガジンの発行サービスでも電子書籍制作を行っている所が、あります。
今は論文や小冊子でもコピー方式の印刷(印刷方式のコピー?)が可能です。
専門サービス店や、公民館等で賃貸しサービスがあります。
電子化>1部の原稿をプリント>必要部数印刷が可能です。
どこかに、コストが逆転する部数があるのでしょう。
電子書籍制作と、小部数の印刷製本とがかなり密接に繋がっていると言えるでしょう。
そもそも今は、大部数でも電子化>電子植版が普通です。
単純な電子書籍化は技術問題では無さそうです。

現在、出版物が非常に増えた事や古書の長期保存性や保存スペースの問題が、大きくなっています。
対策として、書籍のマイクロフィルム化が行われています。
それを、デジタル化することも行われています。
新刊では、そもそもがデジタル情報になっている事が普通になりました。
広い意味では、電子書籍は勝手に拡がりそうです。
それを制限するものは、費用や著作権等の権利問題です。
もし、コピーフリーや大幅コストダウン、あるいは無償を望んでいるならば、電子書籍は停滞する可能性が高いです。
あるいは、読者が要求するコストに見合ったものだけが電子書籍になるでしょう、それがコンテンツ的に高い質とは期待しにくいです。

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