項目別バックナンバー[3]:ビジネス情報:12

ワンセグ

ワンセグとは、携帯端末・電話でテレビ放送を見れる技術とサービスの名称で す。

主として携帯端末でのサービス内容は電話・メール・簡易インターネット・デ ジタルカメラと拡がってきました。

2006年4月1日から、これにテレビ放送を見れる機能が始まります。これは、携 帯電話とは異なりますのでサービスエリアは異なります。はっきりいえば、 しばらくは特定の地域になります。

また、受信機能を持つ携帯端末・電話機でないと利用できません。

また、携帯電話とは異なるサービスですので、装置・電力の供給等を別にすれ ば携帯電話の通信費用は不要です。

これが普及するか、どの様な展開を見せるかはこれからの課題です。全て、ど のようなビジネスモデルを作っていけるかの問題です。

最近普及中の地上デジタル放送では、一つのチャンネルが13セグメントに分 かれています。

そのうち、ハイビジョン放送(HDTV)では12セグメント、標準画質の放送 (SDTV)では4セグメント割り当てられています。モバイル機器(主に携帯 電話)向けは画面が小さく低画質・低音質でよいため、1セグメント割り当 てられており、1セグメント放送と呼ばれます。これをワンセグという名称 にしました。

通常放送の12・4セグメント共に1セグメント余るので、これを利用しよう との考え方からきています。

これの普及の問題点の一つは利用地域が、まだ限定されている事は前回に述べ ました。

次の問題としては、ビジネスとして成立するかです。具体的には、NHKでは有料 になると思いますが、現在進行中の受信料不払いとの絡みがあります。そし て、民放では広告収入の有無の問題があります。特に問題なのが後者です。

広告収入とは、放送の広告効果の問題です。低画質・低音質でモバイルで見た い時に少しだけ見るという使用方法が予想されます。この状態でコマーシャ ルの効果は期待出来ないという考え方が多いです。

単純化してあえて言えば、シンプル化したテレビです。

何をシンプル化したかといえば情報量=解像度です。したがって、画面が小さ い鮮明さより小型化を目的としたものが対象です。

機器側も同様に、部品の少量・小型化・軽量化、消費電力の低下が要求される 用途に限られます。具体的には、モバイル機器・移動体通信機器が対象にな ると予想されます。

要求内容を見ればわかるように、「大は小を兼ねない」分野が存在するのです。

機器メーカーから見れば、新製品の可能性・付加価値の可能性が高いですので 続々と応用製品が登場すると思われます。

問題は、コンテンツの提供側です。最近はIT関連会社がテレビ等の制作会社の コンテンツの使用を目的としての動きが目立ちます。ネットもテレビも、コ ンテンツの重要さは避けられません。そして現在は、民間放送はコマーシャ ル収入による事は前回にのべました。

現在の地上波放送と同じシステムのコマーシャル収入でなりたつのか、別のシ ステムが必要か、長期運営には課題がまだ掴めていないのが現状と思います。

ワンセグ対応機器が発売され始めました。

機器メーカーにとっては、ビジネスチャンスの可能性があるので新製品の開発 が進んでいるようです。カーナビなどの画面がすでにある製品では直ぐに対 応が進んでいます。

逆に、テレビ単独や携帯電話はやや様子見の感があります。モバイルテレビで 高い解像度は必要ありませんが、現在の4セグ機種との差はあるのか、棲み 分けはあるのかは問題です。特にまだ全国展開前ですので、単機能ではサー ビス地域外では用途がなくなるので当然といえます。 携帯電話は、対応機種を一応だしておいて反応待ちのようです。価格は高く 設定されていますが、電話機能は使用せずにテレビのみの使用もある様です。

配信コンテンツにもよりますが、テレビと携帯電話を直接繋ぐ機能は普通は無 く、従来の様に電話は安価に販売して基本料金や通話料金で回収するビジネ スモデルが成り立たない可能性があります。携帯電話機能を使用しない可能 性がかなりあるからです。価格が高いと普及は様子見になります。


アドセンス広告

(1)のWEB2.0共関係するビジネスモデルに「アドセンス広告」があります。 グーグル等の検索エンジンで何かを検索すると、結果と共に内容が近い広告 も表示されます。これがアドセンス広告です。

検索を行う所で多く見られるようになりました。例えば、ショッピングモール で商品検索をすると、「この商品を捜している人が興味を持つ、別の商品」 としていくつか表示されます。これがオークションやフリーマーケットであ る事もあります。

これは従来のカテゴリー別の広告とは、ビジネスモデルが異なります。多くの 人が探す内容であれば、通常は該当広告も多くある事が予想出来ます。従っ て表示確率は低いですが、検索回数が多いので表示回数はある程度は望めま す。 少数の人のみが探す内容であれば、本来は広告も少なく表示回数は少なかっ たです。この場合は、検索回数は少ないですが表示確率は高く、見てもらい たい人に対して表示しますので広告として成立します。

アドセンス広告を有効に表示するには、正確な検索機能が必要です。

これがショップのように、商品カテゴリーが分かっている時には、比較的に簡 単に使用出来ます。ただし、複数のカテゴリーをまたいで使用する時は、単 純には成功はしません。

キーワード検索は、現在色々と開発されていますが、グーグル検索エンジンが 実用では先頭を走っています。従って、グーグルアドセンス広告が一番有名 です。広告費用については、複雑に定められていますが、検索機能が優秀で 有ることを前提にしています。そして、それの利用が多い事はそのように思 っている人が同様に多いことを示しています。

最初に述べた様に、ショップのようにカテゴリーが分かっている場合は、アド センス広告を特殊な技術がなくても、データベース技術と簡単な初歩的検索 技術でも使用可能です。これから、拡大するのであろうと予想します。

アドセンス広告と言って一番最初に思い浮かぶのが「Google AdSense(グーグ ルアドセンス)」です。ほとんどイコールに思っている人もいると思います。

これは、サイトに関連するキーワードを元に広告を表示する検索連動型広告で す。グーグル検索を行うと横に表示される広告です。狭いキーワードで検索 すると表示されないです。該当広告がないからです。

検索連動型広告は既にのべましたが、興味のある人に上位で表示されますので 効果が期待できます。高度な検索技術と密接に関係します。

「Google AdSense(グーグルアドセンス)」広告の使い方・費用対効果につい ては詳しい本や情報商材のネット販売(ノウハウ販売)が行われています。 ただし、検索の詳細が絶えず変更・改善?されていますので、継続的メンテ ナンスが必ず必要になることは知っておく必要があります。

アドセンス広告は、検索行為がある所には全て可能性が存在すると思います。 ショップモールとうでは、トップページにお薦め商品やリンクを設置する事 は常識です。

また広告・宣伝を設置する時は、関連する内容のサイトが有効とは誰しも考え ます。

これらを、検索という内容を通して自動的にかつ連動させる事がこの広告方式 の全てとも言えます。

この考え方は、色々と派生する事が出来ます。

如何に効率良く、シンプルに広告をする事が出来るか?。ネットの世界では特 有の仕組みがありますので、色々と応用が出てきます。

このページの先頭へ