項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:18

マルチメディアパソコン

パソコンは、外部接続機器の増設やソフトのインストールで機能を増やす事が できます。ただし、元のパソコンの拡張性や基本機能で制約があります。 ネット環境・ローカル環境共に、一番目立つのはマルチメディア機能でしょう。

パソコンという機器に、本当にそれを求めている人の数は不明ですが、メーカ ーにとって新製品を出す時は、コストダウンか機能アップが一番の差が出し やすい内容です。 演算能力等は重要ですが、マニア向けで一般には評価されにくい面があります。

現在は、前回取り上げたフラッシュメモリ実装も含めて、テレビ(含む、デジ タル・ワンセグ)、ゲーム機機能、音声再生、画像再生及び編集等が目立つ 機能です。 既に追加実装できる機能や、パソコンに組み込む事のどれ程の意味があるか個 人差が大きいとおもう機能がほとんどです。 そのあいまいな所に、なにを意味つけるかメーカーの企画力が出ます。

情報機器は多種類になりました。しかし長くは、パソコンがそのイメージが一 番強い製品でした。 パソコン以外のマルチメディア機器の機能を、パソコンに組み込む事。または 普及させたいマルチメディア機能をパソコンで実現させて個別製品に拡げて ゆく事。これらが、組み合わさって行われてきました。 その理由にはパソコン使用者が情報機器・マルチメディア機器への興味を合わ せもつデジタル派がほとんどという現実があったからと思います。

使ってみれば便利でも、何故かなじまないデジタルという言葉を好意的に受け 止める人の集まりがパソコン愛好者だったと言えるでしょう。 しかし、現在では状況は変わっています。パソコンは広く普及し、デジタル機 器も広く使われるようになりました。この時期に何故、マルチメディアパソ コンかと考えると、機能的に分散化が進み始めていると思います。 マルチメディアパソコンを選ぶ人も存在するという事です。

パソコンのスタイルは一応出来ています。画面・キーボード・マウス等です。 しかし、タッチパネルパソコンでも触れましたが、これらの必然性はありません。 機能を置き換える事で簡略化できます。タッチパネルでは画面とポイントペン (使わない時もあります)で動作が可能です。

パソコン以外のマルチメディア機器では、画面と音声出力端子は必ずあります し、録画・録音対応では入力端子もあります。 これらがあれば、必要ならばパソコン機能を載せる事も可能です。その場合は マルチメディア機能が充実して、それ以外は機能限定になる事が予想されます。 機能限定と、機能特化は似て非なるものですが、パソコンのどの機能を使うか の見方をすれば、無駄のない選択が出来ると思います。


ワンセグチューナー

簡単に機能追加ができれば、マルチメディアパソコンは不要ですが一般にはそ うはゆきません。 ワンセグチューナーが多数売り出されています。まだ対応地域は限られていま すがそれも次第に拡がる事は約束されています。

デジタルテレビ信号の一部のみを用いた、機能限定のデジタル放送ですので通 常のパソコンの機能で充分です。むしろ、携帯電話・腕時計・電子辞書にも 組み込まれていますから、パソコンは機能オーバーといえます。

USB差し込みカードと対応ソフトのみで放送地域では、全て可になります。 高機能の追求のみでなく、ミニ的なサービスであれば容易に対応可能ですので 他のサービスも検討していただきたいものです。


Visual Basic

パソコンは、マイクロソフトBasicで普及しました。色々と改善されたものの、 プログラム言語としての問題の指摘も多く、いわゆる構造化言語に移りました。 その過程で登場したのが、構造化Basic言語ともいえるTrue Basicです。言語と しては単なる1言語の筈でしたが、OSで圧倒的なシェアを持つマイクロソフ トが主として画面表示や外部インターフェイス関係のランタイムルーチンを 装備して「Visual Basic」として登場させました。

現在のプログラム言語としては、Visual系のコンパイラが主流で、C・C++・ Pascal・Java等が多く使用されています。 このなかで、「Visual Basic」もまた利用者が多いです。表計算ソフト・excel のマクロ用の言語としても知られています。 ただこの「Visual Basic」は供給もサポートも終了する事がアナウンスされて います。

一見すると、OSのXPのサポート延長とともに「Visual Basic」のサポートも延 長になると思いがちです。言語ソフトは、それ以外に開発用のツール類も必 要で供給されています。こちらのサポートが近いうちに切れる予定で、その 後ははたしてどうなるのか利用者は不安と思います。


外字フォント

現実的には、ネットでは通用しなくローカルのパソコン等でのみ通用するのが 外字とそのフォントです。 日本語はその特性として、非常に外字が多いです。そして、印刷して使用する 用途では人名・地名をはじめとして外字の使用はさけられません。

外字は規格化されていないので(たてまえは)、個々のパソコン・プリンター ・ソフト・OS等で異なる対応が必要になります。 実際は、組み合わせて使用できる状態で販売されていますのでなれれば、強い 意識は不要で使用できます。ただ、何が外字かを知らないと、データで送付 すると、いわゆる文字化けが発生します。

ネットを含めて、書類をフォントを含めて取り扱う試みがかなり拡がっていま す。いわゆる、PDF方式です。 もし簡単な文章でも、大きなファイル容量にならず、読むのに時間がかからず 作成ソフトが安価で普及しておれば、フォント絡みの文化も異なる展開をし た可能性は充分にあります。


Windows XP 生産中止

OSの生産中止には、個別販売の中止とOEM販売の中止があります。 どちらも、2008/01に中止が発表されました。 既にサポートの中止時が決まっていますので、それから逆算しての事と思いま す。

そうすれば、基本OSの変更をしなければ普及していないとも、普及度は早いと もいわれているvistaへも移行が必要になります。 2種類のOSを合併させて、意外と安定といわれたXPからパソコン本体のスペッ クのアップが必要とされているvistaへの移行は、OSのみならず色々な機器や ソフトへも影響を与えると予想されます。

当面は、直前需要と中古パソコンの売り上げ増加でしょうか。 そして、もしwindowsをおびやかすosが出なければ、いつかvistaへ移行するの でしょう。


インクジェットプリンタ

インクジェットプリンタは安価で普及率が高いです。 その結果として、インクの未使用でも消耗・インク吹き出し口の穴つまりが多 く発生しています。 私もペーパーレス・パソコンユーザーですので同じ現象に度々遭遇しています。

インクの消耗は、完全密封でないので自然蒸発ですが一応は標準スタンバイ位 置ではカバーされるので、ヘッダーをスタンバイ位置に戻さないで電源を切 ってしまう操作ミスの影響が大きいとされています。

穴つまりは、意外と使用用紙の質の問題が大きいようです。普通紙でも品質が 表面が粉状に取れやすい素材だったり、凹凸が大きい素材は好ましくありま せん。普段使用する印刷済みの裏紙も上記条件にあいますので穴つまりを起 こしやすいです。

双方に絡みますが、未使用期間が長くその間に全くメンテナンスがされていな いと双方の問題が発生しやすいです。使用開始時には、確認用のためし印刷 を行いますが、通常でも一定期間ごとにためし印刷を行うのがメンテナンス 上好ましいとされています。


officeソフトは開発言語か

表計算ソフトのマクロ言語はC言語系が多いですが、excelはtrue basicです。 しかも、ほとんどの表計算にはソルバーと言われる計算ソフトも含まれていま す。これに本来の表計算機能を加えると、実際に使用した人は分かると思い ますが相当に複雑なシステムを作る事が出来ます。

オフィスソフトは差別するために、進歩しすぎた感があります。たぶん、一度 も使用しない機能が山のように入っています。これは表計算のみならず、全 体的にいえます。 この状態をマイナスと見る事は多いですが、使用方法を拡げてみる事も出来ま す。どちらかといえば、外面的なデザインの解説が多いですが、機能面も利 用の検討の余地があります。システム等の開発用に使用する事もその一つです。

officeソフトのデザイン機能は過剰品質に見えます。従って、熟練者がデザイ ンしたものは外面的には、ワープロ・表計算等のソフトに見えないです。 従って、処理機能がこれらのソフトの機能で実現できる場合は、開発専用言語 で新しいソフトを組んだ状態と区別がつきません。

現在では、officeソフトは相互に変換・類似機能の実現・データの共有化等が できます。あえて言えば速度的に遅い場合が多いですが、機能的に実現出来 る事は多いです。 あまりこれらの事は、取り扱い説明書等には書かれていません。基本機能とデ ザイン性を競いあっています。 何が可能かは、多くは明確にされていません。もし、ほとんど使わない機能や 組み込み関数を調べてゆくと驚く程、用途があることに気がつくでしょう。

組み込み関数の検定試験を雑誌で企画しているようです。 機能があるのに、普段は使わない関数機能への注目は拡がるでしょうか。現在 は資格の有無にかかわらず、色々な検定と名前がつくものがはやりです。

何かを拡げるためのイベントと見るべきでしょう。 雑誌やネット情報サイトでは、officeソフトの使いこなし講座や検定が沢山行 われています。 発売元の検定試験制度があるにもかかわらず、これとは別に行われているのは 内容に差があるからと思います。発売元の検定試験の内容は公表は禁止され ています。ただ、全てをカバーする内容・目的ではないのでしょう。

そのひとつが、多機能な関数群でちょっとした専用ソフトの機能があります。 次に多変数解析や実験計画法の機能のあるソルバー。 そして、true basic 同等のマクロ機能です。 officeソフトは高価ですが、機能を使いきっていない事も理由のひとつです。

表計算・ワープロ共に、ウエブサイト製作機能があります。 専門的なサイト製作には機能不足ですが、簡単なものは充分に作れます。

ウエブ製作言語のhtml,xhtml等は一部の機能に限定すれば、テキストデータや 表データからの変換は充分に可能です。 例えばデザイン化した文字をワープロに作る機能を使用して、ウエブ用に変換 すればかなりの複雑なデザインロゴが作れます。 そのまま、ウエブにして公開も可能ですし、個々を部品として使用する事も可 能です。

オープンドキュメント(OpenDocument)という言葉をご存じですか。 officeソフトを保存する形式です。

オープンソースの「OpenOffice.org」で使用されていた形式を拡張した「XML ベースのオープンなファイル形式」を使用します。 XMLは、ネットサイトとの関連でイメージする人が多いと思います。

とりあえずは、文書類の共通化が出発点で、どこの企業の形式とも異なる形式 を使用する事で共通化を進める狙いがあるのでしょう。そして、それはテキ ストに限らず広い表現をも含み、しかもXMLとも関連するとすれば、ネットと の親和性も拡がる事が期待できます。

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