項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:75
腕時計型端末2
スマートウォッチの機能
健康管理・ヘルスケアのサポート機能
(承前)
・睡眠の質のスコアリング
睡眠は「時間」が重要だが、同様に「質」も重要だ。
睡眠中は深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返している、これらをバランスよく取ることで良質な睡眠に繋がるとされている。
だが睡眠の質を自分自身で測定することは難しい。
スマートウォッチは心拍数や睡眠時間のデータを自動で測定する、それをもとにして睡眠の質をスコアとして表示、記録できる。
それはウェアラブル端末ならではの活用方法だった。
・消費カロリーの計測
体調維持とダイエットでは、その基本は「消費カロリーと摂取カロリーのバランス」になる。
故に、運動量を増やして消費カロリーを高めるか、あるいは食事量を抑えて摂取カロリーを減らすかの、いずれかのカロリーコントロールが重要となる。
消費カロリーには、生活や運動によって消費されるカロリー以外にも、人体の生命維持に必要な基礎代謝がある、この1日あたりに必要なカロリー数を把握する事が、健康的にカロリーコントロールをするために重要だ。
スマートウォッチは、生活で消費されるカロリー量と基礎代謝とを記録できるので、日々のカロリーコントロールに有用だ。
(続く)。
スマートウォッチの機能
健康管理・ヘルスケアのサポート機能
(承前)
・ストレスレベルの計測
ストレスの多い現代社会では、誰もが多かれ少なかれストレスに晒されている、ストレスの回避は難しいが、大事なことは自身のストレスを自覚して、休んだり、気分転換をして、上手にコントロールすることだ。
スマートウォッチは、心拍変動からストレスレベルをモニタリングする事で、日々のストレスレベルを確認できる。
心拍変動は自律神経系によって調節されていて、ストレスを感じると心拍数の上昇や、心拍間隔が小さくなるなどの変化が表れる、これらを数値化する事で自身のメンタル状況を把握でき易くなり、セルフケアが行いやすくなる。
・生理周期の予測
女性の月経期間を追跡して、そのパターンを特定して次の周期を予測する事が可能だ。
月経前症候群の症状が重い女性ならば予定を立てる時の参考になる、生理周期記録などから排卵日を予測することも可能だ。
(続く)
スマートウォッチの機能
健康管理・ヘルスケアのサポート機能
(承前)
血中酸素レベルの計測
医療分野のみならず、登山や低酸素トレーニングなどでの環境順応レベルの指標として活用されているのが「血中酸素濃度」だ。
それは、血液にしっかり酸素が送られているかを測る指標になる。
海面位での正常な血中酸素濃度は96%-99%だが、高地ではわずかに低い値を示す。しかし高地順応がうまく行くとこの値は再び上昇することから、高地における順応レベルの目安として活用されている。
またトレーニング中においても、血中酸素濃度が低下するとオーバートレーニングや疲労を示しているとされており、自身のコンディションを可視化するのに役立つ。
スポーツや運動のサポート機能
スマートウォッチには、スポーツや運動をするときの身体状況を記録・サポートする機能も備わっている。
陸上競技から水中競技まで幅広く対応している。
(続く)
スマートウォッチの機能
スポーツや運動のサポート機能
(承前)
・ルートナビゲーション機能
ルートナビゲーション機能とは、サイクリングやジョギングの最中に「コースから外れていないか」「あと何キロで次のエイドに着くか」等を、スマートウォッチで確認できる機能だ。
事前にルートを設定することで、手元で簡単にルートや現在地、目的地への予測到着時間などを確認することができる、またコースから外れてしまった時にはスマートウォッチが通知で知らせてくれる。
・ランニング
走行ルートの記録や、走行距離の確認、トラック層でのラップの記録のほか、ランニング中のペース配分や到着予想タイムなどを知らせてくれる機能などがある。
それは、ランニング初心者から上級者まで活用できる機能だ。
(続く)
スマートウォッチの機能
スポーツや運動のサポート機能
(承前)
・登山
登山ルートの記録、現在地の標高・天気・気温・方角・体調など、登山者に欠かせない情報をスマートウォッチから確認できる。
登山ルートの記録については、辿ってきたルートが表示される機能が備わり、見知らぬ地を歩くときには元の方角を把握したり、道に迷った時にルートを戻ったり出来るので、登山には必須機能となっている。
スマートウォッチの種類でバッテリーの持ち時間が異なるので、長期間の登山に場合には連続使用可能時間が長い機種の選択が望ましい。
・サイクリング
サイクリング時でのGPSによるルートの記録や心拍数・消費カロリーの計測に加えて、サイクルコンピューターで確認するようなケイデンスやスピード等の計測や記録も可能だ。
・筋トレ/ピラティス
スマートウォッチにはトレーニングの補助機能を持つこともの多い。
例としては、トレーニングメニューの項目として、トレーニングごとの種目動作の確認や、鍛えられる部位の確認、動作回数の記録を行ってくれる機能が」ある。
それ以外にも、動作ごとの目安時間の表示や、心拍数の表示など自宅でトレーニングをする時に便利な機能が多数ある、自分の運動量を可視化してモチベーションをあげられる機能でもある。
(続く)
スマートウォッチの機能
スポーツや運動のサポート機能
(承前)
・水泳
防水機能を備えたスマートウォッチの機種には、水泳中の運動管理ができる機能を搭載したものもある。
泳いだ距離やペース、ストローク数、ストローク種類、心拍数などを計測し、記録できる。
プール以外でも湖、海、河川での水泳時に内蔵のGPSを使用して記録することが可能だ、それもスマートウォッチならではの機能だ。
・STRAVA連携
スマートホン用アプリ「STRAVA」と連携が可能だ、「STRAVA」は、サイクリングやランニングで走ったルートをGPSで計測して記録できて、さらにユーザー同士で共有もできるSNSアプリだ。
スマートウォッチはアプリと連携することで、スマートウォッチで計測・保存された記録をSTRAVAに同期することができる。
ランニングには邪魔になるスマホを携帯する必要がなく便利だ。
腕時計型端末3
スマートウォッチの機能
スマートデバイスとしての機能
スマートウォッチは腕時計型ウェアラブル端末であり、ヘルスケアやスポーツでの活用以外にも、スマートデバイスとしての様々な便利機能を搭載している。
・時計機能
スマートウォッチは当然ながら通常の腕時計としての機能もある、時計には時間を数字で表示する「デジタル形式」と、長針・短針・秒針で指す「アナログ形式」とがある、文字盤全体がタッチスクリーンのタイプのスマートウォッチは、上記のどちらでも好みに合わせて表示を切り替えられる。
同様に、画面に表示する内容や文字盤のデザインをカスタマイズできる機種もある。
・音楽保存・再生
通勤・通学中での音楽再生をスマートウォッチから操作できる、スマートウォッチならば、スマートホンでの時に必要な事、例えば鞄から取り出すような手間がなくなり、手元の操作だけで音楽を選らべる。
音楽配信サービスなどで流れる音楽では、手元のデバイスからアーティスト名や曲名を確認できる。
(続く)
スマートウォッチの機能
スマートデバイスとしての機能
(承前)
・通知機能 & LINEや着信の簡易返信
スマートウォッチとスマートホンを連携することで、メールやLINE等の通知を受け取ることができる。
機種によっては、メールの内容を確認したり、短い定型文で返信することもできる。
あるいはたとえば、スマホを紛失した時にはスマートウォッチからスマホの場所を確認することも可能になる。
・時間管理機能
タイマー、アラーム、ストップウォッチなどの時間管理が出来る機能が、手首のスマートウォッチで完結できるので、便利な機能だ。
その1つのリマインダー機能は事前に指定した時間にアラートされるので、仕事にも有用であり、さらには家事や買い物等の日常生活での「少し先の予定を、直前に知らせてほしい」時に便利だ。
スマートウオッチでは腕に装着しているので、アラーム音ではなく腕のバイブレーションで知らせる事も可能だ、電車中や音を出したくない場所での使用では大きなメリットになる。
(続く)
スマートウォッチの機能
スマートデバイスとしての機能
(承前)
・音声入出力機能
スマートウォッチの機種には、音声入出力機能を搭載したものがある。
そこでは、スマートウォッチ本体に話しかけることで音声入出力機能を操作する機能が使用できる。
スマートウォッチに自分の声で話しかけるだけで、予定の確認、リマインダーの登録、ニュースや天気などの情報確認、さらには音楽の再生など、多様なことが出来る。
音声入力に於いては、両手が塞がっている時や、画面の操作が面倒に感じる時にでも手軽に設定などが行えるので、非常に便利になる。
スマートウォッチの電話番号の割り当て
・ナンバーシェア
・ウォッチナンバー
アップルウオッチでは、セルラーモデルでがauのサービス「ナンバーシェア」が使用可能だった、そこではiPhoneと同じ電話番号をアップルウオッチでも利用できるようになるもので、発着信もアップルウオッチ側で出来るようになっていた。
一方の、ウォッチナンバーは、アップルウオッチ単体へ電話番号が割り当てられる。
(続く)
KDDIは、CellularモデルのApple Watch単体で利用できる「ウォッチナンバー」の提供を行った。
Apple Watchでは新機能として、子供にApple Watchだけを持たせる状況を想定した「ファミリー共有設定」が発表された、日本国内ではauのみが対応する事となった。
それ以前は、スマートホンとApple Watchを同一の電話番号で利用していたのだが、ファミリー共有設定では、CellularモデルのApple Watchに単独の電話番号を割り当てる事になった。
それには、キャリア側も料金プランを含めた対応が必要になった。
「ナンバーシェア」は1人でiPhoneとApple Watchを使う場合に適しており、「ウォッチナンバー」は家族内で使うデバイスが異なる場合にあわせた意味もあった。
ウォッチナンバー導入後も、ユーザーはナンバーシェアを契約できる。
どちらかだけ契約することもできるし、同時に契約することもできる。
同時に契約したとしても、Apple WatchはDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)には非対応のために、どちらの契約内容で使用するのかは、ユーザーが手動で選ぶことになる。
(続く)
(承前)
KDDIは、料金プランとしては端末の性質・性格にあわせたサービス形態を整備してきた。
だが、CellularモデルのApple Watch単体で利用できる「ウォッチナンバー」には、一般的なスマートホンと同じ「ピタットプラン」が適用された。
その理由としてKDDIによれば、「電気通信事業法のガイドライン上では、電話番号が割り当てられるApple Watchは、スマホと同じ区分になるためだ」としている。
Apple Watchは腕時計型端末という新しい形態のデバイスであり、新しい用途ということもあったので、ひとまずガイドラインを遵守する形で料金を含めた契約形態を整備した、ただしそのままでは高いと感じられることから、キャンペーンで割り引きすることにした。
(続く)
技術的な仕組みとしては、ナンバーシェアを開始した2017年の段階で、初めてeSIMに対応した、同じ番号で発着信する部分では大きな開発だった。
その後はその時に開発したeSIMの仕組みを土台にして、契約形態の整備がKDDI側で進められた。
新たに整備された「ウォッチナンバー」については、KDDIでは「新たなサービスとして提供することになり、いろんなケースに当てはめた。
Apple Watchを今後どうやって多くの人に利用されるのかを考えた。
eSIM対応デバイスが増えてきており、具体的な計画ではないが、Apple Watchだけで終わらない新たなサービスとしての利用価値を生み出したい」としていた。
日本国内では長年に渡り、子供向けの携帯電話が提供されていて、小学生でも高学年ではスマートホンを扱うケースがある程度あった。
Apple Watchのファミリー共有設定がどの程度のユーザーに利用されるのかについても注目される。