項目別バックナンバー[3]:ビジネス情報:17

J-word

ネットの世界では完全にオープンなものよりも、特定の事業者が始めて拡がっ たものの方が多いといえます。

それが拡がるためには、有用性・将来性・利用者の多様性など色々と要因があ ります。従って、何かの結論を出すのは難しいでしょう。

かなり前から、J-wordという変則的な検索サービスがある事業者から提供され ています。無料のサービスを利用したサイトを訪れると度々、ソフトのイン ストールを促すメッセージが出ます。

そして、IE7に付属しています。

従って、ツールはある程度普及したと言えます。その中のどの程度が実使用さ れているのかは事業者秘密で不明です。

イメージはアドセンス広告と検索を組み合わせたものに感じます。

従って、広告と同様に登録したものの中から検索されるイメージです。

検索エンジン・ポータルサイトには、カテゴリタイプとロボットタイプがあり ます。前者は登録制で、後者は自動登録制です。

登録制の場合は、有料の場合がかなりあります。それでも必要があれば登録し ます。ただし、登録の中からのみ検索すると、当然ながら抜けが多数ありま すし有用なサイトから表示される事が好ましいという検索の基本から離れて しまいます。

J-wordは登録制で、しかも維持費制です。そしてサイトをキーワード別に、登 録します。

簡単にいえば、検索数が多いキーワードを購入するというイメージになります。 検索すれば、キーワードを購入したサイトが表示されます。有用性ではなく 購入金額?順に。

この方式は、普及度が非常に影響があります。どのサイトも登録して検索結果 が無料検索エンジンからと同じレベルで、登録しないサイトが少数除かれる レベルになるかどうかが正否の鍵と感じます。


検索エンジン

検索エンジンは汎用のものは、巨大な技術が必要であり誰でも出来るビジネス ではありません。ただ、戦略的に意味が大きいので複数のシステムが競い合 っています。

小型の限定的なサイトは一時、非常に多くありました。

ポータルサイトを作る時の中心として・あるサイトへのアクセス数の増加目的 として・ソフト的な実験として等です。

ただ、純粋な目的のものは、悪質な書き込みにより閉鎖に追い込まれています。

現実に、レンタルサーバの禁止用途で検索エンジンサイトや一部の検索ソフト が上げられる様になりました。

検索エンジンでも、サイト内検索やアプリケーションソフトのヘルプ機能内の 検索用途が増えています。

ウェブサイトも巨大化の傾向があります。サイトマップでは対応が難しい場合 も生じています。サイトの設計上は、訪問者に充分なナビゲーションを行う ようにはしますが、最終的には「サイト内検索」が必要となると思います。

既に、商品検索・書籍・音楽等には利用されていますが、これからはウエブサ イトを活用するあらゆるネットビジネスで普及してゆく事でしょう。

トップページへは、汎用の巨大検索エンジンで来て、そこからはサイト内の検 索エンジンを使用して、短時間に目的のページにたどり着く。これが、情報 量の増加したウエブサイトの進む道ではないかと推測します。

キーワード検索が進み、有力キーワードがある種の検索では売買の対象になる 状態は、自然とは言えません。なぜなら、キーワード自体が流行・商標等で 作られる存在だからです。

完全マッチ・あいまい検索ともに長所・欠点があります。検索技術という仕事 が生まれてきています。

複合キーワードや排除キーワードの組み合わせを駆使して、目的のものを見つ ける。これは意外と難しいです。短時間で精度高く行うのは、現在・将来共 に要求される能力・技術となります。

ただ心配なのは、検索エンジン運営者と利用者が、繋がってしまう事です。ビ ジネス的には普通にある事ですが、長いネット社会の進歩から見ると停滞を 起こす事になり実に繊細な問題となります。


音声・映像

ウエブ2.0は、動画等のマルチメディアのインターネットを想定していると 言われています。

これに対応して、数多くの音声・動画関連ソフトが登場してきています。

現状では、OSとプラウザとに密接に関連したものが優位な状況です。ただ前者 のソフト自体が、多様化しつつある状況ですので標準化されるかどうかは不 明です。

ただし発展途上の技術ですので、更新可能な状態のソフトインストール状態で ある必要があります。

使用する時に度々、新ヴァージョンに更新メッセージが出る状況ですが、ウイ ルス対策面から強制ダウンロード設定は好みません。

新しいヴァージョンのパソコンではプラウザ自体に、音声・画像の再生機能が あります。そして、他の同じ種類の機能のソフトも多くが無料で利用できる 環境にあります。

ただ、それ用の編集・新規作成用ソフトは一般に有償です。

ウェブサイトで、発信する情報がテキストから静止画追加で大幅にデザイン性 が向上し、内容によれば情報量も増加しました。

これから、動画映像・音声の情報が追加する方向に流れがあります。 これは、情報量が非常の多くなる事を意味します。

これは、利用者・発信者・ネット環境提供者・音声や映像の環境を作る者・そ のソフトやハードを作る者全体に、影響があります。 そして、それはいわゆるビジネスチャンスと言えます。

音声・映像は、古くからビジネスの対象としても存在してきました。主流がア ナログからデジタルへ移行しても同様です。

ただ、かなりの人が音声・映像は情報だと認識するのが非常に遅れました。そ れを販売する形態・再生する形態を、製品の本質として見誤ってしまいまし た。

著作権・その他の関連権利は、情報に存在するのでありそれを載せる形態には ない事に意外にも気づくのが遅れました。

レンタル・ダウンロード・コピープロテクト等が、サービスビジネスが始まっ てから法や権利の整備を行っているのではいかにも遅いです。

レコードもCDもレーザーディスクもDVDも、必要ない。本当に必要なのは、その 中に入っている音声・映像情報であった訳です。

ビジネス対象を間違っておれば、結果的に大きなビジネスの変動で消えるもの 新しく登場するものが出ても何も不思議はありません。

音声・画像ビジネスは最近のものですが、大きな革命的変化をもたらしていま す。同時にその第1線の期間の短さも驚きます。

音声では、再生専用イヤーホンテープレコーダー(商品名・ウオークマン)・ MD・CDそして、ipodと変化しています。

媒体で見ると、カセットテープ・ミニディスク・コンパクトディスク・フラッ シュメモリーと移っています。

映像では、アナログフィルム・デジタルテープ・レーザーディスク・DVD・高 容量DVD・HDD併用等が当たります。

これを見ると、情報としての音声・映像は、アナログからデジタルとモノラル からステレオへの変更はありますが、転用性は比較的に高いです。

これに対し、機器ビジネスと供給方法と消費者は非常に、激しい変化にさらさ れている事がわかります。

オープンリールテープからカセットテープへの移行、カセットテープからCDへ の移行時には大きな買い換え需要がありました。

その結果、製造メーカーでは新しい媒体の開発に余念がありません。

一方、最近話題になっているのがメディア(媒体)の寿命です。アナログから デジタルへの移行時にあまりにも、「デジタルは劣化しない」と強調しすぎ たと思います。

現在、CDの寿命がかなり短い事が話題になっています。これは類似の他の媒体 にもいえる為、拡がる話題です。

CDの機械的素材は、かなり弱いものです。信号を刻んだ板の部分のアクリル系 は壊れやすく長期寿命を保証するものではありません。光反射の金系の蒸着 膜も同様です。

デジタル信号の劣化の問題と、媒体の寿命の問題は異なります。 この面からも、音声・映像は情報であるという考えがなりたちます。

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