項目別バックナンバー[3]:ビジネス情報:20

検索エンジンビジネス

検索エンジンにまつわる話題が色々あります。別に今に始まった事ではなく過 去に幾たびか話題に出ています。
まず、中国製「百度」の日本進出の公式表明です。
そして、アメリカ・マイクロソフトのアメリカ・ヤフーの買収の話です。日本 ヤフーは、ソフトバンクの出資比率が高いので影響は不明です。この話ははじ めてではなく過去にも類似の事があります。
そもそも検索エンジンビジネスで、初期開発を継続しているのはグーグルくら いしか思い浮かびません。
膨大な開発・メンテ費用と、性能競争からくるシェア争いで多くが脱落・吸収 ・買収になっています。
今や検索エンジンビジネスは、ネットビジネスには必要不可欠と共に非常にリ スクの高い状況です。

ロボット型の検索エンジンは、ネット上を巡回して巨大なデータベースを作成 してそこからキーワードごとの検索順位を作ります。
そのアルゴリズムは複雑ですが、ネットビジネス界では複数のアルゴリズムが 存在して使い分けられているだろうと推定されています。
このデータベース・キーワード検索技術でアドセンス広告配信システムが作ら れています。そして、顧客から出された広告の表示順位もキーワードマッチ ング技術で決まっているようです。
基本的にはクリック保障広告ですから、興味を持ってクリックしてもらう事が 前提ですので重要です。
検索エンジン技術と、アドセンス広告との組み合わせはグーグルのビジネスモ デルですが、現在はそれを応用しようとするビジネスが増えている様です。

現在、ポータルサイトに行くとネットサイト閲覧ソフト・プラウザのダウンロ ードの誘いが満ちています。そのソフトは、それぞれのポータルサイトの機 能を使うように設定されています。
立ち上げ表示サイトは勿論、色々な機能をもつツールバーが追加されています。 最大の集客方法といえるでしょう。
そのツールバーに有る機能が、検索エンジンの検索窓です。それ自身はポータ ルサイトで提供されているので、パソコンに慣れた人ならば勝手に使用しま すが、より積極に行うのがビジネスです。
使用しているプラウザに検索窓がツールバーとして存在するならば、それの使 用頻度は自然とあがる事が期待できます。そして検索結果は、ポータルサイ ト内に表示されます。後は、ポータルサイトにどれだけ魅力があるかどうかです。

OSを中心にしたソフト展開の大手・マイクロソフトの、検索エンジンを中心に したポータルサイト・ヤフーの買収の話が盛り上がっていました。
現状は不調のようです。
ネットの普及に従い、情報関連ビジネスの将来を見越すとヤフー・グーグルと いったネットと直接に関連するビジネスにより可能性を見出す人が多いのでしょう。
そもそも、windowsの元のms-dos自身がマイクロソフトのオリジナルでなく、 他社製品を買収して育てたものであるし、オフィスソフトも純粋のオリジナ ルはほとんどないです。もともと、オリジナルなアイデアよりも、技術的な 改良能力に強みを持つ社風なのでしょう。
グーグルは独創的なアイデアを出す会社ですが、マイクロソフトがヤフーを買 収した時にどのような改良をするのかの興味はありました。
ただ時代と逆行する可能性もありますが・・・。

現在の検索エンジンの使用は非常に多いです。結果としてある特定の検索ワー ドで検索結果が上位に表示される事が重視されています。
一般に、類似サイトでなければ上位3件とか、1ページ目とか、悪くても3ペ ージまでに表示される事が検索エンジン経由のアクセス向上になるとされています。
この検索エンジン上位表示技術をSEOと呼び、これを対象にしたビジネスも盛ん です。本質的なものから、一時的なものまで色々と混ざっています。
これについての情報は乱れ飛んでいますが、検索エンジンとの競争的な状態です。
これも検索エンジンを相手にしたビジネスですが、項目をあらためて現状を探 りたいと思います。(日々変わるので、現状という言葉がぴったりです)


ネットでの権利

時事的ニュースとして、ふたつ話題になっています。
ひとつは、裁判の判決です。
ネットの情報は信頼性が低いので、権利侵害・名誉毀損等が非ネットメディア よりも罪が軽い?ととれる内容です。
ネット犯罪が広まり、匿名性が問題になっていると思っていたので、意味が分 からないです。簡単にいえば、ネット上に書かれている事には間違いが多く 信用度が弱いという事でしょう。
確かにその面は否定できませんが、間違いや権利侵害はどこでもあり、悪意に とればネットがより無法化しかねない内容で、過失か悪意かの区別は難しく てももっと具体的な内容であった事を期待したかったです。
非常に難しい問題ですが、ネットでの権利侵害を認めてはいないと理解してい ます。自己都合的判断は避けるべきでしょう。

SNSのミクシーの日記等の著作権の扱い変更発表は、衝撃的というか非常に否定 的に受け止められました。
ミクシーに登録して、与えられたスペースに日記を書くというのが多くの使用 方法です。この日記の著作権をミクシーに帰属させるという規約変更です。
無料でスペースを貸しているという認識の様に思います。
そもそも、SNSや無料ブログ等に日記を書く事は、より容易に安価に利用出来る という理由からです。誰も、他人が使うために書くと言う発想ははじめに無 かったと思います。
日記をちらし等の紙に書いたら、著作権がちらしを配った人にあるなどと言う 事はありえません。
SNSというビジネスモデルの存続に関わる問題でしょう。

情報量という面では、動画・音声は非常に優れています。
ユーチューブ・にこにこ動画等の登場は、非常に画期的でした。
しかしながら、やはりと言うか著作権の侵害問題が慢性にあります。
ネットの世界は国境がありませんが、著作権等の保護は国や地域で異なります。
少しでも気になる人は、アップロードを避けるでしょうが、違法性に無関心な 人によってあっという間に乱れています。
さすがに、批判が殺到していてシステムの提供先でも対策を始めた様です。せ っかくの技術進歩が無法地帯になる事を避けて、有用な展開をして欲しいと思います。

純粋に犯罪行為ですが、他人のウエブサイトを盗む行為がかなりあります。
現状は取りします機関や機能が、不足してしかも法的にも遅れています。
個々の盗み行為から、大手サイトの機能に法的に問題が指摘されているのも多くあります。
ネットビジネスで短期間に高収入の広告には、この種の犯罪行為または法規制 の遅れを利用したものが多くあります。
法規制が遅れていても、利用者間で対策が取られてゆくので短い期間で寿命が 終わるのが通常です。
ネットビジネス初心者が、これらの情報を購入しても有用性がないか、逆にマ イナスの被害を受けるのは知らずに犯罪性の高い行為を行っているからです。

ネットで動画配信が容易になりましたが、著作権の問題がついてまわります。
これに対応して、著作権管理団体と動画運営サイトが包括的な運用取り決めに 動いています。
また、ウィニー等のファイル共用システムを利用して著作権物をネットにアッ プロードした者も犯罪行為者とする方向が出されています。
ネットでの各種権利に抵触する行為は、当然ながら取り締まる方向にあります。
ネットのはじめの思想の情報発信とは、他人が制作した著作物を再配信する行 為は基本的に合わないといえます。同時にネットという場にアップする行為 は私的に楽しむ行為とは無縁です。

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