項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:35

タッチパネル

タッチパネル使用のスマートフォンとタブレット端末は定着した感はあります。
ただし、当然ながら異なる設計思想の機器は出て来ます。
現在は、携帯用途・ソフトキーボード・指タッチです。
その他の既に出ている機能は、ペンタッチとキーボード付属タイプです。
いくらフルブラウザ対応と言っても、パソコン用サイトでは、リンクタッチ間違いは起きます。
これは、タッチ方法で解決するか、サイト設計で対応するか、その他があるかです。
キーボード付属タイプは、入力の多い用途には必要性が高いでしょう。
今後の進展待ちです。

小型ディスプレイでも解像度は上がっています。
サイト設計はリンク設定の問題が大きいです。
また、ポインテイング機器に戻る可能性もありますし、実際にペンタッチもリリースされています。
ただ、指タッチに慣れた人が満足するかは疑問です。
邪魔なイメージは大きいです。
どうも入力問題の根本的な解決がシェアを決める可能性があります。
そもそも、タッチパネルの必要性まで関わります。

フラットディスプレイには、機器一体型と分離型があります。
現実は、後者はもはやデスクトップパソコンのみになっています。
タッチパネル対応ディスプレイへの要請は多い事になりますが、入力方法がもしも多様になれば、使用比率面が疑問になる可能性があります。
単独で取りかえや選択が出来ないならば、少なくてもタッチパネル使用が前提になります。
機能は多い方が良いかどうかの問いのひとつでしょう。

タッチパネルタイプが、指の汚れやなめらかさで操作性が変わる事は常識です。
同時にタッチパネル自体が汚れる事も同様に常識です。
慣れれば問題なくなるかも知れませんが、個人保有の個人ユースか、極端に多くの人が使う案内・検索用以外では、かなり問題になりかねません。
果たして、ハードな使用の共用パソコンに向いているかは疑問です。
使用前に、自分に合った状態に設定する必要性と時間が問題です。
そもそも、極端な用途で拡がっている状況で、特に個人ユースでかつ携帯使用中心にが注目されていますが、それがもっと広い形態まで拡がるかは、難しいでしょう。

フラットディスプレイには多くの種類や材質がありますが、タッチパネル用途では指タッチの場合は、接触する部分の材質は制約があります。
通常はガラスです。
接触で変形しない事や、汚れ難い事や汚れが拭き取り易い事が必要です。
強度も同様に必要で、押した時に壊れるのは使用出来ません。
汚れに関しては、表面に薄い保護材を張り合わす事の提案も商品もあります。
接触出来る程に近い距離で使用するので、近い距離での使用に問題があるものは不適です。

タッチパネルを一般的に使いこなすには、色々なノウハウが必要でしょう。
それは、キーボードやボタンスイッチ等と同じ問題です。
ただの使い慣れているかどうかの問題と、メンテナンスや誤動作対策などの問題とがあります。
直ぐに慣れるか、直感的に使えるか、そうで無いかはどのような機器の時代でもありました。
問題は、操作の統一性とタッチパネル方式の使用される年数でしょう。
直ぐに、次の方式に取って代わられるのかどうかです。
例えば、携帯電話の日本語入力方式は、スマートフォンやタッチパネルに置き換わるならば、微妙ながら普及しないままで消える可能性があります


光学ドライブ

CD-ROMの普及以降は、着脱式媒体としては光学ドライブが使用されています。
勿論、半導体や磁気ドライブも使われ続けていますが、併用は一般的です。
ランダムアクセスで読み書き可能を目標に長く開発されて来ましたが、結局は書き込みは1回のみで、読むのは多数回(壊れるまで)の方式が普及しました。
呼び方は色々ですが今は、CD-R/Wで通じます(CD-WORMが正確)。
理由は、規格の統一とコストです。
読み書き可能にするには、寿命の問題と、書いた機器以外で読めない事が多かったのです。
DVDが登場しても状況は同じでした、書き込みは1回のみで、読むのは多数回が普及しました。
媒体自体の価格が一番安く、普及がそれを加速しました。
それに、CDとDVDの双方に利用可能なコンボタイプがメインです。

着脱式媒体としては、フロッピーディスクは現実的には使用されていません。
各種半導体不揮発メモリーが登場しています。
USBメモリーを代表に変換器で利用可能な事が標準です。
ただし、光学ドライブを収納可能な機器は使用するのが一般的です。
すなわち、記憶媒体としてのみでなく、マルチメディア媒体としても使用されていますので、双方に対応する機器が有用です。
マルチメディア媒体として他の方式も増えていますが、ディスクトップを中心にパソコン用ではスペースがあれば、まだ必須の機器です。

音楽・映像用とパソコン等のデータ用の光学ドライブは、ハード的に異なる事が多いです。
データ用の光学ドライブは動作速度を上げる為に、多倍速で使用しその為に、等角速度回転を使用します。
音楽・映像用では、品質向上の為に等速度回転(内側はゆっくり回転し、外は早く回転する)の規格があります。
データ用の光学ドライブで音楽・映像用媒体を読む事ができるのは、早い速度でデータを読みこんで、ソフト的に等速度回転データに変換します。

光学ドライブの有用性は判っていても、タブレット端末や薄型ノートパソコンでは装備できません。
機器によっては外部機器接続可能ですが、パソコンと携帯端末の分岐区分の1つでしょう。
特に機械メカですから、移動使用には限界があります。
また、ソフト的な大容量のバッファの装備も必要です。
既に不揮発性半導体外部記憶やクラウド記憶の使用が拡がっていて、用途限定ならば光学ドライブが必須とは言えません。
ただ、コスト的に大型ソフトの販売媒体としての標準から外れるには問題は多々ありそうです。

光学ドライブの普及理由には、磁気メディアよりも媒体の構造がシンプルな事や記憶容量が大きい事があります。
特に共通仕様の、書き込み1回のみ多数回読み込みや、読み込み専用品は媒体価格が安く、実質データの情報価格であったり、使い捨て?的な感覚での使用方法が拡がりました。
ハードディスク並に、読み書き共に複数回の機器・媒体も開発されましたが、共通化の問題やトータルコストで優位に立てていません。
それ故に、ハードディスクという着脱出来ない記憶機器との併用になっています。
CDからDVDと普及して、ブルーレイはどうかという段階です。
パソコン機器も同様の段階です。

光学ドライブで音楽や映像データを再生するには、ソフトウエアやスピーカー・イヤホーン等の対応機器が必要です。
一般向けのマルチメディア・パソコンでは、セットで対応しています。
これによって、パソコン自体の用途が増えます。
それ以前の、磁気ドライブ等と大きく異なる事です。
ランダムアクセスのフロッピーでは容量不足で、ハードディスクでは着脱不可でビデオテープはランダムアクセスでなく、パソコンデータ用には不便でした。
1台で多様な用途に対応が普及のポイントでした。


ドライブ分割

パソコンの主記憶装置は通常は、ハードディスクです。
その使用方法は初期は、1台ごとの管理でした。
次第に容量が増加するに従い、使い方が多様化しました。
一番単純には、ソフト上でドライブを仮想的に分割して、複数のドライブとして使用します。
その作業を「ドライブ分割」とか「パーティション」と呼びます。
管理するOSでは、ドライブ上に番地にあたるマークとそれに対応するマップを作成してから使用し始めます。
マップには、使用領域の情報が書き込まれます。
「ドライブ分割」では、マークとマップをセットにして、必要な数だけに分けます。
作業は原則、使用前の初期化時に行います。
あるいは、購入時に既に行われている事もあります。

CPUの種類で、複数の動作モードやアクセス領域を管理しているものもあります。
ただし、どのようにしてもソフトは絶えず暴走の可能性はあります。
ドライブ分割で少しはそのリスクが減らせるというケースもあります。
そもそもハード機器メーカーで独自にレスキューシステムを組み込んでいる場合に、デフォルトがドライブ分割で出荷の場合もあります。
逆に、出荷時のオプションの場合もあります。
分割する容量の見込みは難しいので、必ずしもお薦めではなくても便利な事は多数あります。

インターネット上にデータ置き場ができはじめました。
レンタルサーバは、データ置き場としての利用を禁止するのが普通です。
では、インターネット上のデータ置き場の利用の方法はどうかと言うと、いくつかあります。
まずは個人使用の場合は、マニュアルでの操作と定期自動バックアップがあります。
ドライブ分割した方が行い易いのが後者です。
つまり、定期自動バックアップの対象の指定がシンプルに出来るのです。

最近のパソコンの主流は、最初にOSをハードディスクから読みこんで稼働します。
従ってその時に、異なるOSを読みこむと異なるシステムになります。
この場合は原則的に、ドライブ分割して異なる領域を使う事になります。
分割したドライブを仮想的に名称を割り当てる場合と、連続したドライブ名称で使用する場合があります。
ただ、基本はシステムが異なるので、他のシステムが使用しているドライブは使用しない設定が普通で安全です。

ドライブ分割の欠点は、使い慣れていないと分割する容量が判らない事です。
最初に設定すると、基本は変えられないのでどれかのドライブが容量が不足するとかなり深刻です。
基本は、プログラム部とデータ部に分けますが、自動インストールがデフォルトドライブに勝手に行う事が多い事が見落としがちです。
同時にインターネット閲覧ブラウザのスタックがデフォルトドライブに作られるので予想以上に早く増えます。
ただ、安定した使用方法になるとプログラム領域の増加は遅くなります。

デスクトップパソコンのマルチドライブ化と、ノートパソコンの高容量化が進んでいます。
前者は、初期ハードには特に高容量ドライブを設けなく(とは言っても普通も容量は大きい)、追加外部ドライブを設置する考え方です。
映像録画機へのハードディスク利用が、外部ドライブの価格を下げています。
ドライブ分割か、マルチドライブかを選択できる時代です。
ノートパソコンを移動・携帯用に使うときは外部ドライブ追加は不便です。
この場合は、高容量を使用してドライブ分割を行うかどうかの選択になります。

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