項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:25

リナックス

オープンソース手法で開発されて普及しているOSに、リナックスがあります。
もともとは、ウインドウズと同じIBMパソコンベースで開発されましたが、オ ープンソースの利点で、いまでは殆どのシステムに移植されています。
基本は、UNIXで、これをパソコン用に動作する様に作られました。
UNIXという大きなシステムの互換から始まっていますが、パソコンのハードの 進化で機能的にはむしろ自然な設計・機能内容になってきています。

オープンソース手法で開発されて普及しているOSの、リナックスですのでウイ ンドウズをはじめとした商業開発とは異なり、計画的なバージョンアップや 機能変更による切り替えとは微妙に異なります。
複数の種類の派生OSが併行して存在します。機能的等に差があれば自然に統一が予想されます。
ソフト単体の販売はありませんが、継続的サポートと継続的改良を合わせて販 売される事はあります。むしろそれが主体とも言えます。
サポートはソフトには欠かす事が出来ません。
オープンソースのサイトには、絶えずバグ情報と改良がアップされています。
有償サポートか、無料ソフトの自己対応のどちらを選ぶかは、利用者の能力等を含めた選択になります。

リナックスの特徴は、今では多くのCPUで動作する事です。同時に、ハードウ エアの仕様の制約が少ない事があります。
パソコンのOSとしては、まだ普及は少ない方ですが、小さなシステムやサーバ 等のシステムではかなり多く使用されています。
一部のOSが、ハードウエアの性能向上と同期したかのように発展したのに対し て、リナックスの場合は発展・開発の歴史が異なります。
リナックスの元となる、ユニックスは今も健在ですしパソコンベースのリナッ クスからも影響を受けた部分があると思えます。
最近では、携帯電話用のOSとしての利用も進んでいます。

リナックス・ユニックスは、パソコンベースの開発を通して方向が統一されて  来ました。
その理由としては、ウインドウズOSの影響があると言えます。
同時に、ウインドウズOSもユニックスの影響を受けています。大型コンピュー タでのみ使用されていた機能を、ハードの進歩と共にパソコンレベルでも使 用可能にする考え方で進歩したと言えるでしょう。
リナックス・ユニックスが、パソコンベースでも動作する進展はウインドウズOSを無視しては考えられません。
結果的に、利用者がOSを意識せずにパソコンを操作する事が一般的になって来 た状況では、OSの機能のみでは利用者は、OSを選ばない事を意味します。


企業・アカデミックパック

パソコン情報とビジネス情報の両面を含みますが、主としてソフトウェアには 複数のエディションが存在します。
色々混ざっていますが、個人向けでは全部を含むものと、必要な機能を集めた もの、最小の機能に限定したもの等です。
価格が異なるのでかなり、購入者を悩まします。
これとは別に、大量に購入する企業ユーザー向けのエディションも存在します。
大量割引エディション以外に、ソフトの種類によっては管理用の機能があるエディションが存在する事があります。
例えばインターネット関係ならば、サーバーソフトと非常に親和性が良い管理機能があるもの等です。
それから、使用ライセンス数を限定しているが、実際はメディア的には少量のみ存在するケースもあります。

企業等では、1台ごとのインストール作業は時間のロスで実用的ではありません。
動作確認の終わったパソコンのハードディスク単位で、内容をコピーしてゆくのが通常のインストール作業です。
コピー+個別設定と言うことになります。
そこで必要なのは、少数のインストール用のソフトと媒体です。
昔は、多数購入して封も切らないで、保存する事が行われていましたが、これ は供給側も利用側もメリットはありません。
従って、インストール数(コピー数)の権利を購入して、媒体やかさばるパッ ケージやマニュアルは必要最小限にします。
余分なものを省き、割引を行うシステムは、双方にメリットが生じます。
したがって、そのような企業向けのパックが設定されています。

企業等で、ハードやソフトの大量導入を行う時に若年層の意見が反映されやす い分野が、パソコン・情報系です。
一番、詳しくそして使用頻度が高いのが若年層で、高年齢層は前者のサポート で利用する方向が少なくても初期にありました。
現在でも、新しいソフトやシステムは、若年層を中心に導入・運用される傾向は変わりません。
企業の若年層にユーザーを広めるには、その予備軍である学生にユーザーを広げる事が有効です。
この事は、パソコンの歴史の初期から行われています。学生向きの安価な価格設定が、アカデミックパックです。

企業・アカデミックパックにも、ハードとソフトの双方があります。
企業向けには、機能を限定あるいは追加した状態での出荷があります。
同一機能の同時の大量購入があるからです。
アカデミック向けには、逆にやや古いモデルの置き換え可能な部品を新しいも のに入れ換えた一般市場には出回っていない機種?が販売される事もありま す。機能的に一部がバランスがとれていませんが、安価な販売が可能です。
勿論、一般市場品を安価に販売する事も行います。
とにかく、システム・メーカー・OS・ソフトに慣れてもらう事が大きな目的で す。知名度を上げて、ユーザーを広げる事のメリットは大きいのです。

アカデミック向けには、初期にはソフトの開発という一面がありました。
学生にプログラム製作者が多く、新プログラム製作・他機種からの移植・改良 等が行われる事で、該当機種の活性化が行われた面もありました。
現在は、アカデミックパックは継続していますが、対象者が将来に企業での機 種選定に関わる比率は減少し、パソコン普及時のような優位はなくなりました。
むしろ純粋に、シェア確保・ディスカウントを行う対象として残っているように思えます。
学生の必需品となったパソコンのハードまたはソフトを安価で提供する事で、購入者の多い市場での値下げ的な意味つけに見えます。


ポインタパソコン

過去から繰り返し登場して使用されますが、必ずしも主流になっていないもの に「ポインタパソコン」があります。
そもそも名称が一定していませんし、いくらマウスを中心とするポイントデバ イス操作が中心になっても、キーボードが無くなる事は今後も予想出来ません。
ただし、画面がキーボードやポイントデバイスとの共用になるというコンパク ト性はいつの時代でも忘れられる事はありません。
特にモバイル機器では、使用される事が多いです。
現在でも、iphone等の携帯電話や、ショップの商品検索パソコン・駅の券買機など多くの使用例があります。

もしも、マウス等のポインターとソフトウエアキーボードでパソコン操作を行 っている人がおれば、通常使用では「ポインタパソコン」になっています。
現実には、キーボードの存在と使用しやすさはいつも重視されています。
通常かそれ以上のパソコンの用途で一番、ポインタパソコン的な使用方法は図 面ソフト(パソコンCADでの図面作成)でしょう。
そこでも、数値絶対入力やバッチ処理などではキーボードの使用は必要です。
ポインタパソコンは汎用やデスクトップでの使用は、キーボードレス化以上の意味はいまだ持っていないと言えます。

ポインタパソコンが繰り返し話題になるのは、そのコンパクト性と用途選択性 を活かしたモバイル機器や専用端末の存在が念頭にあります。
現時点での普及度の大きい携帯電話(端末)の「iphone」を操作した事のある 人は、コンパクト性と用途選択性の意味が容易に分かるでしょう。
ソフトウエアで切り替わる表示と、そこへの反応で切り替わってゆく動作はま さにポインタパソコンの目指す操作の基本です。
キーボード操作の代用は極めて少なくする設計により、実用に向います。

ポインタパソコンが、今また幾たびかの登場時期になっています。
理由は簡単で、ウインドウズの次期OS「ウインドウズ7」が表示部のポインタ をサポートしているからです。
ウインドウズ7搭載パソコンでは、ポインタパソコンが大きな選択肢となります。
何故今、OSがサポートとの疑問がありますが、ネットブックを含むモバイル用 途でウインドウズ以外のOSが表面に登場しているからと思えます。
モバイル・ネットブックにもウインドウズ7を搭載させたいという目的が、ポインタパソコンという提案でしょう。
ウインドウズ7の発売と同時に、搭載パソコンの発表がありました。
そこにポインタパソコンも含まれています。

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