項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:27

画像処理対応

パソコンテレビは、デスクトップパソコンの初期から登場していました。
地上波デジタル化を受けて、テレビチューナー内蔵が増加または、オプションとなってきています。
同時に、光インターネット回線で直接接続する事も進んでいます。
現在の、ケーブルテレビ・インターネットの接続先をパソコンに統一する事を意味します。
現在のパソコンの上位機種には、大容量のハードディスク・光記憶メディアが 内蔵されていますので、ハード的にDVD録画・再生機の機能を持たせる事が可能となって来ています。

類似の機能は、パソコン以外ではゲーム機・携帯端末・電子ノート・電子ブック等で現れそうです。
既に、ワンセグ・スカイプ・テレビ電話は登場して広がりつつあります。
中品質の画像処理は、多くの機器で実現しています。
高品質の必要性は、多くの賛成とコスト的に不安を持つ懐疑的見方の中にあります。
ただ、全てを高品質画像にする事の必要性についての説得力のある意見は見ていません。
パソコンに限れば、安価で必要機能のみに限定した「ネットブック」の登場で 2極化という常識な進行が見えはじめています。

画像でも静止画と動画とで対応が異なります。
単純にデータ容量の問題もありますが、デジタル動画は色々と選択肢による差が大きいです。
少し前は、ストリーミングとかキャストとかですが、次々と異なる提案が出ています。
そもそも、ネットで見るのかダウンロードして保存するのかでも異なります。
保存には、それに対応した記録機器・媒体が必要です。
見るには、速度に対応したネット環境が必要です。具体的には自身のハードや インターネット回線速度・データの容量など多くの要因が重なります。
保存する場合は、速度的に遅れても、実用時間でローカルにダウンロードすれば閲覧は可能です。
通常のDVD等と同じです。

新機種のパソコンの仕様を見ると
・地上波デジタルテレビ対応チューナー内蔵
・ブルーレイ対応
が増えていると感じます。
前者は、地上波デジタルテレビ対応をどの様に考えるかで必要性は代わります。
後者は、現行標準の「DVDの再生+書き込み1回」が仕様的にどうかの評価に、なります。
そして地上波デジタルテレビ対応との関連を宣伝文句にしたときに、まだ判ら ない近い将来の事を想像せざるを得ないという購入検討者は悩みを持つ事になります。

地上波デジタルテレビは、エコポイント等から注目されています。
地上波デジタル放送対応パソコンは、一つの方向ですが、DVD・ブルーレイ等の 画像録音機種からも、デジタルテレビ対応のチューナー内蔵機種が登場しています。
パソコンのディスプレイでテレビを見る事や、必ずしも解像度や双方向でない テレビで地上波デジタル放送を見る事が選択肢となっています。
地上波デジタル放送が現実にどこまで広く対応出来るのか、現状のアナログ放 送で特に不満がない人も多いなど、消極的対応を取らざるを得ない人もかなり存在するのでしょう。
出発点の電波の波長帯の有効利用という、送信側の都合から考えると自然とも見えます。
地上波デジタル放送対応パソコンは、地上波デジタル放送推進に寄与しているのでしょうか。

画像処理に関しては、小型はワンセグ放送から携帯端末・ノートパソコンまで 幅広く対応しています。
画像がクリアなのと、大画面である事は別問題なのでしょう。
そして、音声に関しては必要に応じた外付けスピーカーかイヤホーン対応になっています。
また、HDD付属のDVD録音機器に関しては大容量のHDD付きのパソコンは機器的 には満たしています。
あとはソフトの問題ですが、画像処理対応パソコンには一応のソフトはプリイ ンストールされていますし、ソフト単体も販売されています。
ただ、機能が高いソフトはアップデートが度々行われる傾向は避ける事が出来ません。


セキュリティ

マイクロソフトのOSが漸く「セキュリティ」に目を向けはじめました。
しかし、その速さよりウイルスの猛威の方が大きいです。
その結果、ウイルス対応ソフトは種類と機能の増加が大きくしかも戦略的にな りつつあります。
・コストの見直しを行い市場拡大を目指す。
・旧バージョンの無償の最新バージョン移行を行い、機能向上とアップデート  体勢を絞り強化する。
・総合セキュリティ化を推進する。
・個人ユーザーと企業ユーザーサービスを併行して進める。

そして、その他のソフトにも「セキュリティ」対策アップデートが続いています。

「セキュリティ」の初期は「ウイルス」対策でした。
現在でもそれは同じですが、現在は「ファイヤーウォール」にも多くの注意がそそがれています。
ネットは多数のウイルスやスパム行為が溢れています。
ウイルス感染したパソコンからアップされたデータも同様です。
従って、ネットに接続された状態では、ローカルのパソコンに対する侵入行為 の可能性があります。
それを防ぐのが外部からの侵入を防ぐ「ファイヤーウォール」です。
ただし、「警告」という形で働くのが現状です。
これが面倒とか目障りとかの意見はありますが、「セキュリティ」技術の進歩 と利用者の理解が必要な段階です。

バックグラウンドでのアップデートとスキャン機能は、現状では選択出来るも のの必須的になっています。
セキュリティを維持する為には、絶えず最新状態を保つ必要があります。
パソコンでの作業性を削がない程度の負荷で、更新(主として自動)する機能 はセキュリティ維持の為にはかかす事が出来ません。
ウイルススキャンの頻度も向上させる必要があります。
パソコンでは、通常はかなりのアイドリング時間が生じます。
電源は入っているが、CPUの稼働は空いている時間はかなりあります。
この時に自動的に、データのスキャンを行うのは効率的で有効です。

セキュリティの最低要求機能としては、ウィルスパターンのデータベースの更 新と、更新以前に発生した未知のウィルスの検出機能です。
前者は、内容が類似ならば「更新頻度」と「対応速度」が重要視されます。
しかしどれだけ早くとも、未知のウィルスのパターンが更新される前に、もし そのウィルスと遭遇した時に検出可能かどうかも重要です。
「ヒューリスティック機能」と呼ばれています。これは異常な動作をする場合 は、安全な環境で実行させてウィルスかどうかを確認する機能です。
安全な場所として、クラウド技術の使用とか仮想マシン上での実行等があります。

セキュリティ関連ソフトが増えています。
無料に近いものもありますし、コストやサービスに差があります。
一方では、いくつかのセキュリティ関連ソフトの機能が不足しており、安全で ないとの警告もあります。
そして、名前だけの更新していない古いソフトを搭載している事の危険性も指 摘されています。
ユーザーによっては、セキュリティ関連ソフトの出す「アラーム」が邪魔で、 機能を止める者もいるようです。
影で静かに動作するのが良いのか、警告を出してユーザーと対話型なのが良い かは最近に増えた話題で、はっきりした答えはありません。

最新のブラウザやツールバーには、オプションでセキュリティ設定機能があります。
セキュリティの中には、短縮URLやリダイレクトを検出する機能もあります。
スパムサイトへの誘因に利用される場合が多いからです。
これらのURLと出会った場合の対応を設定します。
全てを拒否またはアラームするか?
通常URLに戻して判断するか?
機能を殺してしまうか?
ウィルス対策ソフトが充分に機能すれば、不要とも言えますが、複数段階でセ キュリティ対策する方が安全でしょう。
アラーム等の作業性の低下と、安全性との兼ね合いで利用者が機能選択します。
最近現れた、twitterの短縮URLにウィルスサイトを含めるスパムの対策の関連は不明ですが、有効です。


主記憶領域分割

パソコンの主記憶は依然としてハードディスクです。
モバイルでは、メモリスティックの使用も進んでいますが、容量と機械稼働の 棲み分けレベルです。
従って、ハードディスクの容量は限界に近いと言われていますが非常に大きく なっています。
これを、その中の一部のシステム領域で管理する構造ですが、リスクと効率等 から、色々な試みがされてきています。
そのなかで広がっているのが、領域分割(パティション)です。
1台のハードディスクを、複数の領域に分けてあたかも外見は複数のハードデ ィスクが存在する様にします。
機械的な全面的破壊には対処出来ませんが、部分的な記憶の破壊(ソフト・ハ ード)に対しては、分割された部分は影響を受けにくいです。

ハードディスクの領域分割は、歴史は古いです。
複数のOSシステムを持つ時を中心に行われて来ました。
フォルダ構造が多層になる前に、フォルダ数が増えすぎるので領域分割した時 代はありましたが極短いです。
ハードディスクの領域分割は、かなりリスクのある作業で対応ソフトもありま すが基本は自己責任です。
現在は、発注>工場で分割>システムインストール>出荷の方法が主流です。
そして、この過程は特注的な要素があるので、店舗での販売品では非対応と言えるでしょう。
現実は、受注生産メーカーのメニューのひとつですから、特注ではありません。

OSの種類にもよりますが、ウインドウズではファイル管理を行うエリアと領域 マップを持っています。
これらは極めて重要で、破壊されると主記憶装置のデータ管理が通常の方法で は不可能になります。
早くから、マップは複数持つ事になり破壊>復元に対応していましたが、暴走 等で異常書き込みや主記憶装置への非管理状態での書き込みが起きた時に、 復元されない事が多かったです。当然にハードの部分的エラーも同様です。
最近は、主記憶装置や半導体記憶装置の容量の増加で、これらの一部をバック アップ専用に使用も行います。
バックアップ部は、可能なだけに非管理状態での書き込みがされない様に、仮 想的であっても異なる機器・記憶装置として認識させる方法が取られています。

OSが使用するバックアップや、マルチ稼働用の記憶領域はOSによって仮想化さ れており、通常の使用状態では利用者に見えなくなっています。
利用者には、半導体記憶領域も主記憶領域も物理的な容量よりも、利用可能な 領域が大幅に少なくなっている事に気づきます。
機器のハード的には、一見して充分な記憶容量が存在するように思えても、実 使用では急激に少なくなるように感じます。
OSが、分割して仮想的に使用しているためで、ソフトの最低必要記憶容量より もかなり余裕が必要な事が後でわかります。
勿論、事前調査で把握がベストです。

一応念の為に言えば、主記憶領域分割するならば外部接続の主記憶装置を使用 する方が良いという意見があります。
勿論、ハード的にも分離されていた方が原則は有利な事は間違いありません。
ハードディスクの容量が大きくなってもそれは変わりません。
作業スペース環境も充分にあり、リスク分散優先で設定出来る場合は選択肢も広がります。
主記憶領域分割は、基本構成のハードでの選択のひとつとしての扱いです。
最近は、USBメモリーや他も登場していますので、容量とスペースを考慮しての選択になります。
ただ、ハード購入時に決めておく事のひとつとして取り上げました。

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