項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:64
ノートゲームパソコン
ゲームパソコンでは高性能と拡張性は高ければ高い程望ましいと言われるが、 ある程度の性能が得られる様になった現在では用途に合わせた機能が選ばれ る事も現実でもある。
その一例がノートゲームパソコンであり、あるいは専用メーカーが販売している標準機能のデスクトップゲームパソコンでもある、それも考慮しての選び方を考える。
ゲームパソコンでは、ゲームソフトを軽い動きで動作させるにはメモリ容量は多い方が良いが用途でも変わる、その場合はメモリ容量を後でアップ出来るかどうかを事前に知らべておく、メモリカードの抜き刺しで増量が可能であれば、交換しやすいパーツなので容量・速度が必要になれば後から交換・追加すれば良い。
電源は搭載するグラフィックカードなどで変わる、後で何かを増設する可能性があればそれを考慮したランクが上の電源が望ましい。
ノートゲームパソコンで持ち運び使用の場合は、はパソコンの重さも重要でチェック項目となる。
ゲームパソコンはゲームでフル稼働させる時は、バッテリーの消費が激しく、稼働時間は短くなる、その為にACアダプターと充電器が必須となる、当然だがその重さもチェックが必要だ。
それを含めて、バッテリー駆動時間の確認が必要で選定項目となる。
ゲームパソコンの本体のCPUとグラフィックカード等の機能を選んだ場合でも、パソコン全体としては他の部品・周辺機器も機能が発揮される事が重要だ、例えばキーボード・マウス・液晶ディスプレイ等の機能が揃わないと実際にはゲームが充分には楽しめない。
ノートパソコンは周辺機器の一体型が主流だが、オプションでの追加が必要かのチェックは必要だ、パソコンケースも排熱処理には大きく影響するし静音性にも関わる事もある。
キーボードとマウスは操作性が良いものでかつ耐久性も考慮したい、ゲーム専用かゲーム対応とされるものを選んで使用したい。
液晶ディスプレイは使用用途が動きの大きなアクションゲーム等ではゲーム専用製品が必要だ、ゲーム専用液晶ディスプレイは一般よりも応答速度とリフレッシュレートが高くなっており映像が滑らかで快適な環境になる。
BTO方式のゲームパソコンの場合では、最適な周辺機器を選ぶことができる方式なので生かしたい。
ノートゲームパソコンとは、3Dゲームが可能なほどに性能が高いノートパソコンを指すが、具体的にはCPU内蔵のグラフィックスではなく専用グラフィックスを搭載したノートパソコンを指す場合もある、CPUもノートパソコンだが性能の高いものを搭載している、専用のCPU+グラフィックス一体を搭載するタイプもある。
1世代前はノートゲームパソコンの性能は、デスクトップゲームパソコンよりかなり劣りしかも価格もノートタイプが高めだった、だが次第に技術が進歩した事で、最近では性能差も価格差も縮まってきている、用途によっては検討対象となってきている。
ゲームパソコンでは発熱対策としての冷却機構が重要だが、ノートタイプでは専用ファンやヒートパイプ搭載する工夫が進んでいる、その結果でノートタイプでも長時間使用可能な状況になってきていると言われる。
また本体デザインに工夫を凝らした機種や、デスクトップ用液晶ディスプレイに匹敵する高機能のディスプレイを搭載するノートゲームパソコンも登場している。
ノートゲームパソコンをデスクトップゲームパソコンと比較した場合のメリットには下記がある。
・ゲーミングノートパソコンのメリットは、その省スペースにあり、設置面積が小さくて専用のパソコンデスクを使用しない場合に適する、それは個人使用時の日本の住宅環境にもあっている。
・ゲーミングノートパソコンは基本構成が一体型であり、デスクトップ型では一般的な液晶ディスプレイやキーボードなどを接続するケーブルを使用しないので配線がシンプルになる。
・ゲーミングノートパソコンはモバイル性が特徴であり、自宅以外での使用も可能になる。
・バッテリー駆動も可能なので、停電等の対策としての電源バックアップ機能があると言える。
・ノートゲームパソコンは性能に偏りはあるが、一般のノートパソコンよりも性能の高い部分もある、それが有用な用途ではゲーム以外の作業用に使う事も可能であり、例えば出先で動画編集や画像編集に使用する例もある。
ノートゲームパソコンをデスクトップゲームパソコンと比較した場合のデメリットも幾つかある。
・ノートゲームパソコンは技術革新されているが、デスクトップゲームパソコンと比較すると、価格面でコストパフォーマンスが悪い事がある、これは一般のノートパソコンとデスクトップパソコンの比較と似ている。
特には性能が高く高価格の機種では、モバイル性・放熱性・等の性能確保の為に制約が多く、製品は相当に高価格になる傾向がある。
・ノートタイプは一体型パソコン故に、デスクトップでは自由に選べる液晶ディスプレイやキーボードやポインティング機器が自由に選べないデメリットがある。
それに対しては外部のディスプレイやキーボードを接続する方法があるが、外部機器用端子の確保が必要であり、ノートタイプのメリットが少なくなる。
・ノートタイプの放熱性は、デスクトップタイプよりは悪いので、室温が高い場所や季節での使用では冷却性能が悪くなるケースもある。
それは部品寿命にも関わるし、キーボードの表面温度が熱くなると作業性が問題になる場合もあるし、充電用のACアダプターがかなり熱くなる事もあり置き場を選ぶ必要がある。
デスクトップゲームパソコンではBTOで購入する以外に、自作する方法がある。
その自作のメリットは自分でパーツを細かく選定できる点があり、費用はパーツ単位になるので自分で価格を自由に抑えることも可能になる事などもある。
一方ではデメリットとして、パソコンメーカーのサポートがなくトラブル時には全て自分で解決する必要があり、かなりのパソコンに関する知識が必要になる。
最近ではネットで検索して探せばかなりの事が解決する時代になった、また関係本やパーツの説明書が若干は出版されていて参考になるとされる(昔は日本語での解説書や説明書は少なかった)、それらで知識を得る事が可能だ。
ノートゲームパソコンではデスクトップゲームパソコンに較べて、自作環境はまだ少ない、ノート型で問題になりやすい放熱問題やシールド問題は実機でのテストが必要になるので自作は難しい、回路基板や配線はスペースが少ないので個別の仕様になるのが一般的でこれもハードルは高い。
ノートゲームパソコンは拡張性が劣ると同様に自作には問題が多い。
タブレット端末
現在はスマートホンが普及しているが、同時期に登場したスマホと近い機能を持っているタブレット端末も普及している。
タブレット端末は外観が類似していても、その機能は幅があり価格的にも大きく幅がある、技術開発と性能の向上が激しい機器であり、その概念は絶えず変化している。
タブレットの意味には、文字や図を書きこみ残すまたは読ませるための板状の装置・器具がある、具体的には石板・粘土板・木板が使われていたが、学校や職場で使用される黒板が現在のイメージに近い。
それらとの形状の類似性から、コンピュータ関連分野では板状の形態の外部接続機器を「タブレット」と呼んでカテゴリーとなった、その後にその外観形状で色々の機能を持った板状のオールインワン・コンピュータへも進化して来ている。
前述の様に現在は、スマホと近い機能を持っているタブレット端末が普及していて技術革新も進み、注目されている。
デジタイザはコンピュータの入力装置の一つで、板状の装置とその上をなぞる装置(カーソル)から構成されており、図形や座標をデジタルデータとして入力する機器だ。
用途は、板に紙図面などを固定してカーソルでなぞり、情報を座標データの集合として入力する事であり、機械や建物の設計図面が対象となる、板は大きな用紙を載せられる作業台の形状であり、カーソルはボタンの付いたルーペ形状の装置だった。
その後に、机の上に置けるサイズの板とペン型のカーソルを組み合わせた装置が作られて「タブレットデジタイザ」と呼ばれた。
その後は次第に大型のデジタイザは使われなくなり、小型タブレット型の製品は「ペンタブレット」「タブレット」と呼ばれるようになった、用途も産業分野での図面入力から、絵画やイラストの描画やグラフィックスへと変わっていった。
パソコンではポインティングデバイスの使用が標準になり(OSが対応)、マウスやトラックボールが中心に使われた、その分野では後にタブレット形状のポインティングデバイスも登場する事になる。
パソコンなどで使う入力装置のポインティングデバイスにペンタブレットがあり、位置を指示するペン型の装置と、位置を検出する板状の装置の組み合わせであり、登場した時には単に「タブレット」とも呼ばれた。
現在ではスマートホンと同じ機能を持ったタブレット端末のことを、単にタブレットと呼ぶことが一般的であり、ポインティングデバイスはペンタブレットと呼ぶ事が多い。
ペンタブレットでは板状の上でペン先をなぞると、画面上の対応位置に軌跡や筆圧を入力できる、ペイントソフトなどと組み合わせてイラストや絵画を描く用途に使用されて来た。
もう一つのタブレットタイプであるポインティングデバイスにトラックパッド (タッチパッド)がある、それは接触センサーを備えた平たい板状の装置で、表面を指などで触れてなぞる事で、画面上のカーソルやポインタなどが移動して位置や動きを指示できる。
トラックパッドには位置の決定を入力するためのボタン(マウスのボタンの代用)に2種類がある、1:パッドの側に平たいボタンを配置したもの、2:パッド表面を押し込むと沈んでボタンの機能をする)、がある。
ノートパソコン用のポインティングデバイスとしては、キーボードの手前の本体に固定設置されるものと、パソコン本体に接続する単体の入力装置の2種類がある。
パソコン用外部入力装置としてのタブレットは、最初に表示機能を持たず位置入力機能だけのペンタブレットやタッチパッドが登場したが、その後にタッチパネルが登場した。
タッチパネルは、例えば液晶パネルのような表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた機器であり、画面上の表示を押すことで機器を操作する事が出来る入力装置だ。
タッチパネルの利点は
・画面上の操作説明に入力動作が対応して、分かりやすく操作できる。
・入力装置と表示装置が一体化されて、装置の小型化ができる。
・タッチパッドやポインティングデバイスでのソフトウェア・キーボード入力よりも早い。
・画面表示を切り替えて、1つの画面上で多様な操作指示に使用できる。
タッチパネルは最初は1点のみしか検出できなかったが、その後にマルチタッチスクリーン等の複数の点を検出できるタッチパネルが登場した、それで操作性が一気に改善された。
そのマルチタッチ機能は、タッチパネル以外のタッチパッドやマウスでも使われてそれらでも操作性が改善された。
タッチパネル入力は、スマートホンとタブレット端末では標準仕様となり一気に拡がった。
2000年頃は、通信機能がある多機能型の携帯端末としては、ノートパソコンと従来型携帯電話が主流であり、携帯情報端末はパソコンの代用とはなていなかった。
タブレット型コンピューターとしては、2002年にWindows XP Tabletを搭載して発売されたが。高価であったので業務用途・ビジネス用途の限られた分野でしか普及しなかった。
だが板状筐体(タブレット型)にパソコンの機能を盛り込んだオールインワンのタブレットパソコンの発売によって、「タブレット」が周辺機器から、パソコンの一形態としての「特殊な用途向けのパソコン」の意味にもなった。
ただし技術的な限界の為に、携帯に向く薄型軽量では機能が不足したり、携帯性はあるが重く高価な製品であったり、あるいは電子ブックリーダのように機能も用途も限定的であったり、あるいはスマートホンなどの小型携帯機器では画面が小さいなどの制約があった。
「特殊な用途向けのパソコン」から、2010年ごろからiPadをはじめとした一般向けの製品が登場し「タブレット端末元年」とも呼ばれた。
タブレット端末は、比較的大きい画面を備え(紙の寸法ではA5-A7)、様々な処理が可能で、ソフトウェア(アプリ)的な拡張性も高いと位置づけられている。
2010年ごろからiPadをはじめとした「タブレット端末」が普及しはじめた。
「タブレット端末」と呼ぶ機器は、インターネット端末として無線回線インターネットや無線LANと接続し、クラウドコンピューティングのサービスを受けたり、本体でアプリソフトを実行したり、OSや内臓ソフトの各種機能を使用できる。
「タブレット端末」は新しい製品だとする見方が存在する。
メーカー側が機能を提案する意味合いがあり、ユーザーには新製品・新機能を歓迎する面と同時に、初期のパソコンと同様に用途が明確でなく必要がない機器とする受取方もある。
それら機器では、ユーザーがその利用方法を探りながら様々な分野で利用してゆく性質がある、またはサードパーティがアプリを提供して用途を提案して行く。
「タブレット端末」は携帯型ゲーム機代わり用途、動画サイトの視聴用途、医療機器用途、ノートやメモ用途、音楽プレーヤー用途、その他の広い範囲と用途で利用されている。