項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:10
光ドライブ
最初はFDDのみの外部記憶装置でしたが、HDDの一般化・容量の増加がすすんで も、着脱式の高容量記憶装置として光ドライブが使用されるのが一般化され ています。
現在は、CD、DVDに統一されている状態ですが、途中は多数の方法が登場しまし た。色々欠点があり淘汰された感があります。
現在は、最低でCD-ROM、次にCDR機能付きになります。その後はDVD機能付きが 来ると思います。そしてこの3機能が1ドライブになったのが一番多い状態 です。
RW(書き込み・消す・再書き込み)機能は、互換性に色々と問題を残しており 極端には広がっていません。
HDD容量の増加と、CDR(1回のみ書き込み)媒体(円盤)の低価格化の双方で 機能的にも(誤消去)、コスト的にも(誤書き込み)一番問題のない方法と 言えるからです。
3機能1ドライブ化はスペースのないノートパソコンの要求と、機器コストか ら自然になったように感じます。
光ドライブの一般化は、ソフトウエアや映像等の販売が光ドライブの媒体で行 われる事が普通になった事で決定的になりました。
実際に、上記の提供はFDの多数枚からCD1枚に変化しました。現在もソフトウ エアに関してはCDでの流通が続いています。
パソコン用の外部記憶装置としては、FDとCDとの間に数えきれないくらい多く の機器・方式が提案・販売されました。結局、パソコン用に限定すれば、他 の方式は採用されなかった事になります。
私自身も複数の、方式の機器を持っていますが、振り返れば無駄ばかり繰り返 していた事に気づきます。
振り返ると、個々の性能にさそわれますが、ソフトウエアやコンテンツ類の販 売に使用される事が、機器として標準化された事の判断材料として良いと思 います。その見方でゆけば、上記2媒体と4.7GBのDVDの3媒体が標準化されたと考えら れます。
ワープロソフト
パソコンソフトとしてのワープロソフトは、歴史は古いものの概念的に掴みに くいところがあります。 一つは、必要機能が明確でないこと、次にテキストエデイタとの差(機能)が はっきりしないこと、そして英文と日本語で性格が異なる事です。
表計算ソフトが、基本機能+追加機能に分けやすいのと逆に、ワープロソフト は基本機能自体が変貌しているように感じます。 現在のワープロは単に文字を書くには、遅すぎます。その代わりデスクトップ パブリシャーと言うべき機能をもっています。従って、整形・割付・編集機 として有用と言えます。 文字(テキスト)はテキストエデイタで書いて、複雑な図や絵などは専用ソフ トで作り、それらをまとめる時に使う事が多いと思います。
パソコンソフトとしてのワープロソフトは、専用機と比べてソフトウエアのみ のサポートになります。 現在の様に、OSやCPUの寡占状態になると標準化が出来て普及しやすくなりまし た。専用機と比べて優位になったと言えます。
ただし、標準化以外ではあらゆることへの対応が条件となっています。ソフト 間のフォーマットの変換か互換性は常識的です。プリンター等の外部機器へ はドライバーという形で対応になります。一時言われたWYZWYG(書いたもの とプリントアウトしたものが同じ)はなかなか実現しませんが、印刷プレビ ューの性能が重視されて替わりのようになっています。
初期は英文圏で開発されたので、日本語をはじめとする使用文字種の多い地域 への普及は遅れました。思考錯誤がありましたが、日本語については日本語 フロントエンドプロセッサー+かな漢字変換が標準になりました。しかし、 手書き変換のサポート・音声入力のサポートなどは標準か追加機能かは分か れますが進歩しています。 はじめから、日本語等の使用文字種の多い言語を前提にしたOSの開発が行われ ていますが、複雑な事情??でパソコンに限定すれば、普及は遅れています。
現在は「オフィス」ソフトの一つとして販売される事が多いワープロソフトで すが、互いに機能を持たせすぎてワープロと表計算ソフトとが機能が非常に 近くなりました。相互の変換も条件が合えば可能です。
「オフィス」ソフトには、プレゼンテーションソフトとデータベースが付属す る事が多いです。前者とはワープロも表計算ソフトも密着しています。
データベースに関しては、その性質上から表計算ソフトの方が密着しています。 ワープロに慣れた人を除けば、表計算ソフトを中心にした方がその他のソフ トへ使用範囲を拡げるにはやや優位かと思います。
ワープロソフトは、歴史的に古く愛用者は多いです。一方では、用途が限られ る場合は、テキストエデイターや表計算ソフトに、取ってかわられている現 状もあります。
プレゼンテーションソフト
現在は「オフィス」ソフトの一つとプレゼンテーションソフトが存在する様に なりました。 背景に、コンピュータ接続プロジェクター装置の普及があります。昔は、紙や 透明フィルムに一度印刷して、プロジェクターで拡大して使用していました。 それが、コンピュータ画面を直接に写す事が出来ます。 当然、用途を前提に機能を充実させたソフトが同時に普及します。
逆にいえば、ワープロや表計算ソフトで作成した資料でもそのまま使用可能で すので、独自の機能が要求されます。専用ソフトが必要か、他のソフトの機 能を強くした方が良いのかは、意見がわかれています。 不思議な事に、プレゼンテーション資料を作る事が一番多いという人も存在す るようです。
プレゼンテーションソフトは、種類により機能が異なる物があります。一般的 に、自動スライド機能と、サムネイル機能が特徴と感じています。 他のソフトでは持っていない(持つ必要がない)機能です。細部の編集ではな く、完成した複数ページの資料の全体の構成の決定と変更を行う機能です。
ワープロや表計算ソフトが細部の作成機能に対して、これらの完成品を取り込 んで、全体構成をつくるのがプレゼンテーションソフトといえます。 従って、フィルムに印刷する時は事前シュミレーションまでで、直接にプロジ ェクターで写すときはかなり中心的な役割を果たします。
当然、後者が主体になります。
プレゼンテーションソフトは、見せる目的から文字フォントの指定も必要にな ります。これが出来るのは、PDFファイルですがこれの機能も含む必要があり ます。
当然ながら、別々に作ったファイルを編集する目的での使用も多いですので、 互換性が重要です。従って、PDFファイルとは当初から、親和性があります。 これに関わらず、多くのソフトのファイルを扱える事が、プレゼンテーション ソフトの必要条件となります。最後に編集するソフトを前提にせず作成した 数々のファイルを編集使用できるのが、優れたソフトの条件のひとつと言え ます。