項目別バックナンバー[3]:ビジネス情報:18

データの品質管理

XXが、製品価格の「0」をつけ間違えて広告・販売開始したために、注文が殺 到というニュースがかなり見かけます。

もっと大きいところでは、年金のデジタル化で入力ミスや忘れで社会的問題に なっています。

保険関係も、どうも不具合があるように報道されています。 誤差論には、転記誤差の項目があります。習った頃は、伝言ゲームではないか ら実質は無視できると感じましたが、全く異なりました。 現在では、データの入力は非常に重要な品質問題です。一度入力されたデータ の正確さをチェックする仕組みがないままに、多くの用途に転用されて被害 が拡大します。

一度入力されたデータの転送時の、間違い対策は偶奇判定・ハミング判定他多 数研究されてきましたが、最初の入力は人が確認します。バーコードや、チ ェックリスト等といっても、最初は人間が作成します。

コンピュータによるデータチェックも進んでいます。ただし、外字の有無・日 本語文法のチェック、英語等のスペルチェック等です。

文章に採点をする機能もあります。

しかし、入力データの管理は容易でありません。誰でも考える、二重入力・二 重チェックは労力的に負担が多く、いままではほとんど無視でした。

よく使用される抜き取り検査は、絶対誤差をゼロに設定した場合は有効性は、 低くなります。

スキャナー読み取り・バーコード読み取り等の手段は、理論的にはゼロ対策に はなりませんが、入力回数・量の大幅な減少を行う方法で、現実には大きな 効果をあげています。

誤植が付きものの新聞・書籍の校正は非常に手間と技術が必要ですが、人力で 地味にしかし注意深く行われています。しかし、完全ではありません。

上記以外の分野でのデータ入力のうちで、これ以上の注意と手間をかけて行わ れているものは非常にすくない。これが現実です。

データには色々な種類があります。最終的には数字化されていると言っても、 判別方法もまた問題になります。

昔、10進数を16進数に変換した時の誤差が問題になった事があります。も し判別を「=」で行った場合は存在しない事になります。

プラス・マイナスの扱い方も問題になった時があります。 数字でさえ、この状態ですので文字データでは問題は山積みです。

アルファベットにかぎっても、大文字と小文字の区別の有無があります。身近 な障害は、id;pw の入力でしょう。システムによってバラバラにもかかわら ず、利用者に厳重な管理を要請しています。そして、もし複数回の入力ミス があると利用停止になります。なんでも利用者に責任を押しつけられても困 りますが・・。

入力間違いの時の「バックスペース」を入力文字と認識するシステムとしない システムが存在します。当然、pw は具体的には表示されないのでどちらの システムでミスがあったのかどうかは簡単には分かりません。

利用者に負担をしいるシステムは、データの品質に問題があるといわれても仕 方がないでしょう。

データには、生データと加工データがあります。 生データを加工すると何かが見えるといわれますが、逆に言えば加工方法で見 えるものが異なる可能性がかなりあるとも言えます。

そして、加工後のデータのみがあたかも収集した元のデータのごとく扱われる 傾向があります。データの加工は非常に難しいもので、具体的な方法を明記 する事は当然として、その方法が正しいことの検証が必要です。そして、そ の時でも生データを破棄する事は避ける必要があります。

生データは、目的に応じて加工は必要です。しかし、その方法の根拠・品質が 保たれているかは非常に重要です。


iPhone早期購入者に対応

個別製品を対象にするのは一般には望ましくないですが、appleのiphoneを取り あげます。

新製品発売後に、あまり時間を置かずに価格を下げた事が発端です。早期購入 者から不満が出てきて、結果的にappleが一定額を払い戻す事で対応したいう 話です。

この時のappleの声明は「早期購入者には、先行者利益もあるし、先行者リスク もある」という意味の内容が含まれていました。

ネット・情報関係では、技術・価格の変動は早いですし、価格設定が戦略的な 場合が多数あります。成熟製品を購入した方が価格的には有利ですが、それ だけで決まりません。新しい機能・製品を使用する事は価格だけの問題では ありません。しかし、個々で対応が異なる微妙な内容である事を示す例とな りました。


PLCアダプター規格

室内電力線通信とも呼ばれる機能は、室内無線通信に対応して拡がりつつあり ます。電気ケーブルと先端のプラグがあれば使用可能なのは魅力があります。

複数のメーカーが競って参入する程に魅力的です。 しかし、このような時に度々生じる問題がやはり起きています。

このPLCアダプター選びで注意したいのが、異なる規格が続々と登場している 点です。「HD-PLC」規格・「UPA」規格・「HomePlug AV」規格の製品が発売 されています。三つの規格は通信速度や使い勝手に大きな差はありませんが 規格が異なる製品は接続できないうえ、混在すると通信速度・通信不能が起 こりえます。

AV機器でもPLCを採用した製品があり、専用スピーカーをコンセントにつなぐだ けで、家中どこでも音楽が聴けます。こちらは特に重要です。

ルーターとパソコン接続用途だけなら、使用者の選択間違いが無ければ比較的 問題は少ないでしょう。でも統一は望ましいです。


Google Gadget Ads

グーグル・アドセンスというサイトマッチング・タイプの広告は大きな広がり を持っています。

類似の広告も多く現れています。マッチング機能と、スパム防止能力で優劣が 現れます。 Google Gadget Adsはその上位といえるもので、「リッチ・メディア対応インタ ラクティブ広告フォーマット」と呼ばれるものです。現在は試験運用の段階 です。

今はマルチメディア化が進んでいます。続々と新しいサービスが登場します。 これらは、情報量も多く広告効果も大きいと期待されますが、アクセス側にも 対応する高い機能が要求されます。これは徐々に拡がりつつあります。

このあたりから、リッチ・メディアと呼び普及後の広告利用も準備が進んでい ます。


光伝送

インターネットやLAN等の通信手段の変遷は非常に激しく、同時に地域格差が あります。ただ話題はその時の一番速い伝送方法になります。

現在で言えば、光伝送でしょう。そしてあたかもそれが最終的のような表現が されます。ビジネスとしては、当然ですが利用者としては度々の類似の繰り 返しに会うと慎重になります。

インターネット登場から現在までの時間に対して、通信方法の変化の激しさは 驚きですが、一方ではビジネス的には古いとされている方法がまだ残ってい るのも事実です。

光伝送も、過去と未来を考えて慎重に対処する必要があります。 たとえ短い期間であっても、コスト等で充分に使用価値がある場合は、全く別 で先行者利益を求めるのがビジネスです。

光伝送を開発途中というつもりはありませんが、電気信号方式と比較して通信 トラブルのニュースは多く見かけます。結局は、光伝送といえでも中間・分 岐等では電気信号・機器を使用する状況であり、それとのインターフェイス は機構を複雑にしますので、トラブルの発生も増加すると思います。

新規に建築する建物では、光ケーブルを敷く事も一般的になるでしょうが、既 設の設備では、電話線・電気線・テレビ線はしかれていても新たに光ケーブ ルを埋設する工事は容易ではありません。

従って、光伝送は外部信号に使用して、屋内は既存の設備を使用する方式が、 移行として使用されます。

古くは電話機が、そしてインターネット・ルーターが最初は借用から始まり、 別方式の広がりで買い取り・レンタル方式に変わった状況は多くの人が出会 っています。これは、難度もたどる事は予想範囲です。

動画・音声・ライブ中継等の通信能力が高い必要なものが、徐々に増加してい ます。

現在の傾向を見ると、非プロバイダ系は高速通信対応と低速(従来)通信対応 の双方に対応しており、保存モードでは低速モードのみを残す傾向が見られ ます。

プロバイダ系でも、傾向は同じでしたが最近は中間レベル(中速?)対応のみ の場合も増えてきています。通信速度はバラツキがあり安定しませんので、 低速にも配慮したようで、現実は高速のみへの移行過程でしょう。低速回線 には音声のみモードで対応しているようです(可能な場合のみ。)

情報関係は比較するものが無いか乏しいので、成長・普及度は個人の期待値に 対しての感想になるのでかなり曖昧です。

光伝送・デジタル化テレビ放送・ウエブ2.0・ユビタキスなど大抵のものが 該当します。

これらのビジネスには先行投資と中期以上の戦略が必要です。 コストダウンを含む技術力は重要ですが、戦略を誤ると時代遅れになる可能性 をもっています。

まだ、ADSLが完全普及していない状況での光伝送の進捗は、かってのIDSNでの 痛い経験を持つ人にはかなりの不安があるでしょう。 また、主幹線工事のできていない段階での先行募集でがっかりした多くの人は 伝送方式の乗り換えには慎重になるでしょう。

期待した通りの速さという人と、期待したほどには変わらないという人がいま す。これは当然のことで、光伝送速度のみではなく色々なほかの要素を含め て実速度になります。ただしビジネス上の広告ではこの面は、隠されている に等しいでしょう。

光伝送の、潜在的普及と実質的普及が問題になる事が多くあります。 実質的普及は、簡単で実際に利用している人の事です。

潜在的普及とは、利用者が望めば利用できる環境にある状態の普及度です。 これは、かなり高い数値を示しています。政府の政策による影響もあります。

このふたつに差があるのは、光伝送への移行への欲求と受益が、コストや技術 的負担やリスクをうわまっていないからでしょう。 利用者は、たびたびの方式変更や技術進歩で経験値があがっています。同時に ネット人口の向上は、マイナー利用者も増加させています。 これらの人に、今現在必要でないまたはコストにあっていると感じさせていな いのが実態でしょう。

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