項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:31

外部接続端子

パソコンは、本体のみの使用の時期は少なく、外部との接続や増設が必要な、機器です。
従って、外部機器との接続端子は、基本的な付属していてその対応内容が、ひとつの機器の選定理由にさえなった時期が長いです。
特に、速度が遅い時は、データをシリアルかパラレルかどちらかで送るかは、決定的に違いました。
しかし、それも次第に標準化されました。
ハードの差別化よりも、外部接続端子の汎用化のほうが有利だと、需要側・使用側ともに共通認識となったのです。

外部接続端子の統一に関しては、小型化と汎用化が大きなテーマになりました。
多数の機器を対象にすると、特殊なものを除いての最小機器でも共通する事が必要ですから、自然と小型化が要求されます。
同時に、端子数が1個のみしかつけられない機器もありますから、色々な用途に対応した汎用性が必要になります。
同時に複数使用する機器の為には、同じ種類の端子を多数備える事になります。
データ線が不統一ですから、パラレルではなくシリアルを使う事になります。
接続端子形状については、小型化要請もあり複数対応してアダプターでの相互利用を可能にするという方向に進みました。

外部接続端子は、長く有線のみでしたが、次第に無線接続も併用されて来ています。
具体的には、ネットワーク・キーボード・マウス等です。
標準装備の時は、端子は必ずしも必要としません。
サードパーティ製のものを、後で使用する場合は、本体に性能がない場合は、外部接続端子に無線通信機器を取り付けて使用する事になります。
無線通信は、傍受や混線防止機能が必須です。

外部接続端子として、現在普及しているのが「USB」です。
タイプとか、バージョンとか存在して、完全な1種類ではありません。
原則、1方式という意味です。
コネクター端子は、複数種類ありますが、変換部品が販売されていますので、接続が全く出来ない事はありません。
むしろ、ソフト的なサポート・ドライバーの有無が重要です。
外部接続メーカーは、ドライバーをサポートしている事は普通であり、機器販売の必要条件と言えるでしょう。

「USB」自体は古い仕様ですが、バージョンアップを機会に標準として使用されています。
パソコンレベルでは小型で、複数備えられます。
携帯機器では、大きいのでより小型の仕様が使われており、変換アダプターで相互接続が可能になっています。
常用の機器では、同じコネクタ形状で専用として使用している場合もあります、例えばキーボードやマウス等です。
使用しないケースが多いのは、ディスプレイ・スピーカー・イヤーホーン等です。
変換しないで、他の機器と互換する場合もあります。

ディスプレイは、専用の外部接続端子を使用する事が多い機器です。
ただし、アナログ用ディスプレイ用の端子から、デジタル・ディスプレイ用の端子へ急激に切り替わってきています。
もしも、古いディスプレイの転用を考えるならば、方式の事前確認が必須です。
使えば判るでは困るので、コネクターの色を変えて見て直ぐに判るようにしています。
アナログ・ディスプレイ>青色
デジタル・ディスプレイ>白色
2種類が並んでいる機種もあります。
本体とディスプレイとの一体または一括売りの場合は、気にする事もないでしょう。
基本的に、デジタル・ディスプレイ採用になって来ています。

変換アダプターというと特別なものを指すこともありますが、最近では当初の設計から、あるいはコンパクトでコンパチ機能品の設計段階で、変換アダプターを含めるのが普通です。
実用的な範囲では、大は小を兼ねるという思想で、小型の端子をカセット式の変換アダプターに挿入するだけで、使用可能に設計されています。
VHSに対するS-VHSや、12センチCDに対する8センチCDや、各種のUSBメモリーが該当します。
最近の機器は、既に小型に設計されています。
その外部接続端子も小型で、人間の使用に向いた大きさです。
より小型の機器が必要でも、外部端子はやや扱いにくい小型になります。
従って、パソコン等のある程度の大きな機器では、それにあわせた変換アダプターが取り扱い易いと考えられます。


補助記憶装置

補助記憶装置と言っても、主記憶装置以外を表すだけで、次第に差がなくなりつつある機器もあります。
補助記憶装置は、電源をオフにしても状態を保持する事が、一つの条件です。
そして、追加的に要望が多いのが着脱可能です、ただしこれは全てが対応ではありません。
補助記憶装置は、パソコン等の歴史と共に大きく変わってきました。
また、逆に他の用途として開発された媒体・機器が、パソコン用に転用されてきてもいます。
基本的に、デジタル機器であれば、特別に用途や機器を制限しません。

長く補助記憶装置として、ハードディスクが使用され続けています。
通常用途では、直ぐに変わる気配はありません。
記憶方式の改善による容量の増加は、限界が見えかけています。
ただ、既に容量は巨大になりすぎていますし、媒体の枚数で増やす事は可能です。
欠点は、どこまで行っても可動部がある等で破壊の危険性が高い事と、バックアップがなければ、電源オフで消える事です。
また比較自体が意味が薄いですが、着脱できない事もあります。
従って、現在の状況は、ハードディスク+DVD-ROM/CD-ROM+USBメモリーの組合わせです。
標準デスクトップでは、標準構成ですし、小型パソコンではどれかをオプションにする事になります。

パソコンでは、ハードディスクの優位は続きそうですが、こと携帯電話・スマートフォーン・情報携帯端末になると、状況は一変しています。
とくに、ノートパソコン・ネットブックと部分的に重なる用途の、スマートフォーン・情報携帯端末が、ハードディスクではなく不揮発メモリーを使用する動きは現状の主流です。
当然ながら、容量の制限は大きく、ホスト的なパソコンの使用はまだ揺るいでいません。
ただし、どのような種類のパソコンかは不明です。

着脱可能な媒体は、非常に移り変わりの多い分野になりました。
過去がそうだったから、今後も同じかは不明です。
移り変わりの理由は、不満が存在し方式自体の変化なしで対応出来なかったからです。
従って、今後の予測は現状の不満と対応方法の開発次第になります。
パソコンでは、カセットテープからですが速度の欠点は、誰でも苦痛でした。
次のフロッピイディスクは、形状の小型化と容量の改善で、長く使用されました。
今でも一部残っていますが、読み取り機器の減少でもう終わりです。
小型で、ある程度の速度と容量を長く満たしていました。
読み書き可能という面を、無くしたCD-ROM類。
容量は必要だけで、小型化というメモリーカード類。
このふたつの流れに変わられたと言えます。

着脱補助記憶装置の使用に必要なものは、読み取り機または読み取り+書き込み機または、接続端子と、ドライバーソフトです。
CD/DVD/ブルーレイ関係が、読み取り専用に限れば一部または、複数の共用可能な状態の機器サイズで発展してきたのは、過去の歴史の大いなる学習でしょう。
書き込みも一度のみのタイプは、互換性が確保されている物が主流です。
ランダムアクセス・複数回読み書きになると、互換性が弱くなります。
パソコンの空間領域を変えずに、あるいは機能の選択方式で対応出来る、CD/DVD/ブルーレイの単独・共用は利用者はありがたいです。
独自仕様にすることのわずかなメリットは、比べれば無いに等しいでしょう。

CD/DVD/ブルーレイ関係着脱補助記憶装置以降は、もうパソコンのみから情報機器全体へと拡がっています。
勿論、ハードディスクやCD/DVD/ブルーレイ関係が無くなりはしません。
ただ、これらはパソコン以上の大型機器向けです。
小型機器向けは、USB端子経由か電子メール・ディスクドライブ経由等入出力は複数ですが、メモリーチップ=SD・マイクロSD等になります。
携帯電話・端末・スマートフォーン等かそれらと同レベルの大きさの機器で、使用されています。
不揮発性半導体メモリーです。昔は、電気信号による複数回読み書き可能な、半導体メモリーと呼ばれていました。
この小型メモリーの普及で、多くの機器がデータの互換が可能になりました。
勿論、着脱可能なものも主流です。


セミデスクトップ

モバイル用途はまだ急増はしていません。
ノートパソコンは、もっぱら省スペース目的が多いです。
拡張性は、目的が異なるので別に考えます。
当面の問題は、ディスプレイのサイズ制限・キーボードのクオリティの問題・ポイントデバイスの問題です。
ポイントデバイスについては、外つけマウスの使用が一般的でした。
互換性も高く(OSが独占的でしたから)、取りはずしも容易だからです。
これを、ディスプレイ・キーボードまで広げ様とする設計が増えています。
従来も可能でしたが、はじめから対応を標準とします。
逆の見方は、デスクトップパソコンの本体がノートパソコンになったという、イメージです。

マイクロソフトが、次期OSとして「Windows8」を開発中です。
その発表内容では、タッチパネルとソフトキーボードに対応です。
そして、基本機能別に2種類に分かれるとなっています。
ひとつのOSで、タッチパネル機器(スマートフォーン・携帯情報端末)と、従来のパソコンとを対応しようとする思想のようです。
ただ、2種類対応とは2種類のOSとは何が違うのかは、まだ明確とは言えません。
他のOSメーカーも、類似の2種類のOSで対応と言えるからです。
ただ、デスクトップ・ノートタイプパソコン共に、タッチパネル機能が標準に搭載される事は明白になったようです。

デスクトップの優位のイメージに、拡張性とBTO(受注生産)対応があります。
後者は、部品レベルの組み合わせ注文に対応したパソコンの受注組み立て生産です。
勿論、拡張性がある事が前提です。
セミデスクトップを、デスクトップとノートタイプの中間と仮定すると、果たして拡張性は、どれほど確保出来るでしょうか。
そして、BTO(受注生産)対応は可能なのでしょうか。
あえて、デスクトップの名称を残す事に、拡張性とBTO(受注生産)対応の期待があると思います。
部品の品揃えも大事かも知れませんが、受注傾向の絞り込みでデスクトップに近い対応が継続する事が期待されていると思います。

拡張性は、デスクトップの特徴と言われて来ました。
容積的・電気接続端子の予備・電気容量や各種ソフト的に、拡張・追加が容易な設計がされています。
それは、部品レベルの小型化よりもシャッシーの小型化がゆっくりしている事によります。
ここに来て、ノートタイプ以外でも本体の小型化が進むと全てに於いて、拡張性が下がる事が予想出来ます。
セミデスクトップという言葉が、拡張性も中間的というイメージがありますがどうもそれは事実の様です。
極端にいうと、ある程度のBTO(受注生産)対応しているが、それ以上の自由な個人的な拡張の自由度が低い程度に考えた方が良いでしょう。

BTO(受注生産)対応は、自作の通販会社では通常に行われています。
多いのはほぼ最低動作のセットを基本として、それの部品の交換や部品追加等で、次第に機能アップしてゆく対応です。
全て、オプションからの選択になりますが、使用目的により大きな機能の差が生じます。
勿論、機能と価格との比較になる訳で、必要な機能に費用をかけるという発注方法です。
オプションからの選択ゆえに、品切れ以外は受注生産可能となります。
特急対応サービスでは、オプションは少数に限られます。
通販が主体ですので、家電店では見かけないメーカーも多いです。

BTO(受注生産)といえども、一般のメーカーの新製品サイクルと同様の事は必要ですし、実際に行われます。
パソコンを含めた、情報関連の進歩は激しく、対応出来ないと利用されなくなります。
BTOでは、最新の機器の取り付け販売が行い易いというメリットはあります。
価格面で、標準機能としての需要は限られても、オプションとして準備すれば少数の利用者に対応出来るからです。
同じ事は、ソフトウエアにもあります。
プリインストール対応ソフト・添付ソフトの種類や割引です。
セミデスクトップでは、全てを載せる事が現実的かは疑問です。
しかし、これもユーザーが選ぶならば成立します。

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