項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:11

印刷

パソコンで作成したデータ類の出力装置は現在では沢山あります。しかし、一 番古くかつ現在でも使用頻度が多いのは印刷装置でしょう。

初期のパソコンと同時に発展したのは、ドットインパクト式の印刷機(プリン タ)です。これはデイスプレーと同じで文字を点(ドット)の集まりで表示 するものです。カーボンリボンのインクをハンマーで打つ事で紙に転写しま す。文字の複雑さによって、必要なドット数が変わってきます。技術的に発 展途上の時は印刷用の略字も多く使用されました。

昔も今もほとんど変わっていないのが、パソコン側での処理とプリンタ側での 処理が双方行われて対話方式で作業が行われる事です。プリンタもコンピュ ータと考えると分かりやすいです。パソコン側の処理には専用のソフトが必 要ですが当然ながら装置に添付されています。従って、プリンタのパソコン への接続作業は、ケーブルの接続とソフトのインストールになります。

ドット数が少ない時は選択の余地はほとんどありませんが、原則的には文字フ ォントの選択の問題があります。プリンタ内蔵のフォントを使用するのが簡 単ですが、それ以外を使用するときはパソコン側で処理して図形データとし てプリンタに送る事で行います。初期は、速度が遅く使い難いでしたが次第 に改善とパソコン全体の速度向上で今は普通におこなえます。

インクジェットプリンターは基本はドットインパクトと同じです。インクを吹 き出す穴をドットと考えれば全く理屈は同じです。

しかし、機械的な動作と接触が主体のドットインパクト型と、1軸の移動は機 械的でも、ドットの転写が非接触で行われるインクジェット型は性能に大き な違いがあります。

インクジェットプリンターはドットからインクを吹き出す方法で、熱方式と圧 電方式があります。前者は電気加熱膨張でインクを押しだし、後者は電気圧 電で押し出す力を発生します。どちらも、吹き出し量は電気でコントロール しますが、ドットサイズはプリンターヘッドのドットサイズと密度で決まり ます。これが非常に精度よく小さくできることから、ドットとわからない印 刷やカラー化が達成されました。

デジタルカメラ等の映像を印刷するために、熱転写方式のプリンターが登場し ました。特徴はなんといっても品質の高さです。欠点は大きな画像は苦手、 ランニングコストが高いなどです。ビデオプリンターとして使用されていま すが、インクジェットプリンターの品質向上とともに普及は抑えられている と思います。

最近は、インクジェットプリンターをメインに、コピー機能・スキャナーとし ての画像取り込み機能・ファックス機能などの全部または一部を含む複合機 が急激に広がっています。私は上記のファックス機能を除く機種を使用して います。性能には専用機と比べて制約はありますが、個人使用用途ではスペ ースの問題や使用頻度の問題(通常はあまり多くない人が多いと思います) などがの面で優位であり、今後も普及すると予想します。

ただし、持ち運び用の小型プリンターの様なタイプは設計が難しいと思います。

既に以前から、会社等ではレーザープリンタが使用されています。速度と品質 の両面で優れるからです。

原理的には、コピー機として早くから普及していましたが、コストダウンと共 にパソコン用としても使用されて来ました。

コストと速度と品質の兼ね合いからは、稼働率が高い事が必要となります。個 人では品質以外の条件は通常は満たしませんが、会社等ではLAN(ローカル エリアネットワーク)で多数台のパソコンと繋ぎ、共有の印刷機として使え ば、ほぼ条件は満たします。

レーザープリンタは構造上で小型化が難しい事と、トナーというインクジェッ トプリンタのインクカートリッジよりも扱いが困難な消耗品が必要な事もあ り、個人用に普及するかどうかは微妙と思います。


スキャナー

パソコンで作成したデジタル・データを外部に紙の形で出力するのが印刷です が、その逆で紙等のデータをデジタル化してパソコンに取り込む装置がスキ ャナーです。イメージ的には、ファクシミリで電話回線で紙に書かれたデー タを送信する事と似ています。パソコンを使用したファクシミリ通信はデジ タルデータで行いますので、より近いものです。

装置が使用された初期は、異なる装置でしたが、印刷機の方式の変化と共に原 理が類似してきて、全く逆の操作になってきました。従って、現在では単機 能装置よりも、双方の機能を持つ装置が一般的になっています。

カラー化や精度・速度も、印刷機と同様に進歩してきました。 ただ、文字データの場合は完全に対称的な装置とはいえません。これは、次回 で・・。

OCR(optical character reader)は「光学式文字読み取り装置」です。

スキャナーで読み込んだグラフィックのデータを、パターン認識で文字に変換 して解釈する装置です。当然、これようのソフトも必要です。

文字を出力する時は、グラフィック(画像)にかえてそのまま印刷すればよい のですが、文字を読み取る時は、画像で読み込み再度文字へ変換が必要にな ります。

初期の装置・ソフトは数々の制約がありました。現在は、日本語の手書き入力 の読み取り技術も発達していますので、OCRも発達しています。ただし、読む 文字の質が悪いと読み取り間違いも多くなります。

また、品質の悪い印刷機での印刷物は文字が簡略化されている場合があるので コンピュータ出力印刷の物が、必ずしも読めるとは限りません。

OCR以外でもデジタルデータ以外は文字データとして使用する時は、スキャナ ーと同じ原理で文字に変換する必要があります。

これは機械的読み込み操作がないので、ハード的には異なります。

代表的なのは、PDF形式のデータです。これは内部にフォントを持っており、表 示されるのはグラフィック的に変換されたデータです。従ってこれ自体を、 文字データとして読む事も扱う事も出来ません。PDFデータを文字データに変 換する必要があります。これには、OCRで読み込んだグラフィックデータを文 字データに変換するソフトが必要になります。実際にこれが提供(販売)さ れており、ワープロソフト・PDFデータ作成ソフト・PDFデータを文字データ へ変換するソフトを1対と考えるとはじめてPDF形式とワープロ等との親和性 が取れると言えます。


生体認識

パソコンレベルでは初期には使用者を限定する事は希でした。コンピュータ全 体では、使用可能者限定は常識的です。一番簡単なのは、スイッチに鍵をつ ける事と、ログイン・パスワード入力です。

最近では、生体認識が研究されています。人間個人の特定を何かで行います。

ただ、広い意味で考えると歴史的にはかなり古い事です。手書き入力の方法は 「サイン」での個人の認識と重ね合わせると生体認識とも言えます。ハード ・ソフト的に識別が可能かどうかの問題です。ただ、使用者の文字の学習が 識別精度向上に繋がることはしばしば言われています。

音声入力も同様です。そして、識別・学習・判別等の面から進歩しており、個 人の識別に使う事も可能と思われます。ただ、実音声とコピー(レコーデイ ング)との区別は難しいでしょう。そして、コピーが一番進歩しているハー ド分野です。

従って、文字・音声はセキュリテイとか不正使用防止の面ではなく、入力等の 手段として使用され発達してゆくと思います。

人間のひとりひとりを識別できる生体情報は沢山ありますが、現在先行してい るのは、「指紋」「眼球模様」「手紋」「顔紋」等が研究の主体です。

後者2つは、容易な動作で出来る長所がありますが、識別率を向上させる技術 面でまだ時間がかかると思われます。「声紋」「筆跡」を含めてこれからの 課題といえます。

前者2つは、識別がより容易ですでに実用化もされています。当然ながら、特 別な動作を必要としますので、もし後者が実用化されれば代わる用途も多い と思います。これらにしても、装置とソフトが必要であり識別率の問題もま だ残っています。

これらの技術にはコンピュータは不可欠ですが、コンピュータの内部情報等の 保護の面でも重要です。今後、ますます必要な用途が増えると思います。

昔のパソコンに無くて、現在のほとんどに付属しているものに「マイク」と「 スピーカー」があります。「マイク」は無い物がありますが、少なくてもデ スクトップタイプで「スピーカー」がない事は希です。

一つは光記憶装置が、CD-->DVD対応となり高音質の再生が標準的になった事 があります。

しかし同時に、音声入力・音声チャット・インターネット電話などが基本仕様 のパソコンでも可能になっています。実際は「ヘッドホーンマイク」が無い と実用的ではありませんが、一応は可能です。音声・音自体は言葉の認識と はダイレクトに繋がりませんが、誰でも自分の声でパソコンの操作や文字入 力を行いたいと思います。

従って、最近急にこの方面のソフトを見かけるようになりました。現在の必需 品のマウスに代わってまたは追加して音声操作ができる日も近いとも言えま す。そしてこれは、ロボット応用とも深くかかわります。

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