項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:30

テレビとパソコン

テレビとパソコンの関係は、繰り返し近くなったり離れたりしています。
テレビパソコンが売られていた時や、テレビをモニターに使用した時もあります。
そもそも昔は、パソコン事業部がなくてテレビ事業部が製造していた所もあります。
現在の状況は、ケーブルテレビインターネットの普及と、モニターのデジタル化で非常に近づいています。
どちらがどちらに近づいたのかは、微妙です。
地上波デジタル放送対応のテレビがインターネット対応は、もしろ普通になって来るでしょう。
デジタルモニターのパソコンが、テレビ受信機能やワンセグ受信機能を持つ事は、追加機能としても増えつつあります。

テレビは機能・用途専用機器で、パソコンは機能・用途が初期製品では明確でない製品という事が、長く常識な分類でした。
テレビが受信機器である事は今も変わりませんが、ただ双方向機能付属機器の増加に変わりつつあります。
ただしそれが、標準化するかどうかは色々な予測があります。
そもそも今後の進み方でさえ、高機能化・受信専用機器・不要機器等の異なる見方があります。
テレビの普及率は高いですが、利用形態は一様ではありません。
地上波デジタル対応テレビの世帯別普及率が公表されていますが、世帯単位で見る事での統計の妥当性は現在では見えません。
テレビのパソコン機能化は、求められているかどうかは今後の課題です。

パソコンは、拡張性の高いデスクトップタイプと、小型で省スペースのノートパソコンタイプが存在しています。
細部には、より多様ですし簡単に分類できないですが、おおむねこの2つが主流です。
前者は、テレビ機能は拡張機能とするか、初期の選択機能とする事が多いです。
後者は、小型のポータブルテレビの画面サイズであり、一般のテレビの代用としては不足です。
ワンセグを中心にした、ポータブルテレビ機能との関係になります。
ただし、今後の機能の推移は注目です。

テレビでは昔から、視聴率が存在しています。
しかし、現在では、録画率・予約率・DVD鑑賞数などが複雑に絡む様になっています。
既に、何が人気があり広く受け止められているかが判断が難しくなっています。
これに、インターネットが加わると発信側は、受信側・鑑賞側の反応や情報を得る事が難しくなります。
既に、携帯機器を中心にしたワンセグでの受信情報は掴みにくくなっています。
副次的から、主流のひとつになると参考レベルではなくなります。
これは、1例ですが、テレビとパソコンの機能が混ざりあうと、個別の統計は意味が薄くなり、ソフト的な利用方法で考えなければならなくなります。
利用方法は、機器の設計上は重要な情報ですが、それの把握が難しくなります。

地震・津波災害で、電力供給が問題になった時に、消費電力的に問題になったのがパソコンの普及と、大画面テレビです。
自然増加のパソコンはともかく、エコポイントで政策的に増やした大画面テレビがネックになるとは皮肉です。
災害に強い、携帯型の情報機器と電池の供給・充電設備など新たな課題も生じています。
これは、テレビ自体の問題でないが放送内容が作り手の意志で操作・偏りがあるのではと言う疑問を多くの人が持った様です。
パソコン+インターネットならば、より自由度が高いです。
ただし、自由過ぎて、チェーンメールやデマメールが流れる事までは避けられません。


バックアップ

関東・東北で、計画停電という名の本格的な停電が毎日の様に起きています。
公衆電力を使用したパソコン等の機器では、停電は恐ろしい事態です。
最悪の事態を考慮したバックアップと、稼働計画が必要です。
停電対策用のバックアップ装置が必須とも言えます。
バッテリー駆動機は、自動切り替えか、バッテリー動作が必要です。
そしてこちらは、電池の供給問題が発生しました。
また、充電器の充電用の電源確保の不足が発生しました。

パソコンデータのバックアップは、不揮発媒体への書き込みが多く使用されています。
具体的には、昔はフロッピィデスクであり、今はCD-ROM・DVD-ROMです。
種類的には他にも多数ありますが、読み書き機器のメーカー等が異なっても、殆ど問題ない媒体は多くはありません。
ここに、不揮発半導体メモリーが加わってきましたが、記憶容量面ではまだ不足です。
あとは、インターネット上のサーバ等にバックアップする方法です。
実は、サーバは停電で消えるので、サーバ側で定期的にバックアップしています。
定期バックアップと、一定の時間の停電用電源の組み合わせでかなり対応は、出来ます。

バックアップのハード的なシステムが出来ても、次に問題になるのは、ソフトの問題です。
シンプルな説明のために、例をデータ形式に限定します。
情報量としては一番に少なくて、逆に長く利用出来るものは、テキスト形式です。ただし、フォントや文字コードの問題があります。
それに次ぐのが、html形式・pdf形式・csv形式等ですが、やや劣ります。
互換性は無限には保証されません。
それ以外の、特定のアプリケーションや圧縮方式はデータだけの保存では、バックアップとして機能しない可能性があります。
勿論、バックアップとして機能するかどうかは、時間スケールによって異なる問題です。

バックアップ方法としては、定期的バッチ方法と、バックグラウンドでの連続 バックアップと、その中間の定期的バックグラウンド・バックアップが有ります。
ローカルで、DVD等の媒体へのバックアップは、バッチ処理となります。
定期的かどうかは、利用者が決めます。
バックグラウンド・バックアップは、逆にローカルでもクラウド(サーバー)でも初期設定で稼働します。
基本は変更データのみですから、停止している事もあります。
変更の有無のチェックは、定期的設定が基本です。
転送量の設定は、可否が分かれますが、一般に優先度は低くします。

サーバーへのバックアップは、対応サーバでは定期的なバックアップを取っています。
その方法は色々ですが、コストやデータの重要性による使用費用で異なります。
サーバーはその設置場所は、世界中のどこかであり災害等の影響は、意外な形で現れます。
また、データのバッチ・バックアップ管理場所も各所にあります。
データ管理上は、リスク分散という考えがあります。
今回の東日本大震災のような場合には、それを機会に分散または多重管理が進む事が予想されます。

データのバックアップはある程度進んでいますが、システム自体の稼働バック アップは特殊なものを除いては、まだまだ進んでいません。
原発という特殊で、かつバックアップ体制が絶対に必要な物が働かなかったと いう自体は深刻であり、同時にシステムの見直しもされるでしょう。
パソコンでは、故障時の機器の準備はあってもノンストップ体制があらゆる災 害・人災時に継続出来るかは難しいです。
ハード・ソフト以外にも多数の要因があります。
想定外が多数存在するのが現状ですが、急激に見直しがされています。
個人レベルでは、バッテリー稼働の長期対応や、停電時の電源装置等が見直されています。


タッチパネル

パソコンのポイントツールは、長くマウスでした。
同時にキーボードとの併用が長く続きました。
その結果、マウス操作をキーボードでも可能にする必要がありました。
キーボードの高度のタッチタイピング技術者は、片手をマウスで塞がれる事は望ましくないです。
次第に、多くの操作をマウスのみ使用で行える設計が増えました。
そのひとつに、ソフトキーボードがあります。
これを使用すれば、マウスのみでキーボードなしで全操作が可能と思われます。
それが、タッチパネルパソコンや情報携帯端末やスマートフォーン等の入力構成になります。

タッチパネルの思想は、デジタイザーやペンタッチ機器で使用されていました。
画面以外の類似機器を、ポイントすると画面にその位置が表示されます。
それは、機器によっては精度の高い数値化です。
マウス以降の、ウインドウズのポイント機器は精度よりも可視化に重点があります。
ヒューマンインターフェィスとして、優れているとして発展しました。
ただ、機器の小型化に対してポイント機器が多き過ぎるか、使いにくいとかの問題が増えて来ました。
携帯電話の、5点タッチ入力や、ipodの回転型入力機器等の登場は、試行の結果です。
ただし、入力機器の小型化には成功しても、操作性は個人差があります。
その次の機器が、タッチパネルです。
あるいは、ハードのキーボードレスです。

タッチパネルの登場には、いくつか制約がありました。
・表示パネルと入力者が接近して作業できる機器が必要です。ブラウン管表示では難しいでした。
・表示器のサイズによって、作業性が異なる。現在利用が進んでいるのが、携 帯機器で小型表示パネルです。大型表示器では、同じ表示画面の使用は限界があるでしょう。工夫が必要です。
・タッチ入力機能の技術が必要でした。フラット画面とか、保護シートとか、汚れの拭き取りとかも含みます。
・ポインタとしての指タッチの、サイズを感知する機能が必要です。
液晶・携帯端末・クラウド・デジタル表示等の影響は大きいです。

タッチパネルが全て便利ではありません。
指でポイントする面積は、マウス等より広くなります。
従って広い面積のタッチ・ポイントをサイトやアプリに作る必要があります。
特に、小型端末で高密度表示した時に影響が出ます。
いわゆる誤タッチ動作が起きます。
これの対策は、第1に必要です。
アプリでは、いわゆるドローツールが、精度が悪くなります。
指で描くものは、結果が荒くなりますので対応が必要です。
手書き入力が増えますが、手書き文字認識・変換機能が注目されるでしょう。
手書きのラフ・メモで残すか、手書き入力後に変換してデジタルデータでテキストを保管するか・・これも課題です。

タッチパネルが標準の表示機器になるか、専用になるかは微妙です。
コストや、システム構成や周辺機器が変わりますから、上位コンパチが良いと  は言えません。
使用しない場合は、不要であり無用となります。
本体機器と、表示機器という関係は微妙になります。
タッチパネル対応かどうかが、ペア使用可能かどうかの境目になりかねないからです。いわゆる転用性です。
その合間をついて、タッチパネルに小型の本体がついた、外観は表示機器のみに見えるパソコンが多く登場しています。
本体と、表示機器を分離したデスクトップタイプの利点のひとつ転用性が、無くなったとも言えるからです。
ノートパソコンの表示機器と、キーボードが大きくなったと見る事も出来ます。
入出力は大型で、本体は小型のパソコンです。

マイクロソフトが、「ウインドウズ8」の画面を公開しました。
どうも、戦略ミスで新OSを前倒ししている様に思えます。
アップルが、OSのバージョンアップを発表しました。
どちらも、タッチパネル対応です。
マウス+キーボードもサポートは有りそうです。
これによって、急激にタッチパネル方式が、進む可能性が高くなりました。
表示機器の、タッチパネル対応はこれからは標準になる可能性が高いです。
当然ながら、ソフトや関連ハードも同様です。
その場合の、パソコンの形状はどのようになるのでしょう。
マウス+キーボードは、USB接続のオプションでしょうか。
益々、急激な変化が起きそうです。

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