項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:3

日本語入力

文字化けにはほとんどの人が会っているでしょう。アメリカ生まれのパソコン はキーボードと、ソフトの文字コードは1バイトのアルファベットで構成さ れています。当然ながら日本語を使用できる環境が欲しいという事で、2バ イトの文字を使う様になりました。ただ残念な事に、これが統一されず進ん だために、誤った文字コードで読むと文字化けが生じます。ただ2バイトで も全世界の文字を表すには不足です。TRON OSなどでは、はじめからこれに対 応する文字体系が使用されています。

日本語のコードが、統一されていないものの出来ると、次はキーボードへの割 当てと入力方法が問題になります。後者は色々と提案されて、試行錯誤の結 果、現在ではキーボード入力後変換する方法にほぼ統一されつつあります。 (音声入力は除く)昔から1文字変換・単語変換。熟語変換・文節変換と次 第に改良されてきました。ただまだ改良の余地は多くあります。個人差も多 いので、決定版は出来ないのではないかと思います。

入力方法は、かな入力と、ローマ字入力が主流です。個人的な印象ではローマ 字入力を行う人に多く会っています。文字の割り当てが複雑なかな入力と、 1文字に対して複数のキーを押す必要があるローマ字入力、併用が続くので しょう。

キーボード配置:タイプライター文化のない日本では、アルファベットの配置 もかなの配置もとまどいます。これに対して、全く異なる思想のキー配置が 提案されています。富士通のワープロから出発した親指シフトキーボードで す。現在の通常キーボードでの日本語入力の変換はスペースキーに統一され て来ています。これは親指シフトと同じ思想と思います。

日本語入力は非常に発展しましたが、自由に使いこなすまでにはまだ時間がか かります。また、出来れば個人使用で学習させる必要があります。そして、 単語登録・・・これらは次回で。

コンピュータの日本語変換技術は、日本語の研究を進歩させたといわれていま す。パソコンの能力と記憶装置の進歩と共に大きな辞書を持ち、文章を解析 できるようになりました。

ただ文章は、あくまで個人個人で個性があります。標準ではここまでは対応は 出来ません。そこで、加えられたのが学習機能と辞書登録機能です。 たとえパソコンを複数人で使用しても、辞書は個別にしたほうが良いといわれ ます。せっかく個人で使い易くなっても他人が使用すると、それが失われる からです。

学習機能は、漢字変換の候補順を選択結果を使用して変更する事です。入力が 下手な人は使い方がばらばらですので、効果がでない場合もあります。 辞書は、専用辞書の追加と、単語登録があります。単語登録は文字通り辞書に ない単語を登録することですが、長い文節を短い入力で表示させる事にも使 用されます。これ専用のソフトも作られていますので、個人で好き嫌いはあ ると思いますが、まだ制約はありますが辞書登録を使用する方法も有力です。 昔はコード入力を使う機会が多かったですが、最近では手書き・部首選択など 色々と捜す方法が組み込まれていますので、ある程度使い慣れればコード入 力はほとんど使用しなくなっています。 注)専用ソフトとは、クリップソフトの事です。

ローマ字変換は、キー入力数が多いですが、キーの種類が少ない為に愛用者は 多いです。ただ、かな変換にも通じますが、濁音のさ行とた行及び、や行の 小文字の扱いも入力間違いがおおいです。さ行は「Z」・た行は「D」から始 まります。また「CH」「J」の使い方の知識も必要です。

あまりにも一般的なミスが多いために、最近の日本語変換では、誤変換のアラ ームがでて正しい変換が出力されます。ただ、変換ソフトも種類があります ので、あくまでも正しい入力を行う事は必要です。 用途に応じた文字モードを使用する事が有利です。通常は全角かなです。しか し半角かなモードでも変換は多くの場合は可能です。これは、全角+半角+英 語の混在入力を行う人が使う事がおおいです。注意は通信環境で半角かなは 文字化けの原因になる事です。

ホームページやメールアドレスの入力には、無変換モードが無難で有ることで す。少なくても上記の入力後はリンク(アンダーバー)の有無の確認が必要です。 機種依存文字の使用は、これも通信が絡む時や、異なるソフトやシステムで使 用する場合は注意が必要です。習慣で丸囲み数字を使用する人が非常に多い ですが、機種依存文字です。

スペースの使い方も注意が必要です。これも異なるソフト間の変換や通信で、 無表示の記号と区別していないと、異常な変換が起きる場合があります。 個人・ローカルではほとんど問題が無くても、データ通信の世界では、特殊な 文字はトラブルになる事を理解する必要があります。


外部インターフェイス

コンピュータは初期から外部接続機器がありました。パソコンも同様です。通 信のような複雑なシステムでは無くても、接続の必要性からある程度の規格 は作られてきました。そして、次第に変わってきました。

パラレルインターフェイスとシリアルインターフェイス:パラレルとは言葉の 通り併行して同時にデータ等のやりとりをする方法です。当然、信号線の数 が増えて、コネクターは大きくなります。一度に多くの量の通信も可能です。 シリアルとは、信号を切れ目の信号で区切って、単位ごとに送る方法です。 特徴はパラレルとは逆になります。

長く双方が使用され、その中でも色々の規格がありました。

最近は、一度に送る信号量が多くなり、純粋なパラレルでは線数が多くなりま すので、シリアルが中心です。当然に技術的にデータ転送速度が向上した事 も影響しています。

現在のパソコンでは、USBインターフェイスが複数装備されています。そして、 プリンタをはじめ外部接続機器もUSB対応が主流になっています。 USBでも複数の規格ヴァージョンが存在しますが、多様化した外部機器の中 から使いたいものを選べる事になり使用者側にも好ましい事です。

USBコネクターの形状は、完全には統一されていません。丸型・長方形型・旧 タイプコネクター型が共存しています。変換部品や接続線が販売されています があらかじめ、自分のパソコンのコネクタタイプを知っていて、外部接続機器 を購入すると、変換の有無も分かり困りません。


メールソフト

メールソフトというと、アウトルックと思っている人が結構います。何かの資 料を請求すると、返信方法が書いてありますが意味が分かりません。よく、 考えるとアウトルックでの操作を書いている事に気づきました。確かに使用 者は多いかもしれませんが、かなり個性があるので使っていない人は迷惑で す。

電子メールの基本は、テキストですが、HTML形式も使用できます。ただし、後 者はコンピュータウイルスが多くなってからは、開封自体を嫌う人が増えて います。用途によっては使う必要がありますが、通常のテキストをHTML形式 で送る事は避けるべきです。注意する必要があるのは、専用テキストエデイ タを持たないメールソフトで別のエデイタを使用する時です。テキスト形式 をサポートしているか、設定がテキスト形式になっているかの確認が必要で す。例えば、windows添付の「ノートパッド」はテキスト形式をサポートして いません。これを使ってしまうとHTML形式になってしまいます。

ほとんどのソフトがサポートしているのが、アドレス帳と分別フォルダです。 前者は良く使用する場合は特に便利ですが、個人情報リストでもありますの で取り扱いには注意しましょう。 また、フォルダへの自動分別を行っている人もいると思いますが、定期的に 確認作業が必要です。大事なメールが眠ってしまう可能性があります。

通常はメールは圧縮して保管されていますので、もしウイルスに感染すると、 フォルダ内全体が破壊されます。当然、一番危険なのは受信ボックスです。 新しいメールを受信する前に、前回に受信したメールはフォルダに分別する なり、外部に書き出すなりして最悪の被害を避ける気遣いはあった方が良い でしょう。

電子メールは、通常メールソフトと呼ばれているメールを作る部分(受信する 部分)と、そのメールを配送する部分があります。通常は後者は前者に隠れ ているので、使用上は気にする必要はありません。

配送部は、Mail Transfer Agent といい、パソコンレベルでは、sendmail が 知られています。ホームページを作成して、メール送信フォームを作成した 事がある人は、sendmail という言葉は直ぐに分かると思います。レンタル サーバーを選ぶ時にメール送信フォームを設置する予定の場合は、メール配 送機能の有無は必ず確認が必要です。

web mail は、プラウザ(インターネットエクスプローラー等)上で、メール の受送信を行うメーラーです。機能的制限もありますが無料のサービスも多 く多数の人が使用しています。通常のメーラーを保有している人も副として 保有しておくと良いでしょう。特徴は、id,pass word があればどのパソコン ・プラウザからでも呼び出して使用できる事です。出先でパソコンが使用で きる場合は特別な設定なしに使用できます。

最近では、ヤフーメールの様にweb mailとしても、メーラーからでも使用でき る物もあります。使い訳ができるのでかなり便利です。 メール・アカウント:複数のメールアドレスを使い分けている人も多いと思い ます。本マガジンのメールアドレスも最近変更しましたが、レンタルサーバ のサポートの問題で更新しなかったためです。私個人は、レンタルサーバを 使用している関係もあり、有料だけでも9アカウントを使い分けています。


クリップソフト

現在のパソコンでは、マウス等のポイントツールを使用しての「カット・アン ド・ペースト」を多用します。逆に言えばこの機能をより使いこなす人が、 パソコン上級者とも言えます。

この機能は、ほとんどのソフトのダイアログの「編集」にあります。しかし、 マウスの右クリックにも同等の機能があります。そしてこちらの方が、操作 が早いです。結果として、マウスの右クリックを如何に使いこなすかで、そ の人のパソコン習熟度が分かるとも言われています。

windows OSの欠点のひとつと早くから言われて、未だに改良されないのが「カ ットの記憶が1回のみ」と言う事です。カット&ペーストを交互に繰り返し 行う事はかなり多くありますが、1回記憶では非常に不便です。

必要ならば作ってしまうのが、フリーソフト・シェアソフトの世界です。コピ ーや切り取りした物を設定回数記憶して、その中のペーストに使う物だけを ペースト用エリアに移すのが一般的な機能です。ペーストエリアも複数あり ますので、複数回記憶が実現しています。常駐させると1クリックで素早く 起動するので便利です。私が使用しているQTCLIPの機能を書いていますが、 類似の機能を持つものがいくつかあります。ベクター・窓の杜などのこれら のソフトを扱っているサイトで自分に合ったものを捜してはいかがでしょう か。


BTO

BTO(bild to order):注文に応じて細部を変えて生産する事。パソコンでは、 デルが有名で、基本機種にたいして多くのオプション(選択)があり、注文 者は用途・好み・価格に応じて組み合わせを選び発注します。

当然の事ですが、最終組み立て前の製品に対して、注文に応じて組み合わせて 生産してゆきます。急速に発展しましたが、オプションの多さ・納期・価格 の比較上、差が出やすいシステムです。

この方法が一番適しているのが、ネットショップです。店舗販売でも全てのオ プションを準備出来にくいので優位性があまりありません。ネットでは、組 み合わせごとに価格が直ぐに計算されるので、非常に便利です。それも自動 的に行いますので、人件費の削減になります。 ただ、全くの初心者には選ぶ作業は難しいでしょう。ただ基本機種のみでも、 充分に使えるので初心者はこれを選ぶことが多くなります。

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