項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:39

クラウドパソコン

パソコンのOSは、XPのサポート終了後で変動する可能性があります。
少なくとも、「7」「8」「8.1」の三種のWindowsの行方は様子見状態で、メーカーの「8.1」への移行運動は日本では効果の有無はこれから判るでしょう。
ただ、長い寡占で選択肢がない事の影響は大きいです。
グーグルのクロムOSと、それを組み込んだクロムブックは注目です。
日本でも、対応予定が出ました。
ただ、ネット環境とクラウド稼働を全面に押し出しているので、現実の能力を見てからという段階でしょう。

長く注目されていたクラウドが個人ベースで動き始めたのは、大きな記憶エリアを持たない、スマホやタブレット端末の普及の影響が大きいです。
これらの機器では、1:記憶エリアとして・2:パソコン等へのデータ受け渡し場所として、ネット上のデータ格納エリアの利用は必要です。
そして、クラウドエリアが標準装備され、情報共有ソフトとか似た機能ソフトが続々と普及しました。
これらの機器の多くは、ソフト=アプリは小型で作られローカルにダウンロードされて使われています。
ただ、情報転送の費用と速度の問題が無ければ、ソフトもクラウドに置く事は現実的です。

クラウドパソコンでのネット上のデータ保存領域や、ソフトの使用費用はまた多様になります。
システムの普及が優先し、機器販売かシステムソフト販売に付属させた無料使用は、最低限は付属が考えられます。
使用環境に慣れれば、次第にパワーユーザーになり、より多くの記憶容量と、多種類のソフトの使用に進みます。
それらに課金するビジネスモデルです。
都度課金よりは、期間課金・・月当たり使用金額払い・・の様な方式が主流で進むでしょう。
あたかも、通信プロバイダーやレンタルサーバやポータルサイトと似ているでしょう。

サーバーはダウンやメンテナンスが必要な事は、利用者は経験しています。
クラウド用サーバーもそれ自体は変わりがありません。
通常のサーバよりも、使用出来ない時の影響が非常に大きいです。
ノンストップシステムは、幾つか提案されており、安全度が高い程にコストは高くなります。
クラウドサーバは、その安定とコストで、クラウドパソコンの普及に影響するでしょう。
バックアップや多重化は、程度の差はあれ、速度に影響します。
安全、コスト、速度=使用性と並ぶと課題は大きいです。
どの様な仕様で現実対応するかが難しいのです。

タブレット端末ではクラウドサービスは試用的に付属しています。
クラウドパソコン提供者も同様でしょう。
ただ、利用容量の増量対応は必要になりネットサービスとハード・ソフトの提供が一体となります。
同時に、ハードと基本ソフト以外は、サードパーティが続々と参入するでしょう。
それは、既に始まっています、まずはサーバーレベルの対応が始まりました。
次はシステムとしての対応も動きつつあります。

パソコン用のクラウドOSはまだ日本には民生用途では来ていませんが、アメリカでは登場していますし、日本国内でも対応を発表した所もあります。
大きな仕様の変化ですし、要求ハードやネット環境も仕様も変わるでしょう。
日本の実状にどの程度合うのか、個人用途にはどうか、セキュリティはどうか、初期費用とランニング費用と、トータル費用はどうか。
実用にあった環境が得れるかどうかが、ポイントになるでしょう。
それは、ハードメーカーとソフトメーカーと通信事業者を巻き込む事になるでしょう。
あるいはインフラ不足で実現困難かもしれません。


薄型ノートパソコン

ノートパソコンの機能限定機種としてネットブックが登場しました。
しかし、同じ頃から登場・普及したタブレット端末が凌駕した感があります。
タブレット端末は利用するのに向いていて、パソコンが入力やデータ作成に向いていますので、棲み分けも考えられました。
ただ、タブレット端末のモバイル性を生かし、ある程度のパソコン用途機能を持たせる機器が登場したのは、自然な発想です。
イメージは、360度折りたたみで、タブレット端末の形にも、ノートパソコンの形にもなります。

タブレット端末の機能と価格はどのように評価されているでしょうか。
ノートパソコンが機能とモバイル性の両立を目指すと、高機能・高価格になりました。
低機能低価格のネットブックは伸び悩みです。
タブレット端末も同様に進むと思えます。
そして、タブレット端末にノートパソコンの機能を加えた(逆の見方も出来ます)薄型ノートパソコンも行く着く先は、似た条件と予想します。
機能と費用対効果がユーザー要求ですから、既存機器との競争は避けられません、選択の幅が広がった状態です。

現在のタブレット端末は、オプションで外部キーボードも存在しますし、タッチペンが使用できるものもあります。
利用面の優位さは微妙ですが、既に薄型ノートパソコン風に変える事が可能です。
オプションを標準にして、基本設計もそれにあわす設計を行った機器が薄型ノートパソコンと考える事が出来ます。
ただ、外部機器を取りはずすか、折りたたむかの違いはあります。
外部機器接続も、簡易接続と強固なコネクター接続があり、後者は併用とは考えにくいです。
どちらでも使えるは、特徴よりは販売戦略に近いです。

パソコンとタブレット端末の区別を、ネット接続方法で考える事もあります。
携帯電話>スマホ>タブレット端末の流れは、携帯電話用の無線通信の利用で進歩して来ました。
簡単に言えば、日本では携帯電話サービス会社がハード機器と抱き合わせで扱っている商品と言えます。
パソコンでのインターネットは現在は、常時接続で繋がっています。
部分的な通信で、有線とか無線とかの分類はあまり意味がありません。
いわゆるWiFiとか、その基地での使用です。
タブレット端末では双方の接続が可能な機種も売られています。
携帯電話用の無線通信を使用しない場合は、タブレット端末と薄型ノートパソコンの差は少なくなります。

「WiFi」はローカルエリアネットワークですので、使用範囲に制限があります。
基地までは、情報量の多いネットワークで接続する必要があります。
携帯電話用の無線通信で、「WiFi」を使用する事は費用的に矛盾しているとも思えますが、現在は無線通信量の急増で、携帯無線設備が能力オーバーの傾向で、「WiFi」で緩和できればとその使用サービスにも力を入れています。
「WiFi」基地は、無線通信ローカルエリアネットワークを使用できれば、スマホ>タブレット端末でも、ノートパソコンでも使用可能です。
日本では、携帯電話>スマホ>タブレット端末は携帯電話回線事業者が機器を販売するのが続いています。
ただ、機器を別に購入して回線使用サービスを別に契約する事も可能です。
ノートパソコンからタブレット端末で「WiFi」ではその方が多いです。

薄型ノートパソコンは過去の流れから、普及要素は多いです。
一方では、その位置つけや機能設定に生産者も模索状態です。
それは、利用者も同様で、デスクトップ・高性能ノート・ネットブック・薄型ノート・タブレット端末にどの様な棲み分けが可能か、1台保有ならどれが必要か、2台目ならどうか悩みです。
性能対費用や、ランニングコストや機能的な製品寿命等の未来予想が難しい時期です。
同時に、続々登場する機器の進歩と遅れがちなソフトの問題があります。
現在は、2台目の保有パソコンとしては大きな選択肢を占めているでしょう。


ウエラブル端末

見かけの大きさだけ見ると、パソコンはデスクトップ(色々なタイプを含む)からノートパソコンが登場し、ネットブック>タブレット端末>スマホ・・と登場順序は違っても小型に進んでいます。
一部に、小型化への批判がありますが、自分には必要ない・小型は優秀ではない的な断片的かつ自己的な意見です。
小型化・薄型化・軽量化等は、確かに需要目的が明確でないと意義は判り難いです。
技術的には、小型化・薄型化・軽量化が確立しても需要に応じて利用すれば良い訳で、技術が存在すればそれを使う需要も生まれると考えます。
逆に、もし小型の機器が出来てどの様な機能を持てば、ライフスタイルを変える事が出来るという発想から、小型化・薄型化・軽量化を追うこともあります。

現在普及している、小型端末は、スマホです。
それで携帯性はかなり満足しています。
それより小型の場合は、表示の大きさの問題と入力の問題があります。
表示については、スマホでも画面の大型化はひとつのオプションとされる事があります。
より小型では、表示部が小さいか、たとえば文字数が限定的とか、何かに投影させるとか、別の用途や発想が必要です。
入力については、スマホで音声入力というオプションが提供されています。
それか、限定用途の入力対応になるでしょう。

ウエラブル端末が次々と発表されています。
ただ、完全独立はまだありません。
例えば、スマホ等と通信する能力を利用する端末ばかりです。
文字通り、端末機能ですが、スマホの形が利用方法に合致していない場合はある筈で、それの補間から始まるとする事は有力です。
具体的には、眼鏡・時計・イヤホーン絡み・・・色々とあります。
スマホから如何に違う形かが当面の課題です。
それが、比較して有用である事も同様です。

ウエラブル端末の普及の鍵はその必要性です。
珍しいだけでは限定的になります。
当面の対抗はスマホですが、それと接続しての端末機能の設計になっています。
ならば、スマホユーザー以外は非対応になります。
スマホは片手で操作できる人もかなりいますが、両手操作が多いです。
ウエラブル端末は、片手操作か手を使わない操作方法をまず考えます。
眼鏡・時計・イヤホーンと来ると受信手段として見ると、該当しそうですが、スマホも受信のみなら片手操作です。
スマホ寄生型なら、操作面だけでは弱いです。

スマホは、1:画面サイズの多様性>むしろ大きくなる傾向があります、と2:ソフトキーボードのオプションの広がりがあります。
スマホは小型化と軽量化が取扱の制限でオプション止まりなのです。
それゆえに、ウエラブル端末は別用途という考えから出発していますが、スマホの小型化・軽量化の特別なオプションと見る事も出来ます。
漠然とした小型化・軽量化よりは、ウエラブル端末という形で技術の進歩が起きてゆく事はスマホを含めて広く派生してゆきます。

技術は進歩し、次に量産と製造技術と材料等の最適化が行われます。
すると、コストダウンが進み同時に使用範囲が広がります。
例えば、バッテリーを考えるとコストが同じで小型・軽量化が可能になると単純に同じ体積への搭載量が増えて使用時間が長くなります。
無充電での使用時間が増えると用途も広がります。
それが単純に、現行のセット使用対象のスマホでもウエラブル端末にとっても大きな進歩です。
自身とスマホの、充電使用時間の増加が出来れば用途は広がります。
その他の多様な面で、用途の提案と技術の進歩が直接に繋がらない考える人もその他の派生・進歩を期待できると思います。

このページの先頭へ