項目別バックナンバー[3]:ビジネス情報:11
サイト作成言語
インターネットは国際化している事は誰でも知っています。
ホームページ記述言語の標準化とは別に、文字情報の記述言語の問題も重要で す。
我々は当然ながら、日本語のホームページを作りますが、日本語を読めない人 がアクセスしてくる事を期待するホームページはその対応が必要になります。
いくつかのホームページは英語ページを併設しています。トップページにはい ると普通はどちらかを選ぶようになっています。
英語は公用語のひとつですが、英語で書いてもアクセスするコンピュータの持 つフォントに対応していないと読めない事になります。日本語対応のコンピ ュータで英文を書いた時にそのフォントは、かなりの確率で英語圏では標準 ではない事が生じます。
海外駐在の人は、日本との連絡用日本語仕様のパソコンと、海外ユーザーとの 連絡・対応用の現地(英文)仕様のパソコンの双方を持っている事が多いで す。日本国内でも、海外担当部署は類似の事も多いと思います。
最近のコンピュータはフォントの問題は、読む方に関しては自動認識がかなり 可能になってきています。しかし、問題認識は必要です。
以前は(現在も)日本語以外は英語でした。スパムメールも英語メールがかな り入ってきます。
最近は韓国語(ハングル)やたぶん中国語(読めないので推定です)のスパム メールが増えてきています。
一般にアジア系の言語は、使用する文字が英語圏のものより膨大に多いです。 流石にアメリカ生まれの、ウインドウズではサポートは困難です。少なくて も専用システム以外での文字化けは避けにくいようです。
日本生まれの「トロン」は、膨大な数の文字種に対応できます。インターネッ トが拡がっている現在では、他国の使用のパソコンからでも読めるメールや ホームページが必要になって来るでしょう。いくら、翻訳ソフトが進歩して も元が統一されていなければ対応できません。理想的には、日本語ホームペ ージ+翻訳ソフトで多国言語に出来るのが理想です。テキストのみのページ でも、まだまだ実現は遠いと思います。
ホームページとしては、日本国内限定でなければ、日本語・英語併用サイトと 英語サイトの二つが通常作られます。
日本語・英語併用サイトでは、入り口ページで分かれるタイプが多いです。こ れはメンテナンスや情報の追加が容易です。 また、トグルボタンが表示されて、どこのページでも切り替え可能なサイト も有ります。これは、見方によれば便利ですが、コンテンツを絶えず同時に 更新する必要があり、また技術的にも高度な事を要求されます。間に合わな ければ表示しないと割り切れば、好みの問題と言えます。
英語のみのサイトは、制作環境さえ間違えなければ特に問題はありません。 シンプルに作れます。検索エンジン等で、キーワードを英語のみにするか、 日本語検索にも対応させるかは、別の問題となります。通常は、双方に対応 する制作が要求されると考えられます。
現金取引き・信用
現在、世間を騒がしている話題の重要な内容です。株・先物等の取引では、い わゆる「現金取引き」以外に「信用取引き」が存在します。
「信用取引」は、保証金または担保を設定する事でその金額の何倍か(対象に よって異なります。)の金額の取引を行う事ができる制度です。
いわゆる投資の世界で、少ない金額で始めて大きな結果が出せる理由がここに あります。当然、逆の事もいえます。現金以上に損が出る可能性も同様にあ ります。原理的には、手数料だけリスクの方が高いです。
一躍一般に有名になったのは、ライブドアの株価に関して、1証券会社が信用 取引からはずした事からです。金融機関からお金を借りていたら、突然に返 済を迫られたような物です。ライブドアの株を担保にしていたら、突然に担 保からはずされ、変わりの現金・担保を要求された訳です。現金が不要だか ら信用取引を行っている場合が多いですので、担保からはずれた株を売るし か方法はありません。結果として、大量の売りが発生しました。信用取引の リスクとしての認識が再度表面化しました。
会社の信用が落ちたのと、担保からはずされたのとが同時に起きたので、どち らがどの程度の原因かは素人には分かりません。売りが増えると、株価が下 がり、他の人も売りに走りますから完全に混乱します。
後になれば、原因分析は専門家しか無理でしょうが、信用取引のリスクと投資 関連会社のなかにも多くの問題がある事が分かりました。
信用取引では、担保・保証金が必要です。
当然ながら、現金化するときの比例になります。従って、投資対象が価格が下 がった時は、保証金が不足します。
この時は、投資対象を売る選択と保証金を増加して継続する方法があります。 後者の追加する保証金を「追証」といいます。
この判断は実にリスクの大きい判断になります。投資対象・主に株式の価格の 変動は複雑で長期傾向はみれても、実際に売買する時の価格は1日の間でも 時間と共に複雑に変化します。「追証」は対象が回復するという判断があり ますが、マイナスのリスクも決められた倍数に比例して発生するので、深く 入りすぎてしまう事も度々あります。
投資のリスクを少なくするには、絶えず監視して、リスクが発生すれば早期に 対応する事でしょう。昔はこれは、一般には困難でしたが、ネット・トレー ドが整備されて、ネット証券が増えるとかなり容易になりました。これが、 ネット投資家の急増になり、同時に投資額の割には売買額の急増になりまし た。(正式には検証されていません)
結果的に証券取引所のシステムが、能力オーバーになるという後追いの事態を 招きました。
ネット銀行
数年前には実験的に行われていた、金融機関のネットアクセスは現在では標準 になりました。郵便貯金・JA等も対応していますが、一番早かったのは銀行 です。
銀行にも、通常窓口業務とネット業務の双方を行う所と、ネット専用銀行があ ります。
窓口業務の人件費を少なくする為に、ATM等の自動システムが導入されています が、それの延長でネット業務も積極的に行っています。
私は、現金引き出し以外はほとんどATMさえも使用していません。結果的に通帳 を使用する事もありません。以前は通帳未記入が増えると、通知・仮印刷送 付等がありましたが、現在は廃止になっています。もっと進んで、通帳自体 の廃止を行っている所もあります。
インターネットアクセスもATM操作も、パスワード認証が現在の主流です。変更 はそれぞれの実作業で行います。ATMカードは磁気情報の変更、ネットアクセ スはネット上のパスワード変更です。結果として、初期に同じパスワードを 使用するシステムを行っていた場合でも、異なるパスワードに変わっていま す。これは好ましい姿といえます。
ネットアクセスはパスワードが盗まれやすいので、複数のパスワードや暗号カ ードの利用など多段階の不正防止がとられています。それでも詐欺行為が発 生するので入力をランダム化する試みが行われています。
ネット銀行の利点は、利用時間が多い事・利用場所が拡大する・手数料が安い 等です。店舗での人件費を考えれば全て理由は分かると思います。
銀行側では設備投資やシステム運営費用がかかりますが、もはや避けて通れな い状況です。結果として、銀行のシステム力・資金力が要求され結果として のネット端末に差が生じます。絶えず更新されている銀行・システム使用料 が必要な銀行・不正利用に極めて注意深い銀行・あまり安全性が感じられな いがパスワード等の更新を絶えず警告する銀行など多様です。
通帳なしのネット銀行ばかり使用していると、もしもの事態が発生すると、家 族を含む第3者が対応どころか、口座の存在も知らない事態が起きますので 不安はあります。個人的には、日常使用する口座・銀行と、ほとんど入出金 を行わない口座の併用にしています。わかりやすいメモを作ると、リスクが 増加しますので大きな問題でもあります。
ネット銀行ではネット上のあらゆる金融取引と提携することが進んでいます。 専用銀行としての、システムの柔軟性を生かして特化をはかることは当然の 戦略で利用者の利便性も広がります。
ネット銀行のログイン後の画面は、シンプルですが次第に項目が増えてきてい ます。それでも、通常の銀行のネット対応画面よりは通常は簡素化といえま す。
ネット銀行では同一行やネット銀行間の取引が手数料が安く設定されており、 通常銀行や郵便貯金との取引はやや費用的・時間的制約は大きいです。ただ 基本的には可能になってきています。制約が完全になくなる事はないと思わ れるので、複数銀行の口座を使い分ける事が普通になっています。
ネット銀行もネットの他のビジネスと同様に、ネット詐欺行為のターゲットに されています。そのために、度々、使用方法の注意がメルマガ・ホームペー ジで行われています。偽サイトへの誘因を避けるために、ログインの時には 表示URLの確認の注意がされています。これは最低限必要な事ですので、必ず 実行しましょう。使用頻度が高い人は、確認済みサイトをブックマーク(お 気に入り)に登録するのが良いでしょう。
次に、パスワードの管理です。安易な推測可能なパスワード(誕生日・電話番 号等)は保証対象から除外される事は最近の報道で、ほとんどの人はご存知 でしょう。
最近は、使い捨てパスワードの使用・キャッシュカードと別のインターネット 用パスワードの設定・毎回変化する第二以降の認証が行われています。詐欺 対策はネット銀行のたぶん永遠の課題になると予想します。
逆にいえば、使用可否の選択が或る場合は、積極的に使用して自分自身を守る 姿勢を検討する段階と思います。
ネット銀行ではネットの特性をいかした独自のサービスが行われています。
アグリケーション:ひとつのネット銀行の口座から保有者本人の他行・クレジ ットカード等の口座情報を見るサービスです。勿論、オンラインになってい る所のみの対応です。入出金は勿論できませんが、口座残高・取引内容のチ ェックには非常に便利です。逆に言えば、ログイン情報等の管理は使用者に より厳しく求められます。
ショッピング・公営ギャンブル等の利用:ネットで購入するシステムを作るな らばカード決済に限る必要はないとの考えから直接銀行とを結びつけます。 ネット以外ではデビットカードと類似の考え方と思います。
証券会社との提携:個人投資家の増加と株の売買の頻度の増加に対応して、金 銭の流れをより簡単にしようとの考えです。